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扉は閉ざされたまま の商品レビュー

3.7

287件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

    114

  3. 3つ

    90

  4. 2つ

    19

  5. 1つ

    2

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2025/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犯人と探偵役の掛け合いがハラハラドキドキ、こんなに犯人になんとかがんばれ、と思うことあるだろうかと思うほど、探偵役の観察眼が鋭くて犯人の気持ちになってなんとか平静を装おうとしてしまう。なんとなく動悸が弱い気もするが、おもしろかった! ウイスキーは途中であっと思ったけど、メガネは気づけなかったなぁ。

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2025/08/02

所謂、倒叙ミステリーなのだが、犯行現場である部屋の扉を口八丁で開けないようにする犯人となんとか開けようとする探偵の会話劇のみで構成されている本。犯人視点で描かれるので非常にドキドキハラハラする。流れが非常に自然で自分もその場にいたらそうするし、そう思うよな〜って。扉を開けるか開け...

所謂、倒叙ミステリーなのだが、犯行現場である部屋の扉を口八丁で開けないようにする犯人となんとか開けようとする探偵の会話劇のみで構成されている本。犯人視点で描かれるので非常にドキドキハラハラする。流れが非常に自然で自分もその場にいたらそうするし、そう思うよな〜って。扉を開けるか開けないかだけでここまで面白く書けるのは凄い。

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2025/06/28

殺人の動機が薄いかなと思った。 あと、優佳が人を殺した人を好きになるサイコパスさが怖かった。 でも、犯人と優佳の言い合いが考えられすぎてて面白かった。

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2025/06/08

倒叙ミステリ。 主人公(犯人)と探偵の女性の両方が切れ者で、 ノンストレスで一気読みできる。 密室殺人であるということを 主人公が1推理する人間として あの手この手で肯定しようとする姿が印象的。

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2025/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

よくあるミステリの、どうして密室を作ったのかではなく、どうやって密室を維持するか、という面白いテーマで作られた作品。動機がなかなか明かされないまま、いかにして犯人が密室の中を暴かないようにする攻防戦が面白かった。でも探偵役の子が頭良すぎでは!?ってちょっと思ったけど、これくらいは普通に考えられるのかな。ドナー問題という物凄く繊細なテーマが動機に絡んでいるのにもびっくりした。序盤からたくさんその伏線が散りばめられていて、ああこういうことか、ってなった。面白かった。

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2025/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公である伏見と、探偵役である碓氷の掛け合いが緊張感があった。読者視点からすると、やはり伏見側に立って読んでしまうためジリジリと追い詰められる感じがとてもゾクゾクさせられた。 物語終盤まで、動機やなぜ扉を閉ざしておきたいのか、といった謎が残ったまま進行していき、最後には理由も語られた。 個人的には動機に納得しづらい部分が多かったが、解説の光原百合さんが色々ツッコミ(いちゃもん)をつけてくれたおかげで、ある意味スッキリと腑に落ちた。 とにかく最後まで楽しめた作品だったので、是非周りにもオススメしていきたいと思う。

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2025/05/15

文庫化に際し、最後の章「前夜」が加筆されたとのこと。個人的にはすでに明かされた内容であったので蛇足に感じましたがあとがきによるとその辺り読み取れなかったとの意見が多かったようです。 加害者が正しいとも思わないけれど被害者に対しては全く同情できなかったですね。

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2025/05/14

初めに犯行シーンから描かれる倒叙ミステリ。 犯人を追い詰める探偵役との熱戦! 展開が早く、その攻防が面白い。 元々倒叙ミステリが好きなので最高の作品だった。 犯人が追い詰められてドキドキ 論理で攻める鋭い推理にワクワク 自分は犯人と探偵、どちらを応援しているのか分からなくなった...

初めに犯行シーンから描かれる倒叙ミステリ。 犯人を追い詰める探偵役との熱戦! 展開が早く、その攻防が面白い。 元々倒叙ミステリが好きなので最高の作品だった。 犯人が追い詰められてドキドキ 論理で攻める鋭い推理にワクワク 自分は犯人と探偵、どちらを応援しているのか分からなくなった。 また、探偵役以外のメンバーも個性豊かで たまに推理にも関わってくるところが良い。 犯人は初めから分かっているが その動機など分からない部分は他にもある。 そこを推理しながら読み進めるのは楽しかった。 しかし、最終的に納得の部分とやや入り込みきれない部分も。 犯人と探偵。 この2人の関係性は新しい。 続作にも期待。

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2025/05/12

ほんタメで絶賛されていたミステリ『扉は閉ざされたまま』。ほぼ一気読み! 大学時代のサークルの同窓会、約半日、高級宿で起こる、ある意味クローズドサークル。 部屋から出てこない友人をめぐり、ただ寝てるだけ?それとも事故?などなど、お話は犯人の思惑の範疇ですすむ、倒叙ミステリ! 天才...

ほんタメで絶賛されていたミステリ『扉は閉ざされたまま』。ほぼ一気読み! 大学時代のサークルの同窓会、約半日、高級宿で起こる、ある意味クローズドサークル。 部屋から出てこない友人をめぐり、ただ寝てるだけ?それとも事故?などなど、お話は犯人の思惑の範疇ですすむ、倒叙ミステリ! 天才犯人VS天才探偵の会話劇。警察も登場しません。 なぜって、事件が起きていること自体みんな気づいていないから。なので犯人、探偵も本人達しか気づいていない!ヒリヒリする! 理系の天才設定ではないので、読者が理解できるのが◎。 確かに、扉を壊して部屋に入るって、実際難しいよね。常識をしっかり落とし込んでいる点と正義感が入り組んだストーリー(ボヤっとしてて、すみません、ぜひ読んで)。 6人と登場人物の個性がしっかり出ていて読みやすい作品です。不思議な読後感、犯人より探偵役の優佳の方が怖っ!て感じちゃいました。 個人的には城塚翡翠ちゃんみたい!容姿も美人で、ちょいちょい色気を出すとこなんかね。 テヘペロ!

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2025/05/05

“扉を如何にして開けさせないか、その理由に得心した”素晴らしい作品でした。 論理的に追い詰める探偵役に緻密に計算された犯罪が綻ばされていく展開は明快で面白い。 倒叙ミステリの醍醐味、解明に向けての緊張感もある。→犯人に感情移入しがち笑 心理戦や色恋における駆け引きもあり、ますま...

“扉を如何にして開けさせないか、その理由に得心した”素晴らしい作品でした。 論理的に追い詰める探偵役に緻密に計算された犯罪が綻ばされていく展開は明快で面白い。 倒叙ミステリの醍醐味、解明に向けての緊張感もある。→犯人に感情移入しがち笑 心理戦や色恋における駆け引きもあり、ますます面白かった。 銀縁眼鏡いないから、表紙絵は閉ざされた扉目線なのかな笑 石持浅海さん初めて読みました。 きっかけはほんタメでの紹介でしたが、この先著者の他の作品やシリーズ続きも読んでみたいと思う一冊です。

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