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ことばと発達 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/10/05

 子どもの言葉の発達についてのバイブル第二弾。幼児期に獲得する一次的言葉と児童期に獲得していく二次的言葉についての分析。二次的言葉は小学校にはいると途端に必要となる、皆の前で発表するときだったり、文章だったりのいわゆる「公的な言葉」ととらえました。そして確かにその後の人生では、も...

 子どもの言葉の発達についてのバイブル第二弾。幼児期に獲得する一次的言葉と児童期に獲得していく二次的言葉についての分析。二次的言葉は小学校にはいると途端に必要となる、皆の前で発表するときだったり、文章だったりのいわゆる「公的な言葉」ととらえました。そして確かにその後の人生では、もちろん日常では一次的言葉を用いているけれど、学校生活から社会人にいたるまで、二次的言葉とずっとつきあっていくことになる。そのことをあまり意識したことがなかったのではっとさせられた。児童期の子どもは突然、二次的言葉と向き合うことになり、習得までの困難が著しい。こうしたことがいわゆる小1プロブレムにもつながっていたかもしれないし、その後の学力低下とも関係しているのかも知れない。内言から書き言葉、スピーチの言葉への発展という部分も興味深かった。また日常語である一次的言葉が二次的言葉の下に置かれている(方言と標準語関係)話も言語学者としての洞察に興味をもった。

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2024/09/05

進歩主義に囚われることなく、相互的、一体的に言葉をとらえていくことで、人間の繋がりがより深まるのだろう。

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2021/09/08

岡本夏木『子どもとことば』では、「一次的なことば」の習得に重点をおいていたが、この書物は社会的な言葉としての「二次的なことば」の習得に重点を置く。いろいろとまなぶことはあるが、後半はすこし話がまばらになる。

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2021/01/12

「一次的ことば」と「二次的ことば」 この本では、後者に重点を置いて述べられている。 二つのことばをつなぐ環境としての「先生」「友だち」の存在、コミュニケーションの大切さも説いている。 「ことば」について学ぶのであれば、必須の書。 私にとっては、星20個あっても足りないくらいであ...

「一次的ことば」と「二次的ことば」 この本では、後者に重点を置いて述べられている。 二つのことばをつなぐ環境としての「先生」「友だち」の存在、コミュニケーションの大切さも説いている。 「ことば」について学ぶのであれば、必須の書。 私にとっては、星20個あっても足りないくらいである。 プレミアがついており、入手が困難。 しかし、堅実に運営されている図書館であれば、所蔵されているはず。 電子書籍で復刊してほしいところ。

Posted byブクログ

2009/10/04

主に日本語における母語獲得の話。 幼児が言語というものに始めて出会い 基礎的な概念を確立する時期を言語獲得における一次的とし、 その後学齢期に達し、文語を始めとする 他者一般に話しかけ、文脈依存ではない言語を獲得する時期を二次的とし 両者には劇的な質的違いが存在するとする。

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