完全無欠の名探偵 の商品レビュー
可愛い孫のために送り込まれた、どうやっても毒にも薬にもならなさそうな男。 それが巻き起こす…というか、起きてる話、ですね。 高知に着くまで、ついてからも続いていく人からの話。 世間はせまい、と言いましょうか、すごい確率といいましょうか。 小説ですから、で終わらせるには、本が分厚...
可愛い孫のために送り込まれた、どうやっても毒にも薬にもならなさそうな男。 それが巻き起こす…というか、起きてる話、ですね。 高知に着くまで、ついてからも続いていく人からの話。 世間はせまい、と言いましょうか、すごい確率といいましょうか。 小説ですから、で終わらせるには、本が分厚すぎます。 むしろこうなってこうなるのか…という 別の楽しみがちょっとあったりw 最後の落ちがすごいです。 三段階使用(笑) しかし、物語の狭間狭間に出てくる人物の謎も解決できましたが その説明をしてくれた人の謎が!!w これはもう、そんなものだとしておいた方がいいですね…。
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超能力がからむ、連鎖事件も解明みたいな。 連鎖の繋がりは分かりやすかったが、りんが超能力を得たであろう経緯が分かりにくく、ちょっと読み難かった。
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白鹿毛グループの総帥・白鹿毛源衛門は、高知に行って帰って来ない孫娘を溺愛していた。 なんとか、孫娘のりんを東京の自宅に戻って来ないかと悩む日々が続いていた。 源衛門は、運転手兼秘書の黒鶴に相談する。 黒鶴が、提案したのは一人の男を高知のりんの就職先に潜入させる事を提案する。...
白鹿毛グループの総帥・白鹿毛源衛門は、高知に行って帰って来ない孫娘を溺愛していた。 なんとか、孫娘のりんを東京の自宅に戻って来ないかと悩む日々が続いていた。 源衛門は、運転手兼秘書の黒鶴に相談する。 黒鶴が、提案したのは一人の男を高知のりんの就職先に潜入させる事を提案する。 源衛門は、その男に会いその特殊な能力を実体験する。 その男の名は、山吹みはる。 警備員をしてる巨漢の男だった。 人々は、彼が短い相槌を打つだけで、勝手に記憶の糸を手繰り隠された真相へと導かれる。 山吹みはるは、りんの住む高知へと旅立つ。 みはると接していく人々は、自分の中で燻っていた謎の真相にたどり着く。 そして、一つ一つの話は、隠された大きな事件を暴き出す。 りんが高知に残った理由とは? 何もしないで謎を解き明かすみはるの活躍に乞うご期待? 連作短編のような作りになっているミステリー?です。 会話がほとんど高知弁。 標準語の会話が少ないのが印象に残ります。 殺人の動機、不倫に隠された秘密が一つの大きな事件に絡んでくる所は西澤さんらしい感じですね。 もちろん、論理・理論でいく安楽椅子探偵物です。 でも、ちょっと面白さがたりないような・・・。
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その男に会うだけでどんな謎も解明する。 その男に対峙するだけで……。 全ての謎が自ら解明されるのだから。 そんな完全無欠の名探偵の活躍?を描く西澤マジックここに!!
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西澤さん『らしさ』が前面に押し出された、異能力ミステリ。主人公のみはると話しているだけで、自分の中で勝手に事件が解決してしまう──というような、ちょっと紐のほどける感覚を味わうことができる。いくつもの事件が短編的に折り重なって、最後の解決に向けて進むので、短編集としても読めなくは...
西澤さん『らしさ』が前面に押し出された、異能力ミステリ。主人公のみはると話しているだけで、自分の中で勝手に事件が解決してしまう──というような、ちょっと紐のほどける感覚を味わうことができる。いくつもの事件が短編的に折り重なって、最後の解決に向けて進むので、短編集としても読めなくはない。また不倫かよ! と辟易するくらいに不倫事件ばっかりだが、あまり重いテイストにしないためにも、リアリティとのバランスを考えて不倫程度がベストだったのだろう。重すぎず、解決の爽快感もあり、読後感のいいよくまとまった一冊。
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