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平成大家族 の商品レビュー

3.6

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

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2022/09/11

どん底のように見えても、人間は強かだ。 壊れかけた様に見えても、そこには必ず希望がある。 そう思わせてくれる一冊。

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2022/02/25

中島京子の「やさしい猫」を読み、別の著作をと読み始めました。 緋田家の優柔不断な「家長の父親と長男、さらに孫」の男性達、勝ち気で行動的な長女、次女と少し間の抜けた母親、ボケ始めた祖母。てんやわんやの物語りが始まるも最後は、お後も宜しいような結末を迎える。 深刻な始まりから幸せを予...

中島京子の「やさしい猫」を読み、別の著作をと読み始めました。 緋田家の優柔不断な「家長の父親と長男、さらに孫」の男性達、勝ち気で行動的な長女、次女と少し間の抜けた母親、ボケ始めた祖母。てんやわんやの物語りが始まるも最後は、お後も宜しいような結末を迎える。 深刻な始まりから幸せを予感する結末に悪く言えば軽さを感じつつもあっと言う間に読み終えました。

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2019/11/23

住まい、居場所、という単位の中での悲喜こもごもを描くのがとても上手い作家。出戻り、引きこもり、介護、思春期に老後に姉妹弟のくい違い…どれをとっても決して絵空ごとでは無く、どの家庭にも起こりうるダークな現実をユーモアを交えつつ生き生きと描いている。登場する家族の10代〜90代までの...

住まい、居場所、という単位の中での悲喜こもごもを描くのがとても上手い作家。出戻り、引きこもり、介護、思春期に老後に姉妹弟のくい違い…どれをとっても決して絵空ごとでは無く、どの家庭にも起こりうるダークな現実をユーモアを交えつつ生き生きと描いている。登場する家族の10代〜90代までのどの人物にも感情移入出来るのは作者の冴え渡る筆致によるものか。さすが中島京子!

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2019/06/12

平成が遠くなる前に読んでおこうと思って手にとった本。 それぞれの事情が重なって大家族になった緋田家のお話。 「長いお別れ」と同じように、章ごとに語り手が移っていくタイプの展開で、色んな視点で家族を見れて面白かった。 「長いお別れ」でもそうだったけど、中島さんの描く家族って理想的と...

平成が遠くなる前に読んでおこうと思って手にとった本。 それぞれの事情が重なって大家族になった緋田家のお話。 「長いお別れ」と同じように、章ごとに語り手が移っていくタイプの展開で、色んな視点で家族を見れて面白かった。 「長いお別れ」でもそうだったけど、中島さんの描く家族って理想的とかではないけど、そこはかとない結束力を感じてすきだなあ。 家族の中でも白黒つけられないことはたくさんあって、それを無理に突き詰めるよりグレーなまま一緒にいることを選ぶような、見えにくい優しさがあるというか。 ドラマ化したら誰に演じてほしいか、というの特にないんだけど、藤代さんだけ完全に「告白」の頃の橋本愛のイメージで読みました。

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2019/05/26

最初のうちは、龍太郎の視点に同調して、身勝手な家族にイライラする気持ちがあったけど、それぞれの心情がわかるとそうでもなくなる。家族ってそういうものだよなーってすごく実感した。 良かった。

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2019/04/03

新元号が令和に決まってからこの平成大家族を読み終えた。 いろいろあってそれなりに生活しているのが家族だなと思った。 令和になっても家族いろいろでしょうね。

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2017/09/25

この平成時代にこれほどの大家族はなかなかいないだろうな。 結婚して出ていった娘が戻ってきたり(これはありそう)、また出ていったり。引きこもりの息子が出てくるようになったり。これだけ人数がいれば、毎日いろんなことがあって飽きることがないだろうなぁ。羨ましいわ。 人数が多いと意見の食...

この平成時代にこれほどの大家族はなかなかいないだろうな。 結婚して出ていった娘が戻ってきたり(これはありそう)、また出ていったり。引きこもりの息子が出てくるようになったり。これだけ人数がいれば、毎日いろんなことがあって飽きることがないだろうなぁ。羨ましいわ。 人数が多いと意見の食い違いや衝突もあるだろうけど、それも何もないよりは刺激的ということで(笑)。

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2016/07/30

父母、祖母、長男、長女一家、次女の8人の大家族。 それぞれにいろいろな問題がある。 夫が事業に失敗し、自己破産し出戻った長女、不妊が原因で離婚に至った直後に別の人の子を身ごもった次女、ひきこもりの長男、祖母は軽度なようだか認知症を患い、家族のゴタゴタに不満を抱える母、息子との関係...

父母、祖母、長男、長女一家、次女の8人の大家族。 それぞれにいろいろな問題がある。 夫が事業に失敗し、自己破産し出戻った長女、不妊が原因で離婚に至った直後に別の人の子を身ごもった次女、ひきこもりの長男、祖母は軽度なようだか認知症を患い、家族のゴタゴタに不満を抱える母、息子との関係修復がままならず我関せずを決め込む父。 どこかにありそうな話のオンパレード。 しかし、著者の筆にかかれば、クスッと笑える家族小説となり、案外幸せだよねと思わされます。 どんなトラブルも、解決しない事はない。 緋田家の未来も明るいものと思える終わり方が良かったです。

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2016/05/13

並行して「老後破産」のNHK特集を見ていたら、義母と静かに老後の暮らしていたら、収入のない30代後半の息子と孫2人が戻ってきて、急に6人家族になって、義母は認知症がひどくなってることもあって家計は赤字となる という話をしていた。 この本も同じ趣旨ですね。娘二人が旦那の失業、娘...

並行して「老後破産」のNHK特集を見ていたら、義母と静かに老後の暮らしていたら、収入のない30代後半の息子と孫2人が戻ってきて、急に6人家族になって、義母は認知症がひどくなってることもあって家計は赤字となる という話をしていた。 この本も同じ趣旨ですね。娘二人が旦那の失業、娘本人の離婚で4人戻ってくる。すでに長男は引きこもりだし、祖母は認知症という設定。鋭く今の状況を映してる内容だ。昭和の大家族と違って平成の大家族は現代の不幸ここに極めり、ライフラインとしての家族だ。 人称を変え、その一人一人の生活ぶり、心情を丁寧に描いている。個人的にこういう内容のものを「日常生活ディテイルもの」と呼んでいる。どこまで日常をリアルに切実にディテイル豊かに描写できるかが腕の見せどころだ。 ヘビーな状況なんだが少しオフビート、脱力系の展開が面白い。まぁこういう展開の仕方も一つのパターンではあるが。こんな状況だってそれなりに希望はあるのさというコンセプトだ。引きこもりの人が結婚にこぎつけるなんて少し無理があるとこなんだろうが、日常生活ディテイルものとしての範疇を壊すことはなく肯定される感じが心地よい。あー、そういう意味ではうまく夢物語を語っているのかもしれない。またこれからの作品が楽しみな作家が増えた。

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2017/10/16

軽い物語かと思ったが意外と重いというか深いというか、タケおばあさんの思い出話の手をつないでいた話とか、確かにあれを聞いていたら「しーーん」となってしまうだろうなと思う。家族ってハナレグミの歌のように、友達のようでいて他人のように遠い。不思議な関係。

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