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われらをめぐる海 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2024/03/27

子どもの頃に「クストーの海底世界」をTVの前で正座して観ていたことを思い出した。 海の生物の話が出てこないわけではないが、著者の関心は主として地質としての、あるいは環境としての海洋に絞られているようだ。膨大な情報源を用いて語られる海の世界は、なんかぼくらが寄って立つ陸地がふわふわ...

子どもの頃に「クストーの海底世界」をTVの前で正座して観ていたことを思い出した。 海の生物の話が出てこないわけではないが、著者の関心は主として地質としての、あるいは環境としての海洋に絞られているようだ。膨大な情報源を用いて語られる海の世界は、なんかぼくらが寄って立つ陸地がふわふわと揺れ動き出しそうな迫力がある。ただ、原著の出版は1950年代はじめ(訳者あとがきでは1950年、Wikiでは1951年となっていた。どっちが正しいかはわからない)と半世紀以上古い本なので、科学的な記述についてはだいぶ更新されているんじゃないかと思いつつ。 原著は詩的な美しい文章で書かれているらしい。翻訳にその香りが残っていないわけではないけど、科学の読み物として読むとちょっと回りくどくてわかりにくい部分がなきにしもあらず。翻訳って難しいなあ。

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2023/01/02

・著者の文章を通して見る海がほんとうに美しい。「詩情豊か」ってこういうことだな。 ・海の未知の部分を掘り下げつつ、あくまでも理知的。変にスピリチュアルな文章よりも海の奥深さを感じる。 ・第1章『海の起源』の締め方が最高。「器械の眼や耳を発明し〜」のところ、科学技術の発展の表し方と...

・著者の文章を通して見る海がほんとうに美しい。「詩情豊か」ってこういうことだな。 ・海の未知の部分を掘り下げつつ、あくまでも理知的。変にスピリチュアルな文章よりも海の奥深さを感じる。 ・第1章『海の起源』の締め方が最高。「器械の眼や耳を発明し〜」のところ、科学技術の発展の表し方として素敵すぎる。 ・筏や帆船で旅した人たちが遭遇した不思議現象の数々、SFっぽくてわくわくするし、怪談っぽくてぞくぞくする。 ・出版が1951年なので、現代の海洋学とは食い違うとこもちらほら。そこがむしろおもしろい。化学合成生物群集がまだ発見されてなくて、ジャイアント・インパクトやプレートテクトニクスの理論が浸透する前の時代。そのころの海洋学者はこういうふうに海を解釈して、こんなことを不思議に思っていたんだなあ...。

Posted byブクログ

2021/01/04

私的ベスト5のうちの1冊。レイチェルカーソンさんの著作の中でも一番好きな本。椎名誠さんが推薦されていてとても共感できました。

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2020/12/27

あまりに有名な世界的名著とのことで読んでみたのだが、海についてたいへんによく調べてはあるのだろうけれど、個人的には研究論文的な記述にあまり馴染めなかった。

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2020/10/28

『沈黙の春』より前に書かれた海を深堀りした内容。う~ん、ちょっと訳に違和感あり、著者の詩的な部分が伝わりづらいのが残念...ってお前、訳せんのかよ! って言われたら”ゴメンナサイ”としか言えません。

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2018/11/18

海を科学したノンフィクションなんだけれど、文学作品を思わせるような書きぶりで、ナショジオ・チャンネルのナレーションを文字にしたような感じ。翻訳には相当苦労したんだろうということがよくわかる。ただ、性悪なワタシには、訳のまずい箇所の方が目についてしまったかな。

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2018/09/17

地球誕生、地球の進化は、科学的というより情緒的。驚いたのは、名著「沈黙の春」より本書の方が先。著者は本当に地球を愛していたというのが分かる。

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2018/03/22

大学の頃「沈黙の春」を読んで、環境問題への関心が高まった。「センスオブワンダー」を読んで、科学の面白さや大切さを再確認した。そして、本著を読んで様々な角度から母なる海の奥深さに触れる事が出来た。

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2017/06/30

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA36040000

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2012/09/30

1951年に書かれた本ですが、研究者の間ではこれから地球の周期として現在が寒冷期の最終期、これから温暖になっていくというような話がでてきて驚きました。そして海流、深層の海流が地球全体の気象環境に大きな影響を及ぼしていること、海の生物の死骸の体積によって海底が積層されている話や、海...

1951年に書かれた本ですが、研究者の間ではこれから地球の周期として現在が寒冷期の最終期、これから温暖になっていくというような話がでてきて驚きました。そして海流、深層の海流が地球全体の気象環境に大きな影響を及ぼしていること、海の生物の死骸の体積によって海底が積層されている話や、海面の高さが長い歴史の中で(人の有史以内においても)かなり上がったり、下がったりしていることも調査や資料をもとに解説されています。 現在co2=温室効果、ということが声だかにいわれていますが、co2の排出は過剰に増やさないほうがいいとは思うが、温暖化との関連はかなり疑わしいと再確認しました。

Posted byブクログ