打たれ強くなるための読書術 の商品レビュー
知的な学びを得るための読書術。ただし、オススメの本や本の面白さを教わる本ではなく、自分自身どう読書に取り組むかを学ぶための本。本の選び方、読み方、読んだ後の整理法を著者のスタイルも含め解説。 趣味読書ではなく一つのテーマを研究する目的での読書術。
Posted by
【由来】 ・amazonで「打たれ強い」というキーワードで引っかかってきた 【期待したもの】 ・amazonのレビューによると「打たれ強い」ということよりも、能動的な読書をして自分の中の知性を鍛えるということのように解釈できた。これは今の自分の漫然とした読書に対する問題意識とも...
【由来】 ・amazonで「打たれ強い」というキーワードで引っかかってきた 【期待したもの】 ・amazonのレビューによると「打たれ強い」ということよりも、能動的な読書をして自分の中の知性を鍛えるということのように解釈できた。これは今の自分の漫然とした読書に対する問題意識ともリンクしたので興味を持った。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
Posted by
数ある読書術の本を俯瞰した上で,独自の視点で説いている.読書術の本は,精神論,ハウツー的なものが多いけど,この本はとても具体的,実用的で面白く読めた.
Posted by
メモ 正解が無いという状態に耐える 態度 事実・推論・結論には 信頼性・妥当性・説得力を批判的に評価する
Posted by
論文みたいな本で、勉強したい人にはオススメ。私は、『知的に打たれやすい』って言葉が知れただけで満足。
Posted by
『打たれ強くなるための読書術』 東郷雄二 本書が目指している「知的読書」は、「どう生きるか」というよりは「どのように世界を理解するか」に重点を奥読書である。(p44) ★なるほど。この視点で読書術が書かれているのは新しい。 今まで自分のなかにあった思い込みや慣れ親しんだ考え...
『打たれ強くなるための読書術』 東郷雄二 本書が目指している「知的読書」は、「どう生きるか」というよりは「どのように世界を理解するか」に重点を奥読書である。(p44) ★なるほど。この視点で読書術が書かれているのは新しい。 今まで自分のなかにあった思い込みや慣れ親しんだ考え方に新たな問いかけをすることが、「自分を組み換える」ということなのである。能動的読書はこのように自分自を組み替える読書でなくてはならない。(p62) ★常に能動的でなければならない。それには精神的にも力が必要になる。いやはや。 「知的に打たれ弱い」というのは、「ものごとには常にひとつ正解がある」と単純かして考え、おまけに「正解はどこかの本に書いてある」と思ってしまう態度をいう。このような態度の危険性は次の点にある。 ひとつは正解と信じたものを発見すると、そこで判断が停止してしまうという危険性である。(p67) ★だが、正解と信じて思考を停止した人間の強さというものもある。どちらが正しいではない。傾向ということだろう。否応なしに。 本を買うときの三原則 ……私には本を買う時に実行していたささやかな三原則というのがある。(1)本は見つけた時に買え(2)買うか買わないか迷ったら買え(3)値段を見ないで買えというものである。 ★いささかどころか、かなり乱暴なルールだ。他の本と共通していることは「買わない」という選択肢がないところ。 「本は最後まで読まなくてはならない」というのは一種の脅迫観念である。(p120) ★そう書かれると気は多少楽だが、実用書にのみ当てはまる。 初級読書ーー書いてあることを文字どおり理解する(p141) ★小学校的な読書などである。 分析読書ーー切り分ける読書でより深く読む (1)事実 (2)推論 (3)主張 (p142) 「事実」の信憑性を吟味し、「推論」の妥当性を検討し、その結果「主張」に疑問点があったら、その結論を正解とするわけにはいかない。……「書いてあることを字義通り理解する」という「初級読書」と、「切り分ける読書でより深く読む」という「分析読書」をざっと見た。残るは「比較読書」と「批判読書」の二つである。(p157) ★分析読書は上記のことを行う。つまり論文と同じこと。小説には通用しない。 本が提示している「事実」を比較して、どの事実が最も信頼できるかが結果として、導かれる「主張」もまた異なることになる。(p159) ★比較読書について。同じく論文のように思える。 「批判読書」は読書の最後にたどり着く段階をさすので、「批判読書」のコツというものはない。それまでの読書の書く段階をたどってくれば、熟した柿の実が地面に落ちるように、あなたの心の中にその本の価値判断が生まれてくるはずである。(p170) ★すこし投げやりだが、本書の読書術は以上。あとはおまけ。 本は汚すことで記憶に強く残る。これは心理である。(p173) ★蛍光マーカーでチェックしているが、後で書き出す時に分かりやすい。 本書が提案している知的読書の初心者で、特に若い人にお勧めしたいのは、本を読み終わったあとで、その本の内容を文章に書いて要約することである。(p176) ★実践してみたい。小説に限らず実用書もそうすべきという。本書は「本を読む本」を参考にしている。
Posted by
つまり著者のいうことを受動的に鵜呑みにしていたら、情報量は増えても心は豊かにならない。自分の目で世界を読み解きなさい、ていうことだろう。それは分かっているけど、著者の様にどこまで貪欲にジャッジを保留にして本を食い漁れるかが問題。
Posted by
『精神的に打たれ強くなりたい!』と思い、題名だけ見て購入。 しかし少し意味が違いました。 てっきり『弱い精神を鍛えるためにはまず…』的なものを期待していたのですが、 これは読書好きのための、『打たれ強い本の読み方術の提案』でした。 想像とは違いましたが読んでみるとなかなか頷...
『精神的に打たれ強くなりたい!』と思い、題名だけ見て購入。 しかし少し意味が違いました。 てっきり『弱い精神を鍛えるためにはまず…』的なものを期待していたのですが、 これは読書好きのための、『打たれ強い本の読み方術の提案』でした。 想像とは違いましたが読んでみるとなかなか頷けるお話が。 私がしているのは子供の読書? 大人の読書? と、問いかけながら読んでいました。 本に書いてある事実は本当に事実なのか? 作者の入知恵ではないのか? 本当にこの答えしかないのか? などなど、疑問を持ちながら読むのも大事なんですね。 読書の楽しみ方を一つ、教えてもらった一冊。
Posted by
一昔前、パソコンが普及した時 漢字変換という便利な機能によって、 漢字が書けなくなる人がでてきました。 (私もその一人です。。。) 最近は、何か分からないことがあっても ネットですぐに調べることができます。 便利になりましたが、その副作用として、 人の言うこと鵜呑みにしてしま...
一昔前、パソコンが普及した時 漢字変換という便利な機能によって、 漢字が書けなくなる人がでてきました。 (私もその一人です。。。) 最近は、何か分からないことがあっても ネットですぐに調べることができます。 便利になりましたが、その副作用として、 人の言うこと鵜呑みにしてしまい、 「自分で考える」ことをしなくなった気がします。 本日ご紹介する本は、 読書を通して、自分の頭で考える重要性 や具体的なやりかたを示した本です。 ポイントは 「自分なりに考える」 学生のころの勉強は、 正解はひとつでしたが、 社会では、正解は一つではありません。 事実は一つですが、解釈は無数にできます。 事実に対して、 自分なりにどう考えるかが重要です。 読書は、まず書いてあることを 字義通り理解することが基本です。 でもこれだけでは、考えたことになりません。 まず、書いてあることを 「事実」、「推論」、「主張」 に切り分けて読みます。 そして、「事実」に対しては、 その信憑性を自分なりに吟味する。 また、「推論」に対しては、 その妥当性を自分なりに吟味します。 「主張」に対しては、 自分はその主張に賛成か反対かと言う 態度を決定する必要があります。 主張が自分にとって正しいかどうかは、 やってみなければ分からない場合がほとんどです。 どんどんやってみましょう。 本書を読めば、 情報に対して考えるヒントが得られます。 ぜひ、読んでみてください。 ◆本から得た気づき◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本の内容を批判的に受け取る=鵜呑みにしないで自分の頭で考える あらゆる本は「著者の主観」というバイアスがかかっている 学問=正解のない状態に耐えながら、ひとうひとつ地道に階段を上っていく作業 最初から1/3まで読んでおもしろくなかったら、その本を読むのをやめなさい 「分析読書」=事実、推論、主張を切り分けて読む 「事実」に対して行うのはその信憑性の吟味 「推論」に対して行うのはその妥当性の吟味 「主張」に対して行うのは賛成か反対かと言う態度決定 本の内容を要約する=本との距離を置いて、内容を客観化すること ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次◆ 第1章 読書論のユーウツ 第2章 何のために本を読むか 第3章 知的読書への入り口 第4章 本を探す 第5章 本を買う・借りる 第6章 本への感度を上げる 第7章 本の読み方―入門編 第8章 本の読み方―段階編 第9章 本の内容を活用する 終章 世界と自分を読み解くために ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆マインドマップ◆ http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/bb8bd9fd7f5e6772.png
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本は著者の読書術と、J・モーティマー・アドラー、V・チャールズ・ドーレン『本を読む本』(欧米の知識人に向ける読書術を解説した本)を日本人用にまとめたものから成る読書術の解説本である。 研究目的の読書をする際に、どのような読書をすればいいのか、確認したい人にオススメの本である。(1時間あれば読めるので買う必要はない) 主な内容は以下のとおりである。 ・ただ読んで満足感するのではなく、つっこみをいれながら読む。つまり、すべての文章には誰かの思い込みやバイアスが入っているのだから、読書の際は内容を常に批判しながら読む必要がある。 ・全ページ重要な本は稀で、多くの本はその前半30%ほどに重要な内容は集中している。このことから、読書は精読と飛ばし読みを織りまぜて行う。 ・飛ばし読みを行うには、その分野の知識が必要。馴染みのない分野の読書では、まずじっくりと読み解く。 国立情報学研究所の本検索サービスや、ハラルト シュテュンプケ『鼻行類−新しく発見された哺乳類の構造と行動』など、非常に有益な情報や小ネタが散りばめられており、学生の自分にとっては有益な本であった。 <目次> 第1章 読書論のユーウツ 人格の陶冶という精神論/文学書に偏った推薦図書/「古典を読め」の連呼にウンザリ/自分の読書歴を長々と書く読書論/知的読書への読書論/技法としての読書 第2章 何のために本を読むか 読書アンケートから見た読書の目的/仕事で必要だから読む/知識・情報を得るために読む/教養を深めるために読む/生き方を知るために読む/成長別による読書タイプ 第3章 知的読書への入り口 受動的読書と能動的読書/受動的読書の落とし穴/自分を組み替える読書/複数の視点を獲得する/知的に打たれ強くなる 第4章 本を探す 新聞広告を見る/新聞・雑誌の書評を見る/「これから出る本」/出版社のPR誌/書店の企画コーナーとポップ/ブックガイドは役に立つか/専門誌の広告/インターネット上で本を探す 第5章 本を買う・借りる 買うか借りるか/本を買うときの三原則/書店で注文する/インターネト書店で買う/出版社に直接注文する/古書店を利用する/公共図書館・大学図書館で借りる/インターネト上の文献 第6章 本への感度を上げる タイトルで選ぶ/帯を読む/前書きと後書きを読む/参考文献と索引のある本を読もう/入門書か専門書かを見極める/一次本と二次本の違いを知ろう 第7章 本の読み方―入門編 全部読むか部分的に読むか/速読と熟読/斜め読みと拾い読み/積ん読の効果 第8章 本の読み方―段階編 初級読書——書いてあることを字義どおり理解する/分析読書——切り分ける読書でより深く読む/「事実」と「判断をカッコに入れる」こと/「推論」と複線思考/「主張」と判断の留保/比較読書——他と比べてみて本を位置づける/読書マップを作る/批判読書 第9章 本の内容を活用する 本を汚す−−傍線と書き込み/本の内容を要約する/本の内容を記録する/大学ノート方式/カード方式/パソコンを使う/文献情報を管理する/蔵書リストを作るべきか? 終章 世界と自分を読み解くために
Posted by