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リーン開発の本質 の商品レビュー

4.1

15件のお客様レビュー

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2012/03/11
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すばらしい本。名が体を現していない、"ソフト開発"だけでなく、IT企業の"組織設計"に多くの示唆を示している。 テイラーの科学的管理法の古典的歴史から紐解き、トヨタ(豊田一族、大野耐一)が元祖となる生産方式が、いかにサプライチェーンやソフトウェア産業に波及しているかを、豊富な事例(海外企業等)を用いて説明。 原則1.ムダをなくす(Eliminate Waste) 原則2.品質を作りこむ(Build Quality In) 原則3.知識を作り出す(Create Knowledge) 原則4.決定を遅らせる(Defer Commitment) 原則5.早く提供する(Deliver Fast) 原則6.人を尊重する(Respect People) 原則7.全体を最適化する(Optimize the Whole) 一番気に入ったのはこれ。 「リーンなマネジメントシステムは、組織の各階層(特に現場)に、熱心で思考力のあるヒトを作り出す。たとえ、自分の組織で『ヒトを尊重する』という原則以外の全てのリーン原則を実践しても、リーンがもたらしうる利益のうち、ほんのわずかしか得られない。逆に、『ヒトを尊重する』という一原則だけを実践すれば、ヒトが残りのリーン原則を発見して、実践してくれるだろう。 P143」 過渡的な個人戦の組織を、グローバルオペレーションをリーンな組織にしてみて、その姿を功労者として眺めてみたい とつくづく思った。

Posted byブクログ

2011/06/16
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ソフトウェアを開発する際に、読んでおくとよい本です。 大規模開発の特定のやり方に依存した説明が蔓延している中で、本当に自分達に必要なことは何かを考える際に、考える視点を与えてくれます。 最後には、自分達の仕事のやり方の原則を作り出し、他の人達とどうやって合意を形成するかを実践していくとよいかもしれません。 実は、これまでやっていたことがすごくよいことに気がつくかもしれません。

Posted byブクログ

2011/09/15
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前書リーンソフトウェア開発を補足・補完する内容。 リーン原則の再説明、リーンを導入する上での注意事項について触れられている。

Posted byブクログ

2011/02/24

トヨタ生産方式をソフトウェアに応用。その背景、本質を説明。具体的な方策を書いてはいない。日本の製造業を褒めまくり。日本人として、ちとうれしい。

Posted byブクログ

2010/06/28

ソフトウェア開発における開発プロセスは ウォーターフォールモデルで語られることが多いです。 しかし、ウォータフォールモデルは問題の発覚が 工程の終了間際となり、機動性に欠けます。 特に、問題の原因が要求仕様である場合、 遅れを発生させ、取り戻すことは困難になります。 ウォータフォ...

ソフトウェア開発における開発プロセスは ウォーターフォールモデルで語られることが多いです。 しかし、ウォータフォールモデルは問題の発覚が 工程の終了間際となり、機動性に欠けます。 特に、問題の原因が要求仕様である場合、 遅れを発生させ、取り戻すことは困難になります。 ウォータフォールモデルは理想であるが、 現実的ではないと言えますが、 ソフトウェア開発における基本プロセスとなっています。 リーンソフトウェア開発とは、 トヨタ生産方式を参考に、ムダを省いたソフトウェア開発といえます。 トヨタ生産方式が万能だと思いませんが、 他分野の良い仕組みをソフトウェア開発に取り込むのが、 革新的といえます。 リーンソフトウェア開発の原則は以下のとおりです。 1.ムダをなくす 個人的な考えですが、ソフトウェアは魔物です。 ソフトウェアはのムダを作ることで仕事となり、 お金がもらえる場合が多々あります。 その結果、使用されないソースコードや機能が多く出来るけどね。 2.品質を作りこむ 3.知識を作り出す 4.決定を遅らせる この項目が私にとって、一番感銘を受けました。 私の中で、ソフトウェア開発を成功に導くためには、 シンプル(シンプルが性能を含めた品質を向上させ、 開発効率を上げる)、 かつ、 早い判断とぶれない決定が不可欠と考えていました。 この原則は私が今まで柔軟性に欠けていたことを教えてくれました。 5.速く提供する 6.人を尊重する 7.全体を最適化する

Posted byブクログ