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厨子家の悪霊 の商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

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「人間の華」が秀逸で…

「人間の華」が秀逸です。高橋克彦氏も推薦されている作品です。実験の風景が乙一さんの暗黒童話を連想させ何とも奇妙です。

文庫OFF

2021/10/13

『殺人喜劇MW』『眼中の悪魔』『虚像淫楽』『死者の呼び声』が良かった。 表題の短編を読んで次項読むのをやめようかと思ったが、読んで良かった。 次から次へと二転三転していく物語は、安心出来ずドキドキが続いて面白い。終わり…じゃないね?まだあったか⁈そうきたか!って感じ。 他人を操っ...

『殺人喜劇MW』『眼中の悪魔』『虚像淫楽』『死者の呼び声』が良かった。 表題の短編を読んで次項読むのをやめようかと思ったが、読んで良かった。 次から次へと二転三転していく物語は、安心出来ずドキドキが続いて面白い。終わり…じゃないね?まだあったか⁈そうきたか!って感じ。 他人を操って殺人を行うってなんか素敵。そこには緻密な心理の計算と設計図と長い時間が掛けられているから。上手いなぁと思った。 「…小説ばかりでなく、実際の人生に於いても吾々は屢々自己中心の錯覚を起こし易いのだが、この世には、まったくの脇役という人間は、存在しないのだね。すべての人が主人公で、すべての人が脇役だ」 心に残る台詞である。

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2016/08/13

昭和20年代ミステリーの傑作短編集。 トリック云々よりも文書が先を読みたくなる巧さだと思う。表題作は密度は濃いのに短編にしてるのが凄い。

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2016/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・厨子家の悪霊 ・殺人喜劇MW ・旅の獅子舞 ・天誅 ・眼中の悪魔 ・虚像淫楽 ・死者の呼声 眼中の悪魔と虚像淫楽の二編がやはり面白かった。

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2014/04/23

3+  短編集。少し取っ付きにくいような印象の表題作が一番始めに収められているのは、果たして良かったのかどうか。後ろの方に「眼中の悪魔」、「虚像淫楽」と良作を並べて尻上がりに盛り上げたとは思うが、さて。

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2013/10/20

エログロ全盛期らしい作品がおおかったが、印象に残ったのは、旅の獅子舞と天誅の二作品。 天誅は後の忍法ものに通じる作品だと思う。確かにバカミスの元祖。 やはり、風太郎はただ者ではない。久々によんだが、まだ未読の作品が山のようにある。これからも楽しめる。

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2012/10/27

忍法帖シリーズとは関係ない、初期の短編推理小説集。 表題作は、名家を襲った惨劇の真相を暴露する手記が公開される―― という体裁の、二転三転するミステリ。 意外な結末の連発だが、きちんと人間が描かれているので、 ただ意表を突いただけといった感はなく、深みがある。 芸人一座の中で起き...

忍法帖シリーズとは関係ない、初期の短編推理小説集。 表題作は、名家を襲った惨劇の真相を暴露する手記が公開される―― という体裁の、二転三転するミステリ。 意外な結末の連発だが、きちんと人間が描かれているので、 ただ意表を突いただけといった感はなく、深みがある。 芸人一座の中で起きた事件「旅の獅子舞」が悲しい。 ……などと、しんみりした後に「天誅」! これはバカミスか?? 笑い死にするかと思った(笑)!! でも、ラスト「死者の呼び声」の旗江ちゃんがかわいくてよかった。

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2011/04/16

目次 厨子家の悪霊 殺人喜劇MW 旅の獅子舞 天誅 眼中の悪魔 虚像淫楽 死者の呼び声

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2010/06/05

 山田風太郎のミステリ短編集。『厨子家の悪霊』『殺人喜劇MW』『旅の獅子舞』『天誅』『眼中の悪魔』『虚像淫楽』『死者の呼び声』など7編を収録。登場人物の書き込みが少ないため、ちょっとシンプルな感じがしますが、ストーリーはそれぞれ工夫を凝らされており、長篇のプロトタイプといった感じ...

 山田風太郎のミステリ短編集。『厨子家の悪霊』『殺人喜劇MW』『旅の獅子舞』『天誅』『眼中の悪魔』『虚像淫楽』『死者の呼び声』など7編を収録。登場人物の書き込みが少ないため、ちょっとシンプルな感じがしますが、ストーリーはそれぞれ工夫を凝らされており、長篇のプロトタイプといった感じ。『殺人喜劇MW』ですら、軽い作品にみえる。  『厨子家の悪霊』は、どんでん返しを5回ぐらい行っていたり、『虚像淫楽』は全編ほとんどが謎解きだけだったり、『死者の呼び声』は手記の中に手記があり、さらにその中に手記があるという飛び道具の使い方をしています。  そのような意味で京極堂シリーズに似ています。いや、ひょっとしたら、京極堂シリーズの元ネタが山田風太郎の短編なのでしょうか? 『女郎蜘蛛の理』はクリスチアナ・ブランドが元ネタというか、偶然似てしまったのでしょうけど。

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2010/06/02

山田風太郎というと「甲賀忍法帖」を筆頭とする、いわゆる「忍法帳もの」、とでもいうのだろうか、そういう類の時代物しか書いていないと思っていた。だからであろう、山田風太郎といえば、エロティックでグロテスクで、かつダイナミックのイメージが出来ていた。 だが、本書を読んで認識を改めた。...

山田風太郎というと「甲賀忍法帖」を筆頭とする、いわゆる「忍法帳もの」、とでもいうのだろうか、そういう類の時代物しか書いていないと思っていた。だからであろう、山田風太郎といえば、エロティックでグロテスクで、かつダイナミックのイメージが出来ていた。 だが、本書を読んで認識を改めた。 おもしろい、そして推理小説としてもできている。 その上、私の好みに見事にハマっている。 少々足らずのところはあるが、そんなことが気にならないほどだった。 個人的にオススメである。

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