函館物語 の商品レビュー
辻の自己愛爆発な函館物語。でも「海炭市叙景」に通じる寂しさを感じさせるのは、それが函館なんだろう。青函連絡船の乗員からの聞き取りは感動的。大学一年の夏休みに青森の吹田良平君の実家に遊びに行き、ねぶた祭りの後に吹田と友達の三人で連絡線を押すタグボートに乗ったことを思い出した。
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函館に行く新幹線の中で読んだ。発売直後に買って読んでたので、約25年ぶりの再読。函館は入社2年目に3ヶ月ほど仕事で滞在してた思い出の街。その後2度ほど通り過ぎたことはあるが、まともに滞在したのはその時以来。改めて素晴らしい街だということを再認識。そして、このような写真を大々的に取...
函館に行く新幹線の中で読んだ。発売直後に買って読んでたので、約25年ぶりの再読。函館は入社2年目に3ヶ月ほど仕事で滞在してた思い出の街。その後2度ほど通り過ぎたことはあるが、まともに滞在したのはその時以来。改めて素晴らしい街だということを再認識。そして、このような写真を大々的に取り入れた旅の本は大好き。旅心がくすぐられ、登場したいくつかの場所を訪れた。なかなかこれだけ魅力的で好きな街はないかもしれない。驚くことに辻仁成の本はこれ以外読んでいないことに気づいた。函館を舞台にした小説を特に読みたい。函館にて。
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「このガイドブックを装った書は函館を知るためのたんなる旅の手引き書ではない。私の記憶の中にあるもう一つの幻想的な函館へと誘う個人的な秘密の案内書なのだ。私だけが持っているハコダテという異空間へと皆さんを連れだすために本書は書かれた。」 著者が最も多感な時期を過ごした町・函館を再び...
「このガイドブックを装った書は函館を知るためのたんなる旅の手引き書ではない。私の記憶の中にあるもう一つの幻想的な函館へと誘う個人的な秘密の案内書なのだ。私だけが持っているハコダテという異空間へと皆さんを連れだすために本書は書かれた。」 著者が最も多感な時期を過ごした町・函館を再び訪れ、カメラとノートを携えて歩く。旅の楽しみとエスプリに溢れた一週間。 ----- 写真がいい。何気ない(あまり構えていない)スナップでも函館っぽい。行く前に読んでおけばと思ったが、逆に引っ張られていたかも。夜は本当に東欧みたい。 それにしても函館という町は印象的だった。参考までに町の印象を書き添えておく。 『とても心に残る町。神戸と似ていなくもないが、北の漁港というそこはかとない哀しみのようなもの。あがた森魚の「日本少年」が流れてくる。ドック・倉庫・坂・古びた木造の家屋・モダン(だった)建築物・夕暮れ・路面電車・人通りのない夜の町。「港のロキシー」がはやく観たい。辻仁成の「函館物語」を買おう。』 『(翌朝)空港へタクシーで向かう途中、きらめく朝日の中緑の並木道を女子中高生が自転車で通学。なんだか映画の中の出来事のようにさわやかだった。』
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4月に函館に旅行した。北海道新幹線で1泊だったが、五稜郭、函館山、青函連絡船の摩周丸、坂の教会群と、とても濃い2日間だった。2日め摩周丸見学の時この「函館物語」が置いてあった。摩周丸の後、教会群を見学していると坂の途中で「函館西高校」の看板?に出くわし長い坂を上がった上に校舎が見...
4月に函館に旅行した。北海道新幹線で1泊だったが、五稜郭、函館山、青函連絡船の摩周丸、坂の教会群と、とても濃い2日間だった。2日め摩周丸見学の時この「函館物語」が置いてあった。摩周丸の後、教会群を見学していると坂の途中で「函館西高校」の看板?に出くわし長い坂を上がった上に校舎が見えた。その時これは辻仁成の出身校か?と思い帰って検索してみると果たしてそうで、さらに北島三郎も卒業生だった。 坂の教会群と昔の造りの残る木の家が坂にかかっている感じが神戸と似てるなと思い、かれこれ40年近くも前に行ったその青春時代の感慨も呼び起こされ、あのあたり一帯の雰囲気がとても気に入ってしまった。それで函館に興味が湧き、さっそくこの「函館物語」を読んだというわけだ。 この本の著者後書きは1996年6月で、著者が1週間滞在した様子がかかれてあり「私だけが持っているハコダテという異界へと皆さんを連れ出すために本書は書かれた」とある。 氏は中学3年から高校3年までを過ごしているが生まれ年から計算すると昭和49年から52年までである。今回の滞在で4人の函館人と対談している。漁業から「おがっと」(陸に上がり)になり密魚監視員となった方、青函連絡船に終了1月前まで勤務していた方、老舗バー経営者、啄木研究家だ。 文中これまで函館を舞台の小説は「クラウディ」「母なる凪と父なる時化」「バッサジオ」「ニュートンの林檎」と書いてきてこれからも書くだろう、という一文があった。「海峡の光」が無いな、と思ったら海狭の光は1997年に書かれて芥川賞を取ったのであった。 遅ればせながら「海峡の光」も先週読み終えたばかりで、青函連絡船を降りて函館刑務所に勤める主人公が、かつての優等生であった同級生を受刑者として迎える話である。小学生時の二人と、船を降りて函館に生きる主人公の葛藤が、人口が減って往時の賑わいが無いという函館の街を下敷きにして、なんともいえない余韻の残る小説だった。 で、「海峡の光」は、この1週間の滞在での4人との対談に触発されて書かれたのでは?と思った。 また、読みながら地図があったらよかったのに、と思ったのだが、これも氏は最初入れようと思ったが、読者に自ら足を運び確かめて函館を感じて欲しいということでやめたとあった。 しかし・・ 1995年刊のエッセイ「そこに僕はいた」には「ぼくの記憶の函館」として、おそらく氏直筆の手書きの地図があります。
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函館で中高と過ごしたミポリンの元旦那さんの写真つきエッセイ。 函館好きには楽しいと思う。 らじは年に2回は函館に行くくらいの函館好きなので、興味深く読ませてもらいました。 1時間もかからずに読めちゃうよ! 青函連絡船に乗っていた方へのインタビューとか、かなり興味深かったです。 ...
函館で中高と過ごしたミポリンの元旦那さんの写真つきエッセイ。 函館好きには楽しいと思う。 らじは年に2回は函館に行くくらいの函館好きなので、興味深く読ませてもらいました。 1時間もかからずに読めちゃうよ! 青函連絡船に乗っていた方へのインタビューとか、かなり興味深かったです。 立待岬も自殺の名所だったのか…。 函館は奥が深いなぁ…。
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函館で青春時代を過ごした著者が街の持つ魅力や独特の哀愁を写真をたっぷり使って伝えた一冊。途中から段々と旨いもの特集へとシフトしてくけどw 函館にゆかりのある石川 啄木の研究家へのインタビューなどもあったり。
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多くの写真が掲載されていますが、発刊が16年前のため、既にない建物も幾つか。こうしている間にも、函館は変わり続けています。異国情緒あふれる華やかな観光地。それ以外の函館の顔を垣間見たい方へ。
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私の生まれ育った大好きな故郷、函館を書いた本。写真はとても多く地元の匂いが伝わってきそうな作品。辻仁成さんによって表現される函館をとても心地よく眺める事が出来る。 ガイドブックにはない函館がここに凝縮されています。 遠い故郷が恋しくなった時にこの本を開きます。
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この街は、やっぱり一度外へ出てみないと良さがわからない。大好きな故郷です。辻さんが過ごしたのは多感な時期の数年とのこと。さぞかし魅力的に映ったんでしょうね。
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情報科教員MTのBlog (『函館物語』を読了!!) https://willpwr.blog.jp/archives/51439992.html
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