白蝶花 の商品レビュー
恋に生きる女性は強く逞しい、宮木さんの書かれる女性はほんといい女。 すこしずつ話が繋がってるのも好き。
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有馬温泉の芸妓だった菊代は、自分を囲う70過ぎのやくざ男の弟分に心を囚われる。親元を離れ女中として働く千恵子は、出征の決まった愛する男と一夜の愛を交わす。閉ざされた世界で生きる女の道ならぬ恋。抜き差しならない状況で愛に溺れた女たちの行く方。 「花宵道中」ほどの強烈な感動はないけれど、恋する女の危さ、覚悟を決めた女の強さ、そして最後に拠り所となる女同士の愛憎が、エロ切なくていい。 有馬温泉の湯に初めて入ったときは私もかなりギョッとしたっけ。 無色透明な温泉地域に住む者には、あの赤錆色は衝撃的だ。
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奪われたものを想い、残されたものを守る女性はいつの時代も強くてしたたか。 脆くて弱いままではいられなかったのが切ない。 宮木さんの書く女は同性から見てもいい女。 そして連作ものの構成の巧みさはすばらしい。 乙女椿で繋がって、おお、と思った。
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・・・お嬢様。 大正・昭和時代を苦境の下で生きる女性がテーマの連作短編集。 花宵道中に続いて官能的なシーンが織り交ざるけど、切なさや痛みが必ず元にある。 この時代の女性って強いなぁ、とつくづく思う。
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一人で生きていく強さを持つ女性も格好いいけれども、 男性とのつながりの中で人生を花開かせていく女性も やはり魅力的。 この作者は後者の女性を描くのがうまい。 しかも、ただのセンチメンタルな話ではなく、 読んでいて「おっ、ここでこうなるのか」と ちゃんと驚かせてくれるのがいいです...
一人で生きていく強さを持つ女性も格好いいけれども、 男性とのつながりの中で人生を花開かせていく女性も やはり魅力的。 この作者は後者の女性を描くのがうまい。 しかも、ただのセンチメンタルな話ではなく、 読んでいて「おっ、ここでこうなるのか」と ちゃんと驚かせてくれるのがいいです。
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もう素晴らしすぎる!! 千恵子の出身地、もろ地元。それだけのことを家中駆け回って喜んでしまった
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■昭和十九年、福岡県知事の屋敷に奉公にきた千恵子。華やかな博多の街、美しい令嬢・和江との友情、そして初めての恋。しかし戦争の足音は、千恵子のすぐ背後に迫っていた…千恵子の波乱に満ちた人生を縦糸として、激動の時代にそれぞれの愛を貫き通した五人の女たちが織りなす恋模様。戦前・戦中・戦...
■昭和十九年、福岡県知事の屋敷に奉公にきた千恵子。華やかな博多の街、美しい令嬢・和江との友情、そして初めての恋。しかし戦争の足音は、千恵子のすぐ背後に迫っていた…千恵子の波乱に満ちた人生を縦糸として、激動の時代にそれぞれの愛を貫き通した五人の女たちが織りなす恋模様。戦前・戦中・戦後の日本で、恋に命をかけた女たちを描く純愛官能ロマン。第五回R‐18文学賞大賞受賞『花宵道中』の宮木あや子最新作。 ■■戦時中を背景にしてつづられる男女の恋愛をつづった連作短編集。雰囲気は花宵道中に似てる。読み進めていくとそれぞれの登場人物が微妙につながりあっていて、面白い。 この人、悲劇書かせると本当にうまいなって思う。綺麗なだけじゃない生々しさとか肉感とか。苦手な人にとっては嫌な部分かもしれないけど、その生々しさがむしろ綺麗なんだと感じさせてくれる文章だと思う。情念って、こういうことを言うのかなって。悲しい。
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連綿と連なる女性達の群像物とでもいえばいいか。 この作家さんはただの官能小説ではない真面目さがあると思う。 私は好きだなぁ!
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戦時中の女のなんとしたたかなことか。母になるというのはこんなに大きいことかと。時代が違うとこうもちがうのか。子供虐待してしまう人にぜひ読んで欲しい。
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許されぬ恋に生きた女たちの短編集。 切なくて、そして妖しく官能的で。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-238.html
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