パリのパサージュ の商品レビュー
パリに行ったときに一番印象に残ったのがパサージュ。時代の雰囲気を感じさせる建物に魅了されました。 時代背景や作られた意味が詳しく説明されています。 もう一度パリに行ってパサージュを歩きたくさせる本。
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パリのパサージュは銀座の路地に似ている。ある通りから通りへのショートカットは、どちらの通りにも属さない不思議な空間。ワープするって、こんな感じなんだろう。 パサージュ論はいろいろ見たけど、基本アタマより足がモノを言う。鹿島茂は実によく歩いていた人だけにガイドを書いても信頼できる。...
パリのパサージュは銀座の路地に似ている。ある通りから通りへのショートカットは、どちらの通りにも属さない不思議な空間。ワープするって、こんな感じなんだろう。 パサージュ論はいろいろ見たけど、基本アタマより足がモノを言う。鹿島茂は実によく歩いていた人だけにガイドを書いても信頼できる。どっかの大学の先生で、古書マニア。とにかく本を求めて幾度と無くパリの町を右往左往した人だ。 本来コレクターの武器は足だ。歩いて歩いて、予期しなかったものに出会う。そこに醍醐味がある。アマゾンやヤフオクで買うのとは違う。 旅というのは、歩くことで成立する。テレビやネットの映像で行った気になってもらっちゃ困る。歩いた人が書いた本。そういえば銀座の路地を歩いて本を書く岡本哲志さんと、肌合いが似ている。
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以前テレビ番組で特集していたのを見て、すごく心惹かれたパリのパサージュ。 もともと、こういう「パサージュ的なもの」が好きなんだよなあ。 「地霊(ゲニウス・ロキ)」というよりもむしろ浮遊霊となって、透明人間のように都市の街路をさまよい歩きたい、という欲求。 「過去未来の従属節のほう...
以前テレビ番組で特集していたのを見て、すごく心惹かれたパリのパサージュ。 もともと、こういう「パサージュ的なもの」が好きなんだよなあ。 「地霊(ゲニウス・ロキ)」というよりもむしろ浮遊霊となって、透明人間のように都市の街路をさまよい歩きたい、という欲求。 「過去未来の従属節のほうへ入り込んで(p154)」戻れなくなることへの怖れよりも好奇心が勝る、という。 この本は写真が豊富で、なおかつ各パサージュの歴史についてもわかりやすく書かれていて良かったです。
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「未来が過去であり、過去が未来である」(筆者)場所。 そこは、「時間の秩序があらかじめ撹乱されている」。 さらには、「空間もまた秩序を喪失している」。 ぜひ一度は訪れてみたい場所。
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平凡社で出版されていた雑誌「太陽」のパリ物語がなかったので代わりに。 しかしパリ物語の時に収録されていたカピア氏のインタビューが入っていなかった事は大変残念。
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