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優しいオオカミの雪原(下) の商品レビュー

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2011/08/11

舞台は19世紀半ばのカナダ入植地。罠猟師が殺害され、「わたし(ロス夫人)」の息子フランシス17歳が失踪します。「わたし」は容疑者として捕らえられていた罠猟師の男パーカーとともに雪原に続く足跡を追っていきます。 誰が、なぜ、殺人を犯したのか?なぜフランシスは姿を消したのか?小屋から...

舞台は19世紀半ばのカナダ入植地。罠猟師が殺害され、「わたし(ロス夫人)」の息子フランシス17歳が失踪します。「わたし」は容疑者として捕らえられていた罠猟師の男パーカーとともに雪原に続く足跡を追っていきます。 誰が、なぜ、殺人を犯したのか?なぜフランシスは姿を消したのか?小屋から出てきた謎のメモと失われたものとは?と多くの謎がありぐいぐいと引き込まれていきます。登場人物たちもまたそれぞれに謎めいています。主人公のロス夫人からしてただの農婦ではない、インテリめいた雰囲気です。一見敬虔そうな人々の心の奥底に潜む思いが生々しいです。また雪深いカナダの情景が寒々しく荒々しく、著者が当時の資料だけで描いたとは思えないリアル感があります。なかなかに奥深いミステリーでした。

Posted byブクログ