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冬の蜻蛉 の商品レビュー

3.2

6件のお客様レビュー

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2022/04/29

「冬の蜻蛉」は伊集院さんらしい男女の物語で好きです。 「あぶな絵」はちょっと恐怖を感じました。 「うそ時計」は2つのアンティークな時計がどのような関係性があるのか? それぞれ心に染みる小説でした。

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2017/10/30

なんでしょうね。最初に受けた衝撃が薄らいできたような気がします。 悪い作品ではないのですが、数日経つと印象が希薄になってしまいます。題を見ても中身が思い浮かばなかったり。風邪で寝込んで一日三冊なんて一気読みをした影響かも知れませんが、何処と無くインパクトに欠けるところがあります...

なんでしょうね。最初に受けた衝撃が薄らいできたような気がします。 悪い作品ではないのですが、数日経つと印象が希薄になってしまいます。題を見ても中身が思い浮かばなかったり。風邪で寝込んで一日三冊なんて一気読みをした影響かも知れませんが、何処と無くインパクトに欠けるところがあります。 強いてあげるなら「あぶな絵」でしょうか。思い切って飛躍させたストーリー立てと思いも寄らぬエンディング。どちらかといえば大人しい、しっとりしたストーリーの多い中で、良い意味で驚きは有りました。

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2017/04/30

伊集院さんの小説は読み終わったあとに、胸のあたりがほっこりすることが多いのだけれど、この本は少し違った どの話もちょっとした引っかかりを残す 魚の骨が喉に刺さったような、あさりの砂を噛んでしまったような感じ 決して嫌な感じではないけれど、いつもの「ほっこり」とはちがう…

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2012/07/03

これ、留学の時翼君に借りたやつ 表現が好きで、短編やのに 先先よめちゃう おもしろい!

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2010/04/20

★2009年58冊目読了『冬の蜻蛉』伊集院静著 評価B 冬の蜻蛉、睡蓮の雨、チルドレン、うそ時計、ウィリアムテル、あぶな絵、秋野の7編 冬の蜻蛉はA評価。うそ時計がB+かな。全て男それも壮年、老年の男の物語。

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2009/11/24

表題作の【冬の蜻蛉】を含む7編で作られた短編集。 大人の男女の物語。「大人の男女の物語」という言葉を僕は、阿刀田 高だったり伊集院 静だったりによく使うのだけれど、その表現の内容をちゃんと読み取れるのは、やはりある程度人生経験を経た20代後半からの年代なのではないだろうかと思う...

表題作の【冬の蜻蛉】を含む7編で作られた短編集。 大人の男女の物語。「大人の男女の物語」という言葉を僕は、阿刀田 高だったり伊集院 静だったりによく使うのだけれど、その表現の内容をちゃんと読み取れるのは、やはりある程度人生経験を経た20代後半からの年代なのではないだろうかと思う。 「大人」というのがいったいいつからなのかというのは、必ずしも20歳になれば大人というわけではないように、その人個人々々の経験値によるところが多いのでなんとも定義しがたいけれど、逆に言うとこんな話の内容が理解できるならば、それはきっと「大人」であると言ってもいいのかもしれない。 伊集院 静の小説には「人間」がしっかりといて、人間のいい所もダメな所も見事な描写で描ききる。 いささか場面が料亭とか小料理屋とかハイクラス的な設定が多いけれど、それは「粋」とか「通」とかの部類で寛容できるものであって、今流行の「セレブ」なんていうものとは匂いからして違うので、鼻につくようないやらしさは微塵も感じられない。 文面の全体から滲み出るのは人情である。それぞれの短編のどの主人公も、様々な人情の中で泣いたり 笑ったりしながら生きている。どいつもこいつも憎めない。そんな物語だ。 義理と人情を量りにかけりゃ~、なんていう昔の歌ではないけれど、やはり人情というのは、僕たちが生きていくうえでなくてはならない感情なのではないだろうか。 今の世の中、血も涙もないビジネスライクな人達が多いという話が都心部からは聞こえてくるけれど、まだまだ人情は廃れているわけではないと思う。ビジネスとしての非情が悪いとは思わない。それはそれで必要なときもある。 けれど、人として、なくしてはならないものがあるわけで、それが人情ではないだろうか。他人の痛みを知っているならば、それは自ずと理解できる。人の情けという感情を知らない現代の若者がいるならば、ぜひ伊集院 静の作品を読んでみて欲しいと願う。そこに答えはある。

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