心理諜報戦 の商品レビュー
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2008年刊。現在も外交の一手段として一定程度機能する心理戦・謀略戦につき、米・中・朝鮮半島・露ソビエト等の具体例を列挙し、人間(又は人間集団)の持つ心理的陥穽を暴き、心理戦への対抗策(国家レベルのみならず、個人的な予防法も)を列挙。本書は一応、国家間の心理戦を想定しているが、射程範囲は、個人間、会社間、個人対国家や個人対企業といった具合に拡張解釈の可能な内容で、人の認知の枠組みを知るのに有益。5章の対抗策を読むだけでも価値がある。なお、イラク戦争期の映画「ラストサムライ」のプロパガンタ的意味には苦笑。 なお、南京事件で押してくる中国に対しては、その否定論法は分が悪いというのは納得(おそらく転換で対抗すべしか)。サンフランシスコ条約承認(南京事件の承認に繋がる)を避けられない日本が、小難しいことで反論しても、結局、サ条約否定の印象を持たれ、米(特に民衆)の共感は得られないかららしい。また、本書からは、安倍的原理主義よりも小泉的ヌエのごとき対応の方が、心理戦には向いているとも解釈できそう。本書のいう謀略論も一読の価値あり。 心理戦の個人レベルでの対抗策は、①常識(多くの人ならどう考えるか)ということを捉まえること、他国の常識も理解できればなお良し、②物事を相対化する癖をつけることに尽きるようだ。
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目新しい事実を誇示するのではなく、 誰もが知っている過去の出来事をもとに心理的な諜報活動や認知操作について、わかりやすくまとめらていました。 また現在「歴史認識問題」といわれる外交問題は、 情報という認知操作を用いた国と国との戦いである点と、 日本の初動対応がいかに稚拙だったか...
目新しい事実を誇示するのではなく、 誰もが知っている過去の出来事をもとに心理的な諜報活動や認知操作について、わかりやすくまとめらていました。 また現在「歴史認識問題」といわれる外交問題は、 情報という認知操作を用いた国と国との戦いである点と、 日本の初動対応がいかに稚拙だったかがよくわかりました。 本書はニュースを読むときにリファレンスできるので手放さずに手元に置いておきたいです。
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[ 内容 ] 国際政治の裏側で、今この瞬間も繰り広げられている世論誘導や謀略の数々。 対象の心理を操作し、偽情報で攪乱するのが心理・欺瞞工作だ。 情報の捏造、歪曲、宣伝により、敵は疑心暗鬼に陥り、やがて自壊する―。 映画顔負けの権謀術数の実際例から、各国機関の研究内容、そして私たちが誤情報に踊らされないための対抗手段まで。 知られざる「認知操作」の実態を明かす。 [ 目次 ] 第1章 心理工作と欺瞞工作 第2章 認知操作 第3章 中国・朝鮮半島 第4章 ロシア 第5章 謀略と謀略論 第6章 対抗手段 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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元公安調査庁職員の著者が、具体例や各国の事例を挙げながら、情報戦について書いた本。新書。 情報戦やそれを考える手法がテキストクリティークに似ており、大学の頃を思い出しながら読んだ。
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読みやすくておもしろい。 参考図書も詳しく載っていて、認知操作についてや歴史、文化など、知るための第一歩として有用な本だった。
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2008/2 国家間の諜報合戦に関わってきた著者が、他の国がおこなってきた諜報戦をもとに、どうしてそのようなことが有効なのか書いた本。難しく書かれているが、実際の基本は比較的簡単な仕組であることがわかる。
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