照葉樹林文化 の商品レビュー
中尾佐助氏が、シンポジウムの最初で、いきなり和辻哲郎の「風土」を批判するのが面白い。思ったことを、何でも率直に言う人なんだと思う。 そして、直感的に物事をとらえる力がすごい人である。 「ぼくは、単音節の単語がたくさんあるような言葉を持った連中が、日本に稲作農業を持ち込んだのでは...
中尾佐助氏が、シンポジウムの最初で、いきなり和辻哲郎の「風土」を批判するのが面白い。思ったことを、何でも率直に言う人なんだと思う。 そして、直感的に物事をとらえる力がすごい人である。 「ぼくは、単音節の単語がたくさんあるような言葉を持った連中が、日本に稲作農業を持ち込んだのではないかというふうに考えている」(p116) 中尾佐助は、面白い。
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高校の世界史の先生に勧められた一冊。 日本史、世界史、地理、生物に精通している方にとっては新たな視点を提案してくれるものとして良いかもしれない。全文対話形式であり初心者には優しくないが、いつかもう一度読みたい。
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1969年刊行。著者は京都大学人文科学研究所教授。◆日本文化の基底の一をなす縄文文化。その成立に当時の生態系が大きく関わってくるという点は現代でも異論はないだろう。本書は、環境考古学的に意義深い縄文期の生態系を照葉樹林文化と規定し、固有の専門家との鼎談形式で叙述していく(シンポジウムの議論が元ネタ)。他の照葉樹林地帯との文化的比較をするのも、らしい感じである。◇ドングリ利用は著名なため、個人的には、余り遺物の残らないイモ食文化が日本の縄文期において如何なる影響を持っていたかが気にかかるところ。 ◇勿論、遺跡・遺物等、刊行時の古さは否めないが、議論の出発点という意味でも、また、前提情報としても、日本の先文字時代の文化的基底(今風な神道とは少し違う日本の固層の信仰を含む)を知る上で、一読にしくはないと思える。
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(1974.09.18読了)(1973.08.26購入) 副題「日本文化の深層」 *解説目録より* 日本文化の源流をたどりつめると、そこには縄文文化の世界が現出する。ところが、これまでの考古学、民俗学等の研究成果にもかかわらず、稲作技術渡来以前の文化=縄文文化については、必ずしも...
(1974.09.18読了)(1973.08.26購入) 副題「日本文化の深層」 *解説目録より* 日本文化の源流をたどりつめると、そこには縄文文化の世界が現出する。ところが、これまでの考古学、民俗学等の研究成果にもかかわらず、稲作技術渡来以前の文化=縄文文化については、必ずしも十分な考察が進められているとはいいがたい。現在、最も必要とされているのは、考古学のみならず隣接諸科学の人々の協力により、新しい視点・方法を提示することではなかろうか。上山春平氏の司会により、中尾佐助、吉良竜夫、岡崎敬、岩田慶治の諸氏のシンポジウムを開き、東アジア世界との関連の下に、縄文文化を位置づけるユニークな試みを行った。 ☆上山春平の本(既読) 「日本のナショナリズム」上山春平著、至誠堂新書、1965.. 「日本の土着思想」上山春平著、弘文堂、1965.09.15 「明治維新の分析視点」上山春平著、講談社、1968.06.28
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・中部地方の山では、夏が暑くて冬が寒い。この中間帯を暖帯落葉樹林帯と呼び、イヌブナやモミが特徴的。クリは落葉広葉樹林と照葉樹林にまたがって分布するが、この中間帯で目立つ。 ・大陸では、人の居住区と照葉樹林帯との関係がみられる。ニューギニアの山岳部でも、照葉樹林帯の人口密度が一番高...
・中部地方の山では、夏が暑くて冬が寒い。この中間帯を暖帯落葉樹林帯と呼び、イヌブナやモミが特徴的。クリは落葉広葉樹林と照葉樹林にまたがって分布するが、この中間帯で目立つ。 ・大陸では、人の居住区と照葉樹林帯との関係がみられる。ニューギニアの山岳部でも、照葉樹林帯の人口密度が一番高い。
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