北の夕鶴2/3の殺人 の商品レビュー
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伊坂の帯に引かれてつい購入。(エッセイでも散々勧めていたし)兎にも角にもトリックが秀逸。三角の団地に意味があるとは思ったけれどこういうこととは!?って感じ。恐るべし島田荘司。
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面白いんだよ、うん、面白いはずなんだよ。 けど御手洗潔モノの「疾走する死者」を先に読んじゃってたんだよな...(刊行は本書の方が先らしいが) これもしかしてまた振り子じゃないよな?と思ってたら本当に振り子だった... けど甲冑とかは面白かった。 なんていうか...期待が大きかっただけに残念...
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これ以上沼を増やしたくないので吉敷竹史シリーズに深入りするつもりは毛頭なくて、『はやぶさ〜』読んだあと『出雲〜』は飛ばし、シリーズ中1、2を争う傑作と評価の高い本作品に来た。 冒頭、『はやぶさ〜』では非の打ち所のないイケメンぶりを見せていた吉敷が、元妻からの電話で取り乱すところからスタートして、私の頭は「???」となった。 『はやぶさ〜』では犯人に独身のあなたには分からないでしょうねみたいなこと言われてなかった?? 婚姻歴があったなんて様子微塵にも見せなかったじゃん? それが、何? 結婚生活6年で別れて5年って、11年も前に結婚してたの?? 吉敷一体いくつ??? 『出雲〜』を読まなかったことを悔やんだんだけど、あとで解説読んだら『出雲〜』でもそんな設定出てこなかったらしい。 突然どうした?? んで、元妻通子が乗りそうな「ゆうづる」の発車時刻にホームに行って、走り去る車内に通子を見つけるけど列車は無残にも走り去る。 そしたら、その「ゆうづる」から身元不明の若い女の死体が見つかったことが、後日分かる。 遺留品から通子だと確信した吉敷は年末に青森まで出向くが、死体は別人だった。明らかに事件に巻き込まれてるっぽい通子を探しに、吉敷は今彼女が住んでる釧路まで赴く。 そして、マンションの彼女の部屋で殺人事件が起きていて、彼女が容疑者になっていることを知る。 なんというか、あれほど隙のないスマートなイケメンだった吉敷が、突然「君は俺が守る」みたいなハードボイルドなこと言い出して、読んでるこっちは大混乱でした。 犯人にボコられてめちゃ満身創痍なのに「死んでもやり尽くす」とか思って頑張るの、なんなのこの豹変ぶりは、みたいな。 肝心のマンションでの殺人事件の方は、島田荘司らしい実行不可能そうな奇天烈なトリックでした。 振り子の原理系のミステリ何冊か読んだけど、大元はこの作品なのかしら。 確かに、事の発端が通子の幼少期にあるので、結婚したけど離婚してみたいな設定が不可欠なのはわかるけど、これ、シリーズモノでやらなくてイイやつじゃないですか? 単発の物語なら自分の感想も変わったと思うんですよ。 とにかく、ハードボイルドな思考回路が理解できなくて、そっちに囚われてミステリとしての良し悪しの評価がブレないよう必死に読んだんだけど、読み終わってから、もしかして本作品の評価はそのハードボイルド調なところも含めたものなのかもしれないと考え直しました。 多分、本作品以前の吉敷はイケメン度が完璧すぎて、男性読者の共感を呼び辛かったんじゃないんだろうか。 それが、ここにきて吉敷がある意味情けなさを見せたことで、男性読者ファンの獲得に成功したのかも。 ハードボイルドが苦手な自分としては、ちょっとツライ作品でした。
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島田荘司の傑作の一つ。TBS でドラマ化されている。島田荘司作品はトリックがアクロバティックなので、ラジオドラマ化の方がいいのではないか。
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内容は純本格、文体はハードボイルド調と、実に島田荘司氏らしい仕上りになっている。 今回の目玉は2つ。 まずは吉敷物とは思えぬほどの超絶技巧を凝らした大トリックの殺人。 とは云え、トリックの内容は後の御手洗物を読んでいる身にとっては十分予想のつくもの。ただそれを吉敷が解くというの...
内容は純本格、文体はハードボイルド調と、実に島田荘司氏らしい仕上りになっている。 今回の目玉は2つ。 まずは吉敷物とは思えぬほどの超絶技巧を凝らした大トリックの殺人。 とは云え、トリックの内容は後の御手洗物を読んでいる身にとっては十分予想のつくもの。ただそれを吉敷が解くというのが珍しい。 2点目はやや没個性的だった吉敷の個性、存在感がいつにも増して顕著だったこと。 通子の存在が不屈の精神を幾度となく蘇らせ、熱い魂と言葉を持った存在にまで押し上げている。
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ハウダニットの傑作!!唸った! 龍臥亭事件を先に読んで、通子と吉敷さんの話もっと読みたいと思い手に取った。通子が思いのほかめんどくさかったけれど、吉敷さんが半分死にかけながらも最後の最後に真実にたどり着くのが燃える。
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吉敷刑事シリーズ。 ただの独身だと思っていた吉敷刑事になんと離婚歴があることが今作で判明。 気恥ずかしいほど何でそうポエマーなんだろうと思う場面が出てきますが、普通あんた死んでるよと突っ込みつつ(それこそ『ダイ・ハード』なみに)、女からしたらそこまで思いこまれてもなーとまで思って...
吉敷刑事シリーズ。 ただの独身だと思っていた吉敷刑事になんと離婚歴があることが今作で判明。 気恥ずかしいほど何でそうポエマーなんだろうと思う場面が出てきますが、普通あんた死んでるよと突っ込みつつ(それこそ『ダイ・ハード』なみに)、女からしたらそこまで思いこまれてもなーとまで思ってしまいました。ま、私は吉敷刑事の奥さんじゃないし、そこは遠い目でスルーすることに。 トリック自体は大掛かり過ぎて想像すらできずに、すごいなと読み進めたのでした。 何よりもたまたまそこを通りがかった男の子が気の毒。
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これもドラマで見たのでトリック自体は知ってたんだけど、これをよくドラマでやろうとしたよね。 でもただただうっとおしかったみちこさんがうっとおしいわけがわかってまあしょうがないかなって思えたのでよかった。
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数々の不可能的、超常的な謎が、ひとつのトリックによってたちまち、氷解し伏線へと変貌を遂げる。まさにトリック小説の理想形だと思います。 吉敷と前妻のストーリーもまったく余分とは感じず、むしろ引き込まれるくらいでした。
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10年以上ぶり、 御手洗潔シリーズ以外では初めての島田荘司作品。 久しぶりの本格ミステリにハードボイルドの要素までふんだんに盛り込まれ心が躍る。 大胆かつ大掛かりなトリックにワクワクせずにはいられない。 早く先に進みたい気持ちを抑えつつ慎重に読み込み大まかなトリックも自力で解けた...
10年以上ぶり、 御手洗潔シリーズ以外では初めての島田荘司作品。 久しぶりの本格ミステリにハードボイルドの要素までふんだんに盛り込まれ心が躍る。 大胆かつ大掛かりなトリックにワクワクせずにはいられない。 早く先に進みたい気持ちを抑えつつ慎重に読み込み大まかなトリックも自力で解けたため非常に満足。
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