猛女とよばれた淑女 の商品レビュー
文筆家の家系は続くのよね・・・。 このおばあさま話を、単なる身内自慢ととるのは簡単かも。 でも、この世代、高等女学校出身の方の雰囲気を知っている人ならば、ああ、と納得できるおばあさまです。だからこそ、いとおしい。哀しい。
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著者の文章の上手さはやはり「血」だろう。 ものすごい豪傑な女性で、 いつかドラマになりそうな波乱万丈な人生である。 昭和初期の文学者の人格崩壊はご多分に漏れない。 しかし、それ故の後半の豪快な人生だったのかもしれない。
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作家北杜夫の一人娘である斎藤由香さんは、「さびしいシリーズ」のまえがき・あとがきをはじめ、数々のエッセイ中(犬のコロといっしょに)頻繁に登場し、読者には古くからお馴染みだった。いつの間にか大きくなって、それもいっぱしのエッセイストとしてご活躍とは御慶ばしい。漠然と同い年くらいか...
作家北杜夫の一人娘である斎藤由香さんは、「さびしいシリーズ」のまえがき・あとがきをはじめ、数々のエッセイ中(犬のコロといっしょに)頻繁に登場し、読者には古くからお馴染みだった。いつの間にか大きくなって、それもいっぱしのエッセイストとしてご活躍とは御慶ばしい。漠然と同い年くらいかと持っていたが、ちょっとお姉さんなのね。ご著書は初めて拝見する。大学まで文学とは縁遠い世界にいたとご謙遜されるが、いまどきの女性からすれば、文章から品の良さを格段に感じる。 (続きはブログで) http://syousanokioku.at.webry.info/200805/article_3.html
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齋藤茂吉の妻である齋藤輝子について、その孫であり作家北杜夫の一人娘である由香さんが書いています。 輝子さんの猛女ぶりは息子の茂太さんのエッセイなどで読んでいましたが、孫である由香さんが愛情を持って書いていて、輝子さんの可愛らしい面がよく出ていました。 相当なお嬢様でKYな面もある...
齋藤茂吉の妻である齋藤輝子について、その孫であり作家北杜夫の一人娘である由香さんが書いています。 輝子さんの猛女ぶりは息子の茂太さんのエッセイなどで読んでいましたが、孫である由香さんが愛情を持って書いていて、輝子さんの可愛らしい面がよく出ていました。 相当なお嬢様でKYな面もあるけれど、とても魅力的な人だったことがわかりました。
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世界中を旅行して歩いた齋藤輝子さんのお孫さんにあたる由香さん。彼女の見たおばあさまは本物のセレブとしてカッコよい人生を歩んだ方だ。齋藤家のゴットマザーには誰もが敬語で接する。美しい言葉使いがこの本には満ち満ちている。今はそんな本物のセレブなどいなくなってしまったのではなかろうか。...
世界中を旅行して歩いた齋藤輝子さんのお孫さんにあたる由香さん。彼女の見たおばあさまは本物のセレブとしてカッコよい人生を歩んだ方だ。齋藤家のゴットマザーには誰もが敬語で接する。美しい言葉使いがこの本には満ち満ちている。今はそんな本物のセレブなどいなくなってしまったのではなかろうか。本物のマナーとかふるまいをおばあさまから直伝された由香さん、そして茂吉をはじめ茂太さん、宗吉さん(北杜夫)など齋藤家の面々の飾らぬ家での様子も興味深い。
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