愛人(ラマン) の商品レビュー
映画化から20年以上経っているけど、実はこれが初読。「15歳でわたしは年老いた」という衝撃的な冒頭のフレーズと、その年齢で中国人青年の愛人になったという性愛的な面が強調されてるイメージを読む前は持っていたが、1930年代の仏領インドシナの情景や、「わたし」の壊れた家庭環境の描写が...
映画化から20年以上経っているけど、実はこれが初読。「15歳でわたしは年老いた」という衝撃的な冒頭のフレーズと、その年齢で中国人青年の愛人になったという性愛的な面が強調されてるイメージを読む前は持っていたが、1930年代の仏領インドシナの情景や、「わたし」の壊れた家庭環境の描写が圧倒的で、性愛よりも家族小説としての色合いを強く感じる。次はこれの姉妹編「北の愛人」も読む。ここでデュラスをちゃんと読んでおきたいし、映画ももう一度観たいかな。
Posted by
- 1