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ビバ!ドラゴン(2) の商品レビュー

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2012/01/16

ちょっと古いハヤカワ文庫にあった5人の著名作家たちのドラゴン・アンソロジー!? なかなか面白く…さて、それぞれの竜の短編と作家たちですが、 ※“王さまの首の不思議な冒険”と“ムラサキ・ドラゴン退治”の二篇 フランク・ボーム。 『オズの魔法使い』で有名ですが、こちらも‘おもしろ...

ちょっと古いハヤカワ文庫にあった5人の著名作家たちのドラゴン・アンソロジー!? なかなか面白く…さて、それぞれの竜の短編と作家たちですが、 ※“王さまの首の不思議な冒険”と“ムラサキ・ドラゴン退治”の二篇 フランク・ボーム。 『オズの魔法使い』で有名ですが、こちらも‘おもしろ国’(fanny land)というだけあって、可笑しい。ナンセンスでちょっとシュールな笑いを誘います。 ※ “最後のドラゴン” イーディス・ネズビット 『砂の妖精』などエブリディ・マジックの世界を開いたイギリス児童文学作家です。 この作品は、彼女のドラゴン・ストーリィを集めた『ドラゴンがいっぱい』(講談社青い鳥文庫)にも収録されています。おとぼけドラゴン、愉快なお話です。 ※ “竜とカクレンボ” G・K・チェスタートン このアンソロジーで名を冠されている有名どころ。私はミステリファンでないので、読んだことないのですが…。ちょっと幻惑的で、いかめしい語り口のユーモア?が印象的。 ※ “ドラゴンの執念” ロバート・ブロック ヒッチコック監督の『サイコ』の原作者というのだから、推して知るべし…怖いのか、と思いきや(全くそうでなく)、可笑しくて、面白かったです。あのマーリンが関係するかと思えば、竜の卵が孵ったり、その竜に乗ってハイウェイを疾走したり…と、ユーモラス。 ※ “コンラッドと竜” L・P・ハートリィ この方も知らなかったのですが、竜退治のお話としては、人々の心理のあやを絡め、じりじりと読ませる味わいが妙。 まぁ、個人的には、児童文学風とかユーモラスなのが好きですが、初めて読む作家さんのたまに違う雰囲気を味わうのも、新鮮で面白いものですね。 あと、そういえば、なるほどアニメのキャラっぽかった表紙と口絵・モノクロで味のある挿絵の天野嘉孝氏(現・喜孝)も知る人ぞ知るお方のようです。

Posted byブクログ