メモリー・キーパーの娘 の商品レビュー
ずいぶん前に読んだ本。 ダウン症で産まれた娘を妻に死産だったと隠して施設に入れようとした夫。 施設に連れて行くよう頼まれたが、 内緒で娘として育てることにした看護婦。 読み始めると止まらず 一気に読んでしまいました。 同タイトルで映画化されているので こんどはそちらもチェ...
ずいぶん前に読んだ本。 ダウン症で産まれた娘を妻に死産だったと隠して施設に入れようとした夫。 施設に連れて行くよう頼まれたが、 内緒で娘として育てることにした看護婦。 読み始めると止まらず 一気に読んでしまいました。 同タイトルで映画化されているので こんどはそちらもチェックしたいです。
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読み始めたらとまらない本でした。双子で誕生した二人の運命の違い,どちらが本当の幸せといえるのだろうか・・・捨てられそうになった娘フィービと両親に大事に育てられた息子のポール。
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どうしてこう、アメリカ人の書く家族の物語ってサクッとみっちり四半世紀なんて年月を盛り込んじゃうんだろう。まるでシリーズもののTVドラマを見ているような感じだ。もっともその分だけしっかり読み応えもあるんだけど。事情があって生き別れた家族がさんざんな曲折を経て再会する物語、と要約して...
どうしてこう、アメリカ人の書く家族の物語ってサクッとみっちり四半世紀なんて年月を盛り込んじゃうんだろう。まるでシリーズもののTVドラマを見ているような感じだ。もっともその分だけしっかり読み応えもあるんだけど。事情があって生き別れた家族がさんざんな曲折を経て再会する物語、と要約してしまうと如何にも陳腐だが、鍵になるのがダウン症の娘、というのがいくらか斬新かも。生まれながらに抱えることになったさまざまな不運を何一つ知らず気に病むこともない天真爛漫なフィービの造形は如何にも可愛らしい。けれど、彼女を台風の目として周囲に吹き荒れる嵐はやはりアメリカのTVドラマレベルの、衝突と和解、自己主張と自己嫌悪の果てなき反復で少々うんざりさせられる。相互理解のプロセスに対する認識の違いのためか、言わずもがなのことまで口に出しては関係を悪化させたり、考える前に羽目を外してみたりする登場人物達の行動規範は些か理解に苦しむ。気合いの入ったハーレクイン(読んだことないけど)、という読後感は少々意地悪かも知れないが。
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NHK出版、猪狩暢子さん担当作品。 ダウン症の娘を死産だったと嘘をつき通す夫、息子の成長、離婚する妻、娘を育てる看護婦、支える夫、無邪気な娘。 アメリカの女流作家の要求する夫像は厳しい。原罪意識で壊れていく夫が妻に理解されることは遂になかった。
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20数年もの年月が流れる壮大なドラマ。ふとした判断の間違いで、大きく運命を変えてしまった夫。自分に関わりのあることが、別のところで動いている事実を知らない妻。出産という出来事で、大きく歯車が狂ってしまったふたりは、何とか出会った頃のふたりに戻ろうと努力するのだが、ついに分かり合え...
20数年もの年月が流れる壮大なドラマ。ふとした判断の間違いで、大きく運命を変えてしまった夫。自分に関わりのあることが、別のところで動いている事実を知らない妻。出産という出来事で、大きく歯車が狂ってしまったふたりは、何とか出会った頃のふたりに戻ろうと努力するのだが、ついに分かり合えることはなく、不幸な結婚生活を余儀なく送る。本当に誰もが不幸なのだけれど、一番不幸だった娘が一番幸せそうな結末で、救われる。
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きれいにまとまりすぎている感じがしなくもないけれど、それでもやっぱり一気に読ませてしまうものがある。誰かを傷つけたくないがためにつく嘘ってアリじゃないの?と思っていたけれど、必ずしもそんなことはないのね。
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話題になっているのは知っていたが、まったく、まったく違った話を想像していた。なぜか。図書館でふと手に取り、一ページを読んで棚に戻せなくなり、短期間で読了。あとがきにあるように、「物語の力」を強く感じる作品。流れがよく、自然な文体の訳文も一役かっている。
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1964年のある大雪の夜。 医師デイヴィッドと妻ノラは、男女の双子に恵まれるが、 女児はダウン症だった。 デイヴィッドは妻を悲しませたくないがために、 とっさに娘を人手に渡し、妻には死産だったと偽るのだが…。 一見裕福で幸せそうな夫婦、娘を預かった孤独な女、 別々に育てられる兄妹...
1964年のある大雪の夜。 医師デイヴィッドと妻ノラは、男女の双子に恵まれるが、 女児はダウン症だった。 デイヴィッドは妻を悲しませたくないがために、 とっさに娘を人手に渡し、妻には死産だったと偽るのだが…。 一見裕福で幸せそうな夫婦、娘を預かった孤独な女、 別々に育てられる兄妹 たったひとつの嘘によって、 それぞれの人生がもつれた糸のように複雑に絡み合ってゆく。 口コミで広まり、1年半にわたって全米ベストセラーとなった異例の小説。
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この翻訳は無理がなくて良いです。双子の赤ん坊のかたっぽが生まれた直後にダウン症とわかり、父親の判断で死産ってことにして手放す。施設に預けて来るように言われた看護婦が、施設のあまりにも酷い状況を見て預けられず、連れ帰ってしまい、自分の子どもとして育てる。妻は、死産とだけ言われて顔も...
この翻訳は無理がなくて良いです。双子の赤ん坊のかたっぽが生まれた直後にダウン症とわかり、父親の判断で死産ってことにして手放す。施設に預けて来るように言われた看護婦が、施設のあまりにも酷い状況を見て預けられず、連れ帰ってしまい、自分の子どもとして育てる。妻は、死産とだけ言われて顔も見せられずに葬られた我が子を思って喪失感を抱え込み、勝手に死産にしたことで後ろめたい夫との関係がギクシャクしていく。 夫が酷いヤツだって感じですが、作中の時代では、ダウン症の子どもは育たないのが定説、施設に預けられるのも珍しいことではなかったっていうのと、夫自身、妹がダウン症で、母親が辛い思いをしたことを知っていたからっていうのがあります。 ダウン症に限ったことではありませんが、なんらかの障害を持ち、天使のようと表現されたりもする子ども達も、育てる側にとっては、過酷なことも多いのだろうなと思います。まわりで勝手に感動したりする方はお気楽だけれども。偽善的と悩むことなく、当たり前に受け入れるのもまた難しそうだ。
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人生には やり直しできないことも ある あるんだろうなちょっとした かけ間違えから始まる 行き違いとか すれ違いとか
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