城の崎にて・小僧の神様 の商品レビュー
生と死を二頂対立的に…
生と死を二頂対立的に捉えるのではなく、背中合わせのものとして受け止める清澄な眼差し。自然描写と心理描写が見事に足並みを揃えた、散歩文学の金字塔。
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志賀の実体験をもとに…
志賀の実体験をもとに書かれた小説。3つの「生と死」に関わるエピソードをもとに、全く違うものと思っていた「生と死」が実はあまり変わらないことに気付いていく。
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短篇集。どれも不穏な感じがある。物語は物語として収まってるけど、その裏に、ざわざわする心がある感じ。好きか嫌いかで言うとあまり好きではないのだが、読み応えがあるので、つい読んでしまう。ここの登場人物が、その時代の人たちを正しく写しているのであれば、現代に比べてかなり赤裸々でよくも...
短篇集。どれも不穏な感じがある。物語は物語として収まってるけど、その裏に、ざわざわする心がある感じ。好きか嫌いかで言うとあまり好きではないのだが、読み応えがあるので、つい読んでしまう。ここの登場人物が、その時代の人たちを正しく写しているのであれば、現代に比べてかなり赤裸々でよくも悪くも「人間くさい」と思った。世間に深く根を張っている感じで。それゆえの生きづらさがあるのか。
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「城の崎にて」を読みたくてこの短編集を読んだが、こんなに短い短編だとは思わなかった。 確かに城の崎にてのは話だがほぼ蜂や鼠の話メインで城崎の風景や温泉街のくだりはほとんどなし。 それはなんか残念。 ほか「母の死と新しい母」「小僧の神様」読
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短編集。短い話なのにどれもまとまっていて面白く読めた。 男はなんて勝手なんだ、と思う作品が多かったが。
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「人間」を描く視点の鋭さと表現の巧さに脱帽。ごくごく短い作品ばかりですが、どの作品もまるでその情景を実際に見てきたかのように書かれています。ただ、本書収録作品には男の不実さと女の嫉妬深さが描かれる作品が多く、文章が巧みであるだけに読んでいて胸苦しい思いがしました。
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さくさく読める短編がたっぷり。 さくさく読みすぎて、強く印象には残りませんでした。 10.06.06
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「城之崎にて」はことあるごとに図書館から借りて読むほど、大好きな作品。 どの作品も校正されたすっきりした文章で、淡々とそれでいて丁寧に心情を語るところが大好きです。
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大きな衝撃的な事件を起こすのではなく、日常のありふれた出来事から物事の意味を考えていく作風が好きだ。偶然生き残った自分と、偶然死んだ生き物。それはほんの小さな差の結果なのだ。生と死は両極ではなく、大差のないものだと書かれている。
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