エクサバイト の商品レビュー
◎ドキドキした。 『エクサバイト』とはメモリの単位で10億ギガバイトにあたる情報の単位です。エクサバイトが実現した時、人はそこに何をため込むのか?この物語の中では人々が目にした記録(カメラのレンズを通した映像記録)を組み上げ、歴史を史実にしようという構想が持ち上がります。しかし、...
◎ドキドキした。 『エクサバイト』とはメモリの単位で10億ギガバイトにあたる情報の単位です。エクサバイトが実現した時、人はそこに何をため込むのか?この物語の中では人々が目にした記録(カメラのレンズを通した映像記録)を組み上げ、歴史を史実にしようという構想が持ち上がります。しかし、そこに絡みつくエゴが構想の外壁を崩しはじめる。崩れはじめた隙間から見えるモノは…。歴史と史実 記憶と記録 この「と」の部分には人そのものがあって、それを積み上げてきたからこそ人は脈々と続いてきたのかもしれません。そして「と」を引きはがそうとするのもまた人。業が深い。第一章・二章くらいまでは文章にもどかしさを感じるのだが、構成・仕掛け・たくらみは見事。読み終わった時、この本の詰め込まれたモノの種類の豊かさ・絡み合わせ方に感心する。2008/06/11兎に角堂
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表紙の絵の意味がわかりました。近い未来の面白いカメラ社会の話胎盤を使って若返りを繰り返す女の話。面白いなあと思います。
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映画が1本できそうな設定だなあと思いました。記録と記憶って違うよなあ・・・。人は過去を美化したがるのかも。
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興味深い設定で、ワクワクして読み出して、一気に読み進められるパワーはあるんだけれど、お母さんが出てきたあたりからなんだかよく分からない方向にいっちゃったような・・・
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テラの上のエクサバイト。近未来小説、と言っても今から10〜20年後あたりなので、まだ私も生きているだろう未来。人体に埋め込んだカメラでその人が見たものを記録し、データ化することが可能になってるんです。それを集めてデータベース化すれば、正確な史実を後世に残せる。でも、人はイヤなこと...
テラの上のエクサバイト。近未来小説、と言っても今から10〜20年後あたりなので、まだ私も生きているだろう未来。人体に埋め込んだカメラでその人が見たものを記録し、データ化することが可能になってるんです。それを集めてデータベース化すれば、正確な史実を後世に残せる。でも、人はイヤなこと、都合の悪いことは忘れたい生き物だから、結局は無理。記憶もデータも後から修正してしまう。
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人の見たものをすべて記憶する機械「ヴィジブルユニット」を中心に、人それぞれの人生と、会社の覇権争い、最後には若さを保つための最終手段などが盛り込まれ、登場人物それぞれの人生が浮き彫りにされてくる小説。話はすごくながく、大変退屈であるが、読み終わるとなかなかの小説だったとおもう。見...
人の見たものをすべて記憶する機械「ヴィジブルユニット」を中心に、人それぞれの人生と、会社の覇権争い、最後には若さを保つための最終手段などが盛り込まれ、登場人物それぞれの人生が浮き彫りにされてくる小説。話はすごくながく、大変退屈であるが、読み終わるとなかなかの小説だったとおもう。見たものを記憶できるということは、すごく魅力的であるが、恐ろしくもある。われわれの覚えていることは、都合のいいことばかりではないだろうか?
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ありそうな近未来のありそうなデバイス。小説としては無理の多い展開で、突飛もないハイテクと現在のレベルから全く進歩していないローテクがミスマッチしており、違和感を覚える場面が多い。(あらすじなど)20年後の世界では、額に超小型カメラを埋め込み、自分の見たもの、聞いたもの全てを記録す...
ありそうな近未来のありそうなデバイス。小説としては無理の多い展開で、突飛もないハイテクと現在のレベルから全く進歩していないローテクがミスマッチしており、違和感を覚える場面が多い。(あらすじなど)20年後の世界では、額に超小型カメラを埋め込み、自分の見たもの、聞いたもの全てを記録する技術がポピュラーになっていた。プライバシー保護のため、本人が消去したい場面は消去可能な仕様となっていたが、実はこれこそが政府の陰謀であった。あまりに巨大な画像データから、必要な場面を探すことができなくなることを恐れた政府は、消去した場面を後から選択的に再生することを可能にしていた。これに気づいた一部の者は、、、
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人は体に大容量の装置を埋め込み自分の見聞きしたもの、しいては人生そのものを記録できるようになった時代の話 スケールがデカいなぁ〜と展開に期待したのですが、急に母親の話が絡むとこから私の期待とは違う方向にいってしまいました そんなわけでちょっと残念 また話では記憶と装置...
人は体に大容量の装置を埋め込み自分の見聞きしたもの、しいては人生そのものを記録できるようになった時代の話 スケールがデカいなぁ〜と展開に期待したのですが、急に母親の話が絡むとこから私の期待とは違う方向にいってしまいました そんなわけでちょっと残念 また話では記憶と装置の記録がごっちゃになっているのか嫌な記憶も消去できると言っていたようと思うのですが、ただ装置の記録を消しても記憶は残るような… とかなんとか設定がデカイからか、んんん?? と思ってしまうシーンがあったりして 氏の他の同系作品に比べるとちょっと弱いすね 偉そうですんません でも他の作品はもっと緻密なんですよね
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題名のエクサバイトとは情報の単位、 1エクサバイトは100万テラバイト(10億ギガバイト)といわれてもぴんときませんが、とにかく膨大な情報量だということくらいはわかります。 時は近未来、ヴィジブル・ユニットという小型化された記録端末が開発され、眉間や目元などに装着される。 そし...
題名のエクサバイトとは情報の単位、 1エクサバイトは100万テラバイト(10億ギガバイト)といわれてもぴんときませんが、とにかく膨大な情報量だということくらいはわかります。 時は近未来、ヴィジブル・ユニットという小型化された記録端末が開発され、眉間や目元などに装着される。 そしてその人の視線の先の画像と音声をすべて記録し体内に埋め込まれた端末に人の一生をまるごと記録する事が可能になる。 その膨大な記録を集積することによって新たなビジネスチャンスが生まれる・・・・という内容です。 世界中でたくさんの人々がブログを開設して日記をつづっています。 個人情報がきびしく制限される一方で、逆に個人の記録、たとえば読書傾向、趣味、家族構成等を公にさらしているわけです。 そんな時代なればこそ、この小説のような事が起こっても不思議ではないとかなりリアルに感じました。 途中まではかなりおもしろかったのですが、アンチエイジングの部分はちょっと無理があるように思いました、終わり方がちょっと不満かな〜。 辛口な感想になりましたが服部真澄さんの本はどれもおもしろいです。 イギリスの香港返還を題材にした「龍の契り」 世界的な特許戦争を題材にした「鷲の驕り」 企業買収、著作権等を題材にした「ディールメーカー」 ギャンブルや賭博場を題材にした「バカラ」 遺伝子組み換えの作物を題材にした「GMO」 タイムリーな社会性、時代性を取り込んだ服部真澄さんの、骨太な国際推理小説はお勧めです。
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舞台は近未来。実際に起こりそうな題材なのでネタや発想は面白かったのですが、こと小説として読んだらこれがあまり面白いとは思えない。 盛り上がりに欠けていた気がしました。
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