海がきこえる2 アイがあるから の商品レビュー
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「海がきこえる」の続編。 厄介な人物として描かれていた理香子、あまり主体性のない存在として描かれていた僕のことが、より分かるような内容になっていた。 景色を思い浮かべ、それをつないでストーリーをつくりあげたという著者の言うとおり、文章を読んでいてさまざまなイメージの思い浮かぶような本だった。
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(2008.09.04読了)(拝借) (「BOOK」データベースより) 大学1年の夏、杜崎拓は故郷高知に帰省した。親友・松野と里伽子のわだかまりも解け、気分よく東京に戻った拓の部屋に、年上の女性、津村知沙が入り込み泥酔し寝ていた。「その年上の女、たたるぞ」という松野の言葉が拓の脳...
(2008.09.04読了)(拝借) (「BOOK」データベースより) 大学1年の夏、杜崎拓は故郷高知に帰省した。親友・松野と里伽子のわだかまりも解け、気分よく東京に戻った拓の部屋に、年上の女性、津村知沙が入り込み泥酔し寝ていた。「その年上の女、たたるぞ」という松野の言葉が拓の脳裏に甦る。不倫の恋に傷ついた知沙。離婚した父とその再婚相手との間で傷つく里伽子。どうしたら人は人を守れるのだろう?さまざまな思いと痛みが交錯しながら拓は東京ではじめての冬を迎える―。 ☆氷室冴子さんの本(既読) 「冴子の東京物語」氷室冴子著、集英社文庫、1990.10.25 「ターン」氷室冴子著、集英社、1991.11.25 「海がきこえる」氷室冴子著、徳間書店、1993.02.28
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今まで一番読み返した小説家も知れない。海が聞こえるの(1)も好きだけれど、大学生編である(2)の方が好きだ。この本を読んだ時期が自分も高校生から大学生になった時期だったので、自分と重ねて読んだものだ。何か大きな事件が起きるわけではないけれど、淡々とした日常を平温感覚で書いたところ...
今まで一番読み返した小説家も知れない。海が聞こえるの(1)も好きだけれど、大学生編である(2)の方が好きだ。この本を読んだ時期が自分も高校生から大学生になった時期だったので、自分と重ねて読んだものだ。何か大きな事件が起きるわけではないけれど、淡々とした日常を平温感覚で書いたところがとても好きだ。故郷を離れ違うところで生活する感じや、その都市から自分の故郷に帰る感じがよくわかる。続きを読みたいようなそうでないような一冊。
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