神の守り人(上) の商品レビュー
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上橋さんの頭の中はいったいどうなっているのか。 新ヨゴ皇国、サンガル王国、カンバル王国と出てきて、今度はロタ王国という国がでてきた。 どの国にも独自の王家の歴史と伝統、そして伝説や伝承があり、同じ(かどうかも定かではないけれど)異界を、「ナユグ」、「ナユーグル」、「ノユーク」とそれぞれの言葉で表わす、などという、見事にリアルな世界観で物語が成り立っている。一体どうしてひとりの人が、こんな壮大な世界を考え出せるのだろう。 冒頭のシンタダン牢獄の惨劇や、スファルが鷹に魂を乗せて空からバルサを追うシーンなどからは、「鹿の王」を少し思い起こした。 本作でバルサが守ることになる、アスラ、チキサ達「タルの民」がロタの人たちから疎まれ、ひっそりと暮らしてきた過去・・・ ロタ王に使える呪術師スファルが語る伝説と「タルの民」チキサが語る伝説の相違・・・ 現実世界でも、色々な国、民族においても似たり寄ったりのことが史実としてありそうで、どんどん物語の中に引き込まれていく。 これからアスラ、チキサに待ち受ける未来は辛そうで、読み進みるほどに胸が痛くなるけれど、この上巻最後のマーサの言葉が温かく、安堵した。マーサのように、物事を先入観や偏見からではなく、フラットに見ることができて、仕事ができて、情に厚く、困った人には恩着せがましくなく手を差し伸べることができる人って、本当に尊敬する。あ、私、マーサがすごく好きかも(笑) しかし、シハナよ。やっぱり大人しくスファルの言う通りに動くとは思っていなかった。やはり、お前か、シハナ・・・という感じで、下巻(帰還編)へ続く。
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2021.01.読了 今度の舞台はロタ王国 バルサとタンダ ロタに住むタルの民の アスラと兄チキサ ロタの呪術師 スファルと娘のシハナ そして畏ろしき神 タルハマヤ
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ロタ王国での物語。 人買いからチキサとアスラの兄妹を救ったバルサとタンダ。 妹のアスラは、ロタ王国の伝説に登場する恐ろしき神にまつわる少女で、ロタ王国内に渦巻く民族争いに巻き込まれていく。 バルサの死闘が、凄みを増していく。 でも、かっこいい~ 邪悪な神から心守ったアスラに、安ら...
ロタ王国での物語。 人買いからチキサとアスラの兄妹を救ったバルサとタンダ。 妹のアスラは、ロタ王国の伝説に登場する恐ろしき神にまつわる少女で、ロタ王国内に渦巻く民族争いに巻き込まれていく。 バルサの死闘が、凄みを増していく。 でも、かっこいい~ 邪悪な神から心守ったアスラに、安らかな日々が訪れるといいなあ。
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やめられないとまらない守り人シリーズ。 しかし、巻を追うごとに、これは本当に児童文学なのだろうかと思う。この「神の守り人」なぞは、あのトロッコ問題のような話であり、正解がない道を歩いていく感じ。 精霊の守り人と同じように、思わぬ運命を背負ってしまったこどもをバルサが守っていく話な...
やめられないとまらない守り人シリーズ。 しかし、巻を追うごとに、これは本当に児童文学なのだろうかと思う。この「神の守り人」なぞは、あのトロッコ問題のような話であり、正解がない道を歩いていく感じ。 精霊の守り人と同じように、思わぬ運命を背負ってしまったこどもをバルサが守っていく話なのに、精霊の守り人が「最初は敵だったものたちと味方になって強大な敵から庇護者を守り抜く」的なわかりやすい話だったのに比べて、この話は最初から庇護者を守ることが果たして正解なのか分からない状態で進んでいく。敵対する側も、単に敵になったり味方になったりするのではなく、それぞれの正義で動いていく。 虚空の旅人のときもそうだったが、本当に考えさせられるストーリーになっている。だんだんと深まっていく話に、こちらも深みにはまっていき、だからやめられない止まらない(笑)
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軽装版軽くていい〜*\(^o^)/* 王様だからって無条件に国動かせないのね。なんかちゃんとやろうとすると、足引っ張られるような気がする(−_−;)
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どこの国にも独自の伝説と文化と宗教体系がある。それは現実世界でも同じ。守人シリーズのすばらしいところは設定に無理がなく、ファンタジーといえでも限りなく現実世界の生々しさを感じさせてくれるところ。 アスラの持つ特殊な力と、アスラを救おうとするバルサの感情がたんたんと伝わってくる。後...
どこの国にも独自の伝説と文化と宗教体系がある。それは現実世界でも同じ。守人シリーズのすばらしいところは設定に無理がなく、ファンタジーといえでも限りなく現実世界の生々しさを感じさせてくれるところ。 アスラの持つ特殊な力と、アスラを救おうとするバルサの感情がたんたんと伝わってくる。後半が早く読みたくなる。
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用心棒バルサは人買いから兄妹を助ける。 妹アスラは美少女だが、恐ろしい力を宿していた。その力は国家をもゆるがす。 アスラは命を狙われながらも、自分の身のうちに宿る恐るべき力に魅せられていく。
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シリーズの途中なので評価が難しい。 面白かった。それは間違いない。 何が正しいのか、何を求めているのか、アスラが自分自身に問いかけた時、本当を言うと、自分なら、自分だけでは戻れないのではないかな、と思った。ことに、激情に絡めとられてしまったら。 「悪に堕ちる」という意味では、スターウォーズのダースベイダーが、なぜ、暗黒面に堕ちてしまったのか、実は、まだ腑に落ちていない。それほどの強い理由(暗黒面に堕ちなければ、本当にパドメは救えなかっただろうか?)は、どこにあったのだろうかと。 アスラの場合は、その逆で、あれほど貶められ、蔑まれて育ってきながら、どうして帰還することができたのだろう? 何か見落としがあるのかもしれない。双方とも、もう一度、時間をおいて読み直し・見直してみたい。
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長編なので、かなり読みごたえがある。しかも、話もなかなか大がかり。まだ黒幕がいそうだけど、ここまで出てきた敵はどの人も憎めなくって…何とも言えない複雑な気持ち。これからどうなるか楽しみ。
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2013.1.6読了。 偶然宿屋で会った人買いに連れられた兄弟を助けたことにより、バルサとタンダが、ロタ国の秘密に関わって行く話。
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