たんぽぽクレーター(1) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ずっと手元に残しておきたい漫画のひとつです。 27年前の作品ですが、原子力事故の放射線障害と闘う医師がテーマ、と今見ると現実とのリンクに背筋が寒くなる思いです。 ”一匹の羊を犠牲にすることで残り99匹の羊が助かるなら?”この問いかけはマイケル・サンデル博士のハーバード教室にもありましたね。 テーマや背景は深刻ですが、絵柄がとても柔らかく、主人公ジョイスが夏の陽の光の様にキラキラしているので、とても読みやすく出来ています。
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超能力で月を開発し、火星をテラフォーミングするという荒唐無稽な背景なのに気にならないリアルに逼迫した世界観。超能力というものの考え方が、他のどんな小説や漫画とも違っていて非常に斬新です。それでいて温かい。その世界の地球は氷河期に(擬似氷河期)突入し、小さなものまね鳥の村では楽器工...
超能力で月を開発し、火星をテラフォーミングするという荒唐無稽な背景なのに気にならないリアルに逼迫した世界観。超能力というものの考え方が、他のどんな小説や漫画とも違っていて非常に斬新です。それでいて温かい。その世界の地球は氷河期に(擬似氷河期)突入し、小さなものまね鳥の村では楽器工場が毒ガスを作っていたり、ミニ水爆によってニューヨークは汚染されていて、放射能障害により一人の少年が長い眠りについていた。 月面医療都市「たんぽぽクレーター」へ入ればどんな病気も治るというその伝説は、密かに実用化されていた「コールドスリープ」による真実だったのだ。 重度の放射能障害を治す「ラベル黒」を開発するマック・ギルベリー院長、今世紀最強の超能力者であり、サイボーグであるハイ・ファイ。超能力音楽家・マイクロサイコキノのキャロライン、そして潜在動力ではハイ・ファイを凌ぐ、後にその力で火星開発に貢献したファージィ。 たんぽぽクレーターのインターン生ジョイス・マクローフリンの目線から、切ないばかりのムーンライトメッセージ。 地球・月・火星を繋ぐ繊細なストーリー。その世界のプレリュードがこのたんぽぽクレーターです。
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