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魔の系譜 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2019/05/03

解説:宮田登 怨念の序章◆聖なる動物◆崇徳上皇◆バスチャン考◆仮面と人形◆再生と転生◆地霊の叫び◆魂虫譚◆犬神考◆狂笑の論理◆装飾古墳

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2018/10/22

『ちんちんこばかま』の話は、谷川先生が参照されるまぁ原典からでなくて、ソフト化された『まんが日本むかしばなし』(川崎大治)で観た。怖かったけど。あの笑ひはない。けっ。  隠れキリシタンとかは先生のライフワークらしいと。  今でも読むに耐えうると思ふんだけども。

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2017/03/04

本棚に埋もれている、途中まで読んだ本を発掘(^^; 若いときに「面白そうだんねや」と思って買いつつも途中で飽きた、というケース、講談社学術文庫がけっこうある。 しかし若いときこそ、自分の手に負えないようなちょっと高度な本に触れたほうがいいと思う(という自己弁護をしつつ)。 『魔の...

本棚に埋もれている、途中まで読んだ本を発掘(^^; 若いときに「面白そうだんねや」と思って買いつつも途中で飽きた、というケース、講談社学術文庫がけっこうある。 しかし若いときこそ、自分の手に負えないようなちょっと高度な本に触れたほうがいいと思う(という自己弁護をしつつ)。 『魔の系譜』……こりゃ、タイトルで買ったな、たぶん。 学校などで勉強する「日本史」と異なり、さまざまな時代の覇者に敗れた者たちのいわば「裏日本史」とでもいうべきか。 3誌の雑誌に連載されたものをまとめてあるので、いささか「魔の系譜」というタイトル負けしている印象をぬぐえないが(特に「装飾古墳」は魔でもなんでもないんですけど……)、それぞれ日陰の存在的な事象に対する考察が丹念にされていて、日本史と日本の文化に対する異なる見方ができるため、知的好奇心が刺激され、すいすい読める一冊(20年前になんで挫折したのかわからん)。 さあ、この勢いに乗って次は学術文庫『憑霊信仰論』を読むぞ~。

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2014/04/27

崇徳天皇のところが、興味深げ。 バスチャン考などかなり興味を惹かれるものの、基礎体力がなくてなかなか理解できず。 もう一周ぐらいまわってからだと面白さ倍増かも。

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2014/01/17

在野ならしい著者の好著。「マナが付いたり離れたり」という霊魂観を持ち、敗者におびえ死者を恐れる日本の暗黒を見る。 「地べたに足をつけた作家」としての夢野久作の著作が、縦横に用いられる。  確かに、本書で指摘される通りアウシュビッツのこっちにある「髪の毛の部屋」「眼鏡の部屋」等々...

在野ならしい著者の好著。「マナが付いたり離れたり」という霊魂観を持ち、敗者におびえ死者を恐れる日本の暗黒を見る。 「地べたに足をつけた作家」としての夢野久作の著作が、縦横に用いられる。  確かに、本書で指摘される通りアウシュビッツのこっちにある「髪の毛の部屋」「眼鏡の部屋」等々の山と積まれた遺品の群れは、見ていると「大草原必至」 であるが、本書で柳田國男の文を引いて説かれる「攻撃としての笑い」はインターネット界隈ではそれこそデフォルトである。

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2011/10/14

怨霊や対立といった観点からの論が多く収められた一冊。読んでいて非常に楽しかったです。 「装飾古墳」のみやや前述のテーマからははずれていますが、装飾古墳が置かれている危機的な状況については、その後二十数年たっても同じような状況が呈されており(キトラ古墳の壁画にカビが生えしまったこ...

怨霊や対立といった観点からの論が多く収められた一冊。読んでいて非常に楽しかったです。 「装飾古墳」のみやや前述のテーマからははずれていますが、装飾古墳が置かれている危機的な状況については、その後二十数年たっても同じような状況が呈されており(キトラ古墳の壁画にカビが生えしまったことについては記憶に新しい)、何とも言えない思いを感じました。先見の明があったのか、それとも社会がかわらなかったのか。どちらも言えそうです。

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2010/10/23

死者が生者を支配する国ニポン!歴史の影の部分から読み解く、OTKの為の民俗学(勝手に命名)。「再生と転生」「地霊の叫び」「魂虫譚」「狂笑の論理」がおもしろかったです。このひとの本はもっと読みたいけど、いまだこれしか読めていない...

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2010/09/25

崇徳上皇などの日本の「魔」について、考察されています。 民俗学について一歩踏み込んだところまで知りたい!という方向け。

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2009/11/18

面白い。この人の類似書で『魔の世界』もあるけれど、本流から少しずれたところをクローズアップする楽しさがある。 さすが民俗学の碩学。

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2010/08/07

隆慶一郎の諸作品に影響を与えたとの記述を読んで興味を持って購入。 この本から隆氏は大きな影響を受け、史料を探索していったんだなあと思うと感慨。

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