月下の一群(文庫版)(1) の商品レビュー
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1/6 再読 K大に通う毱花(まりか)は、二つ下の弟である慈雨(じう)が同じK大の工学部に受かり、寮に入ったことをきっかけに、その男ばかりの寮を訪れるようになる。そこで、慈雨の同室である検見川政親(まさちか)と知り合う。お嬢様育ちでぼんやりしているところのある毱花は、ぶっきらぼうな政親が気になり、互いに惹かれあっていく。他に、アラビア語の授業を受け持ち、毱花に好意を寄せる坂本先生、政親の高校時代の先輩であり一時期付き合っていた桐子(きりこ)なども出てくるが、二人はあっけなく(?)結ばれる。一巻終わりでパート2に入り、政親の婚約者であるという女性の存在が持ち上がるが…… 大学生活楽しそう!な漫画。寮の雰囲気とかたまらないし、適当だったり向こう見ずな言動をしたりする学生達とか、毱花が人と触れあって成長していくのとか。この作者の人間観察の鋭さと結構な冷徹さにはいつもドキドキするが、この漫画では心地よい空気を生み出していると思う。表紙に書かれている主人公の台詞、「自分以外の人にも生活や性格があるのだということを………実感しています」って、当たり前だけど、実感として感じるのは政親を始めとした自分とは全く違う人間との出会いと交流によるんだろうな、少し羨ましい。
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全2巻 吉野朔実さんの漫画は初期はあんまり好みではないみたい。中期から現在にかけてはドンピシャなんだけれど。
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part2は見た記憶がある場面がいくつかあるんだけど、無印はたぶん初見だったはず。ふと、思うところあって読まなきゃと思い、文庫で購入しやした。 あの頃の女子大生って、大人っぽい外見だったんだよね。まあ、女子大生ブームとかあった頃だしね。連載時が現実の時代と対比されるなら、私は慈...
part2は見た記憶がある場面がいくつかあるんだけど、無印はたぶん初見だったはず。ふと、思うところあって読まなきゃと思い、文庫で購入しやした。 あの頃の女子大生って、大人っぽい外見だったんだよね。まあ、女子大生ブームとかあった頃だしね。連載時が現実の時代と対比されるなら、私は慈雨や検見川君と同じ歳なんだよな。
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閉じられた世界では見えなかったもの、気づかなかったもの。 少し目を向けてみると世界は開かれている。自分が変わっていく。 そんな少女と彼女をとりまく人々と。
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これで「悩んだからって何かの足しになるの?」みたいなセリフがあって衝撃を受けた気がします。もしや、吉野朔実はわたしの師匠?
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連載をリアルタイムで読んでた(!)、今も大好きな作品。うちにあるのはこんな素っ気無い表紙じゃなくて、ぶ〜けコミックスだもんねえっへん! 茉莉花・慈雨の姉弟関係も、茉莉花と政親とのなれそめも、桐子さんもセンセイも寮の面々も、みんなみーんな魅力的。
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いやだいやだ 想うばかりの人生なんて! 他人が苦手な毬花が唯一心を開いていた弟の慈雨は、大学合格を機に寮に入ってしまう。 遊びに行ったその寮で出逢ったにぎやかな人々に戸惑う反面、変化が・・。 大人なようで初々しい恋が散らばっている。
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これといって吉野作品の割には特徴的なわけではないと思うのだが、愛しい作品。登場人物が総じて良かった。
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