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ロウフィールド館の惨劇 の商品レビュー

3.7

39件のお客様レビュー

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ミステリーファンなら…

ミステリーファンなら、絶対読むべき!古典的名作です。

文庫OFF

怖くて悲しい。一つの…

怖くて悲しい。一つの劣等感が引き起こした惨劇。親切心も受け付けられないほどの劣等感を持った犯人に同情を覚えてシマう。ミステリとしても秀作

文庫OFF

文字が読めないところ…

文字が読めないところから、仕事先の一家を惨殺した家政婦。始めはよくわかりませんでしたが、真相が分かった時に驚かされました。

文庫OFF

2024/02/21

かつて病気の父親を手にかけた出自の低いオールドミスが、良家の召使であったと詐称して、イギリスの田舎のアッパーミドルクラスの邸宅に潜り込む。彼女には読み書きができないという誰にも知られたくない秘密があった。秘密を隠しながら住み込みの家政婦として務めるも、幾つかの衝突を経て最後は一家...

かつて病気の父親を手にかけた出自の低いオールドミスが、良家の召使であったと詐称して、イギリスの田舎のアッパーミドルクラスの邸宅に潜り込む。彼女には読み書きができないという誰にも知られたくない秘密があった。秘密を隠しながら住み込みの家政婦として務めるも、幾つかの衝突を経て最後は一家惨殺に繋がっていく。 惨劇が起こることとその原因を冒頭から明示しており、そこに向かって進んでいく展開にハラハラさせられた。 自分は失読症ではないが海外に住んでいた時に外国語で相手と話していて意味が分からなかった場合に何となく取り繕ってしまうことがあったが、それを本作に重ねてしまうところがあった。

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2023/12/19

冒頭から、衝撃の一文で始まる。結末がすでにわかっていて、そこにどう辿り着くか、ハラハラ、ドキドキしながら読み進めていった。

Posted byブクログ

2023/04/13

 1977年作。 <ユーニス・パーチマンがカヴァデイル一家を殺したのは、読み書きができなかったためである。>という一文で始まり、ミステリとしては犯人がいきなり明かされて、「ではどういう経緯で殺人が起きたか?」という問いがクローズアップされる。  淀みなくどんどん書かれ、ユーニスが...

 1977年作。 <ユーニス・パーチマンがカヴァデイル一家を殺したのは、読み書きができなかったためである。>という一文で始まり、ミステリとしては犯人がいきなり明かされて、「ではどういう経緯で殺人が起きたか?」という問いがクローズアップされる。  淀みなくどんどん書かれ、ユーニスがカヴァデイル家の家政婦となりそこで何を体験し、カヴァデイル家の人びとはどのように遇したかが克明に記述されてゆく。 「殺人者」ユーニスは感情の無い人間として描かれており、今で言うサイコパスの一種なのかもしれない。  全般に読んでいて興味が持続し、退屈はしなかったし、特に、いよいよ殺人が描写され、そこから結末に至る部分はさすがに一気に読まされた。  なかなか面白い小説ではあり、このような物語が、確かに80年代辺りの「やや懐かしいような映画」にはよくあったような気がする。  クライマックスの、祝祭じみた殺人の場面が印象的だった。

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2022/09/25

イギリスの作家ルース・レンデルの長篇ミステリ作品『ロウフィールド館の惨劇(原題:A Judgement In Stone)』を読みました。 ここのところ、イギリスの作家の作品が続いていますね… ルース・レンデルの作品は5年前に読んだ『聖なる森』以来です。 -----story-...

イギリスの作家ルース・レンデルの長篇ミステリ作品『ロウフィールド館の惨劇(原題:A Judgement In Stone)』を読みました。 ここのところ、イギリスの作家の作品が続いていますね… ルース・レンデルの作品は5年前に読んだ『聖なる森』以来です。 -----story------------- ユーニスは怯えていた。自分の秘密が暴露されることを。 ついにその秘密があばかれたとき、すべての歯車が惨劇に向けて回転をはじめた!  犯罪者の異常な心理を描く名手、レンデルの会心作。 ----------------------- 1977年(昭和52年)に発表された作品で、『東西ミステリーベスト100』では、海外篇の51位にランクインしている作品です カヴァデイル家に家政婦として雇われたユーニス・パーチマンは文字の読み書きができなかった… 文盲であることを必死に隠しているユーニスだが、日々の仕事の中で何度となく秘密が露見するピンチに見舞われる、、、 ある日、気休めに訪れた村の雑貨屋で知り合ったのはエキセントリックな女性ジョーン・スミス… 友情と呼ぶには歪な二人の関係は事態を少しずつ異常な方向へと向かわせ、やがてユーニスが最も恐れていた瞬間がやってくる……。 オープニングがむっちゃ印象的な作品、、、 「ユーニス・パーチマンがカヴァデイル一家を殺したのは、読み書きができなかったためである」 この冒頭の一文から、ぐいぐいぐいっと作品の中に惹き込まれ、ドキュメンタリ作品を読んでいるような感覚で一気に読めました。 予め犯行が予告されているので、倒叙物の一種なんでしょうね… イギリスの典型的なアッパー・ミドルの一家が破滅を向かう展開、それダメだよー って、思わず声をかけたくなる衝動を感じながら読み進めました、、、 文盲ゆえに精神に大きな欠陥を抱え、父殺しの罪を背負うユーニスをはじめ、殺人の間接的要因となる狂信者のジョーン等、登場人物の緻密な心理描写にも圧倒されました… 面白かったです。

Posted byブクログ

2019/02/27

のっけから犯人をばらしているので、犯人当てとかそういう楽しみはないが、結構引き込まれる内容。作品が書かれたのはサイコパスという言葉が明確にない頃だけど、サイコパス小説になるんだろうな。久しぶりに推理小説を読んだなあと実感した。

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2018/12/28

善良な一家が、ある文盲の家政婦を雇ったことで起きる惨劇。潤滑に回ってたはずの歯車が少しずつ噛み合わなくなり、死へと突き進む一家の運命が皮肉たっぷりの文体で描かれる。強大なコンプレックスは人を狂気に駆り立てる。見事です。

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2018/10/30

◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第三十七回 ・・・ 第三十七回 「ロウフィールド館の惨劇」 ・・・ ルース・レンデルは怖い本を書く作家です。 なんで、読後感は決して良くない、と思っていた方が無難です。 で、なんでこの本を紹介するか、をここで書くことはできないのですが(種あかし...

◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第三十七回 ・・・ 第三十七回 「ロウフィールド館の惨劇」 ・・・ ルース・レンデルは怖い本を書く作家です。 なんで、読後感は決して良くない、と思っていた方が無難です。 で、なんでこの本を紹介するか、をここで書くことはできないのですが(種あかしになってしまふ)ポイントは読書に関することなので、司書は読んどいてもいいでしょう。 これが原因で?! 殺人事件が起こってしまった!? 誰かがなんとかできなかったのかなぁ、と思ってしまった一冊です。 2018年10月30日

Posted byブクログ