とりかへばや物語 全訳注(1) の商品レビュー
氷室冴子さんの「ざ・ちぇんじ!」やさいとうちほさんの「とりかえ・ばや」を愛読しています。原作も比べて読むとさらに楽しいですね。ちゃんと現代語訳と解説がついているし。 吉野の宮という人物が、ここでは「源氏物語」の宇治の八の宮のまるパクり感しかないのですが、これからどうなるのでしょう...
氷室冴子さんの「ざ・ちぇんじ!」やさいとうちほさんの「とりかえ・ばや」を愛読しています。原作も比べて読むとさらに楽しいですね。ちゃんと現代語訳と解説がついているし。 吉野の宮という人物が、ここでは「源氏物語」の宇治の八の宮のまるパクり感しかないのですが、これからどうなるのでしょうか。
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平安時代後期に成立した作者は不詳の物語です。「とりかへばや」とは「取り替えたいなあ」と言う意の古語で、関白左大臣には2人の子供がおり、1人は内気で女性的な性格の男児、もう1人は快活で男性的な性格の女児。男児は「姫君」として、女児は「若君」として育てられることとなったことから始まる...
平安時代後期に成立した作者は不詳の物語です。「とりかへばや」とは「取り替えたいなあ」と言う意の古語で、関白左大臣には2人の子供がおり、1人は内気で女性的な性格の男児、もう1人は快活で男性的な性格の女児。男児は「姫君」として、女児は「若君」として育てられることとなったことから始まる物語です。今、読んでもとても面白い作品です。最近はジェンダーの観点から評価されているとも。本作をアレンジした作品として氷室冴子の小説「ざ・ちぇんじ!」が有名です。まずは「ざ・ちぇんじ!」から始めてみては?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
若君と姫君がそれぞれ性別を偽って生活する、という設定はほかの作品では見ない変わったものだが、登場人物の心中描写が鮮やかで面白い作品。 特に男装の姫君に感情移入してしまった。
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細かく区切られて古文と現代語訳が並んでいるので読みやすい。 作中の歌は格別上手いとは思わないが、ストーリーはしっかり面白い。 漫画の『とりかへ・ばや』を先に読んでいたが、吉野の宮のキャラクターは原作の方が人間らしくて良い。 中納言と宮の娘達との関係がどう動いていくかが気になるとこ...
細かく区切られて古文と現代語訳が並んでいるので読みやすい。 作中の歌は格別上手いとは思わないが、ストーリーはしっかり面白い。 漫画の『とりかへ・ばや』を先に読んでいたが、吉野の宮のキャラクターは原作の方が人間らしくて良い。 中納言と宮の娘達との関係がどう動いていくかが気になるところ
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コミック版の『ざ・ちぇんじ!』を読了えたので、流れで再読。相変わらず、文章(※原文のほう)は拙くてもだもださせられてしまうが、ストーリーは一級品。ユニークな設定から早々に、主人公が遁世を望む物憂げな展開にあれよと運ばれ、さりとて見えるのは絶望だけではない。古典文学というだけで黴臭...
コミック版の『ざ・ちぇんじ!』を読了えたので、流れで再読。相変わらず、文章(※原文のほう)は拙くてもだもださせられてしまうが、ストーリーは一級品。ユニークな設定から早々に、主人公が遁世を望む物憂げな展開にあれよと運ばれ、さりとて見えるのは絶望だけではない。古典文学というだけで黴臭く思ってしまう中高生に勧めたいが、やはり文章が上手くないのが難点だな……。いい現代語訳が現状これしかなさそうで、くやしいところ。
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平安時代なのに、異性装にまつわる話です。現代においても新鮮味があり、性とは何ぞやと考えさせられました。宝塚や歌舞伎が好きな人にはオススメです。 九州大学 ニックネーム:稲生平八郎
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この本は男女の兄妹が、性別を偽って生活を送るという平安時代の物語で、この1巻では、二人が生まれてから妹が男性として四の姫と結婚したところまでが書かれています。 細かく章に分けてあり、章ごとに、原文→語釈→現代語訳→鑑賞という構成になっているのが教科書のようで楽しめます。 が...
この本は男女の兄妹が、性別を偽って生活を送るという平安時代の物語で、この1巻では、二人が生まれてから妹が男性として四の姫と結婚したところまでが書かれています。 細かく章に分けてあり、章ごとに、原文→語釈→現代語訳→鑑賞という構成になっているのが教科書のようで楽しめます。 が、原文がちゃんと読めない私は、現代語訳→原文→語釈→鑑賞、という順で読んでますが、それなりに勉強になってる気がしてます。。 元々学生の時に、ざ・ちぇんじ、という名の氷室冴子さんの本でとりかへばやの存在を知ったので、そっちも読み返したくなりました。
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昔から気になってはいたのだが、後世の人々にはケチョンケチョンにされている感があったので、何となく手をつけていなかった。 が、何故か今回手にとってしまった… 内容的にはまだ全体の1/4なのだが、粗筋としては知っていたので、割とスッと読めた。 原文ではまだ読みにくい…と言う...
昔から気になってはいたのだが、後世の人々にはケチョンケチョンにされている感があったので、何となく手をつけていなかった。 が、何故か今回手にとってしまった… 内容的にはまだ全体の1/4なのだが、粗筋としては知っていたので、割とスッと読めた。 原文ではまだ読みにくい…と言う人でも、現代意訳だけ進めていけば、普通に面白い物語として読めるのではないだろうか。 理系に進んだ自分が言えるほどの立場でもないが、原文も、それほど酷い文章ではないと思う。確かに、源氏やらの一級品と比べてしまえばアレではあるが。
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ハイ、私の大学卒論の研究材料にした作品です。他のどの古典作品より面白いです!戦後の封建的な国文学者とかにはグロイとかってケチョンケチョンに酷評されちゃってますが(悲)「有明の別れ」も併読すると尚良いですよん。あとマンガの「ざ・ちぇんじ」もお勧め!
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この作品の存在を知ったのは中学生頃。翻案である氷室冴子の「ざ・ちぇんじ!」を読んだことがきっかけだった。以降、別の出版社で現代語訳版(原文なし)を読んだりもしたのだが、今回ふと思いついて図書館で学術文庫を借りてみた。 娘が息子として、息子が娘として育てられる、という前提そのものか...
この作品の存在を知ったのは中学生頃。翻案である氷室冴子の「ざ・ちぇんじ!」を読んだことがきっかけだった。以降、別の出版社で現代語訳版(原文なし)を読んだりもしたのだが、今回ふと思いついて図書館で学術文庫を借りてみた。 娘が息子として、息子が娘として育てられる、という前提そのものから既に一風変わっている。今の漫画でもありそうなネタが千年前に既に考えられていたというのだから面白い。 1巻は主人公の一人、男君(実は女性)が妻の密通を知り苦悩する辺りで終わっている。やはりこの作品、他の物語とは違った面白さがある。以前から一通りのストーリーは知っていたが、原文で読むと味わいが違う。一気に買い集めてしまいそうだ。
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