すごい「議論」力! の商品レビュー
議論を行う場合、必ず何か目的がある。その目的を達するためには、どのように議論を行うとよいかを解説している。 まず、自分の主張をきちんと論理立てること。そして、その主張を相手に受け入れて貰うことが必要だとしている。相手との議論に勝つが重要なのではなく、WIN−WINの関係を構築し...
議論を行う場合、必ず何か目的がある。その目的を達するためには、どのように議論を行うとよいかを解説している。 まず、自分の主張をきちんと論理立てること。そして、その主張を相手に受け入れて貰うことが必要だとしている。相手との議論に勝つが重要なのではなく、WIN−WINの関係を構築し、目的を達することが必要なのだ。 本書ではそのためのノウハウの数々を紹介している。取り立てて目新しい記述があるわけではないが、例も多くまとまっていてわかりやすい。章ごとのまとめや、ポイントの解説なども充実している。
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一般的な議論本とは異なり,目先の議論に勝つことを目的とせず,全体として何をしたいのか,細かな争い部分で負けても最後は勝てば良いという発想。譲歩できる部分はできるだけ譲歩して目的を果たす。議論上のここは譲れないという重要ポイントとここは譲ってもいいという捨てポイントを考えて,ストーリーを練る。 例えば,裁判で勝ったが,その争いによりイメージを落とし,その後の売り上げが減少というのは買ったとはいえない。 本書では誰も不快にすることなく,議論を展開する方法が書かれている。 すなわち,勝ち方が問題である。相手を出し抜いた虚偽でかためた議論で一度は勝っても後が続かない。相手も納得いく勝ち方でなければならない。 必要なのは主導権を握ってゴールを見失わず,打ち解けた空間を構築して感情をコントロールすることである。心のつながりをつくって相手に自分の主張に賛同させ,自分が議論を進めている方向に引っ張っていく(あるいは向かわせる)。相手に対して一部の隙もない議論を展開して納得させ,確実に受け入れてもらって相手を動かす。そういった振る舞いのパターンを学ぶことが議論に勝つ近道である。 下手な議論は逆に溝を深めてしまうだけ。相手のガードを下げさせることが第一。一緒にいて心地よいと感じる人は自分のことを受け入れてくれて,こちらの言い分を否定しない人。話にじっくり耳を傾けて,一緒になって考えてくれる人には誰でも打ち解けた気持ちになる。 感謝の言葉や褒め言葉によって,相手のガードは低くなる~ドティ・アルファイド けんか腰では反感を買うだけである。 正しいように聞こえるというのは,あくまで論理のレベル。正しいと納得させるには心理的な距離を詰め,言葉が相手に届くようにしなければならない。相手に接近すれば単なる言葉以上のインパクトを与えられる。これは相手が大勢であっても一人であっても口で言ったことでも,書いたことにも共通する真理である。
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議論に勝つというのは表面的な話ではなく、相手が心底納得してからのことである。 議論で勝つことは自分の目的を果たすこと。 相手を負かすことではない。
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議論することについて、多角的に書かれている本。テクニック的なものも紹介されているのですが、如何に相手に焦点を当てるのか、ということについて書かれていました。 相手のことを考えて、相手の気配を読んで、相手の望みを満たせるようにかかわっていくことが改めて大切だと感じました。 自分の...
議論することについて、多角的に書かれている本。テクニック的なものも紹介されているのですが、如何に相手に焦点を当てるのか、ということについて書かれていました。 相手のことを考えて、相手の気配を読んで、相手の望みを満たせるようにかかわっていくことが改めて大切だと感じました。 自分の主張だけを貫くのではなく、相手ありきで話を進めるよう意識を変えていきたいと思います。
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自分の理屈で押し切る のではなく 相手の話をきき 一体感や 気持ちのいい空間を作り 自分の目的に則した形に 相手の考えをもっていく方法 押切ではなく 誘導 納得
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元ボストンコンサルティング日本代表の内田先生の訳書です。 この本のポイントは「議論を勝ち負けで判断せず、自分の目的をいかにして達成するか」に置かれている。
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