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青春は美わし の商品レビュー

3.7

22件のお客様レビュー

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    4

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若者たちのバイブル「…

若者たちのバイブル「車輪の下」で知られるヘッセの、傑作短編集。まばゆい要綱に照らされた、2度とは帰らない美しい日々。

文庫OFF

2024/05/10

青春は美わし の方はあまり刺さらず。 街に帰ってきて出ていくまでを描いた作品だけどあまり目立った事は起こらなかったように思う。 ラテン語学校生はとても良かった!テンポもよく、流れもスッキリしていて読みやすい。 他のヘッセ作品と似たような境遇の主人公だが、珍しく主人公が思いを寄せ...

青春は美わし の方はあまり刺さらず。 街に帰ってきて出ていくまでを描いた作品だけどあまり目立った事は起こらなかったように思う。 ラテン語学校生はとても良かった!テンポもよく、流れもスッキリしていて読みやすい。 他のヘッセ作品と似たような境遇の主人公だが、珍しく主人公が思いを寄せる女性からの視点からも描かれていた。彼女が主人公を裏切って(あまり裏切りという感じはしなかったが結果的に)しまった際に彼女からの謝罪があったのが印象的。クヌルプではこのフォローがなかったから彼は放浪の旅に出ることになってしまったわけだし。 主人公が成長していく過程とその成長した結果がとても好きな作品です。 生き物を飼っていたけど成長後は飼わなくなったと言う記述があった。これは何の比喩なのだろう。

Posted byブクログ

2024/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヘッセの描く青春は、いつ読んでもやさしい。 すべてが愛しい思い出になってくれるような、自分の中に溶け込んでいく、強いるところのない、なめらかな時の流れ。 「時と日は夏の雲のように軽く跡もなく過ぎ去って行った。一日一日が色どられた絵であり、さまよう感情であった。ざわめいてわき起こって来て輝くかと思うと、たちまち夢のように余韻だけを残していくのだった。」 この余韻をいつまでも大事にしていきたい。

Posted byブクログ

2024/03/01

青春は美わしの方でアンナに対して「特に美しくない」などとあくまで自分が選別する側かのように言っていたのが少し嫌だったけど、恋をするときって確かにそういう傲慢さがあるかもなって思った。 片思いをしている、いわば相手に弱みを握られているような状態なのに好意を抱く女の子2人を同時に遊び...

青春は美わしの方でアンナに対して「特に美しくない」などとあくまで自分が選別する側かのように言っていたのが少し嫌だったけど、恋をするときって確かにそういう傲慢さがあるかもなって思った。 片思いをしている、いわば相手に弱みを握られているような状態なのに好意を抱く女の子2人を同時に遊びに誘ったり割とやりたい放題で笑っちゃう。 久しぶりに帰ってきた故郷で見て感じたことや失恋を経て主人公の青春時代が終わることの切なさを感じられた。 故郷という変わらないものと変わりゆく主人公の対比みたいなのがよかった。 ラストを読んで主人公にとって青春は花火みたいなものだったんだろうなと、美しい。 個人的にはラテン語学生の方が好き。 恋をすることで急に仲間との関係を断ち詩に触れるようになったり、恋に正直というか、その純真さが良かった。 ティーネの優しさと冷静さがあったからこそカールはこの恋によって拗れずにいれたんだと思う。 そしてティーネの婚約者への献身的な愛に対して、ティーネに恋したばかりの頃の純粋さを無くさずに素直に学びを得たと感じられるのがカールはすごいと思った。 青春時代の1つの恋に固執せず、あくまで経験として、これからの人生に希望を与える存在として失恋が描かれているように感じて読後はすっきりとした気持ちになった。

Posted byブクログ

2021/10/29

純粋な青年の恋心をテーマとした短編『青春は美わし』『ラテン語学校』の2編を収録。どちらの作品も、けっして報われることのない片想いをしている青年の姿が描かれており、読んでいる私も同情してしまうほど悲しい青春である。綺麗な情景描写などはさすがであったが、残念ながらこの2作品に関しては...

純粋な青年の恋心をテーマとした短編『青春は美わし』『ラテン語学校』の2編を収録。どちらの作品も、けっして報われることのない片想いをしている青年の姿が描かれており、読んでいる私も同情してしまうほど悲しい青春である。綺麗な情景描写などはさすがであったが、残念ながらこの2作品に関しては文学的な味わいはまったく感じられなかった。

Posted byブクログ

2021/02/15

淡々とした文体で故郷の美しさ、青年の心の移ろい、初恋の苦味が描かれた本だった。青春のかがやかしさが感じられる素敵な文章が続いており、読んでいてとても心地よかった。ただ、少し無機質に感じられのは、翻訳された文だからなのだろうか。

Posted byブクログ

2021/02/03

翻訳された本だからなのか、登場人物の感情の表現が淡々としている印象だった。物語自体は短いのですぐ読み切れるが、ドラマチックな展開を求める人にはあまりオススメではない。

Posted byブクログ

2020/06/11

ラテン語学校生の方が主人公の内心と行動が大胆で面白かった。失恋したばかりだったのでこの本のおかげで立ち直れた気がした。ありがとうヘッセ。

Posted byブクログ

2019/05/19

品が良いのは原文なのか、はたまた訳なのかどちらかは測りかねますが、日本人好みでいかにも教科書に出てきそう。 内容は正直うんっ?というのが正直なところ。純と言えばそれまでですが、いくらなんでもナイーブ過ぎませんかね? もしかすると時代が変わってしまったということかもしれませんが。

Posted byブクログ

2018/01/30

青春は美し、ラテン語学校生の二編 アンナもティーネもいい人なあ 美しい自然や人物の人柄?の描写がとても澄んでいて癒されるというか、読んでて一切疲弊しないので息抜きにおすすめです

Posted byブクログ