カンタン刑 の商品レビュー
かなり前に発売されたものですが、別段それほど違和感もなく。 そういう落ちなのか、という短編ばかりでした。 題名になっている短編は、世にも不思議な~で 似たような物語を見た気がします。 元ネタはここなのか、というのをちょっと知りたかったです。 が、もしもこれが元ネタでも、映像化さ...
かなり前に発売されたものですが、別段それほど違和感もなく。 そういう落ちなのか、という短編ばかりでした。 題名になっている短編は、世にも不思議な~で 似たような物語を見た気がします。 元ネタはここなのか、というのをちょっと知りたかったです。 が、もしもこれが元ネタでも、映像化される分 まだ良心的な刑罰だった気も…。 想像だけはしてはいけません、な話でした。 そういう落ちあり!? と思うのは、バックシート・ドライバー。 散々してきた挙句、目的が『そこ』とは…。 それよりも、加担していたのが赤ん坊もなのか、を かなり知りたいです。 見た目は子供、頭脳は大人、なのでしょうか??
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横溝正史よりは江戸川乱歩よりの、あるいは耽美派の川端文学の香りのある恐怖小説というべきか。 式貴士という名前に聞き覚えはなかったが間羊太郎という名前で以前犯罪アンソロジーを読んだ事があり、それでタイトルの面白さも相まって手にした一冊。カンタン刑というユニークなネーミングだけれど...
横溝正史よりは江戸川乱歩よりの、あるいは耽美派の川端文学の香りのある恐怖小説というべきか。 式貴士という名前に聞き覚えはなかったが間羊太郎という名前で以前犯罪アンソロジーを読んだ事があり、それでタイトルの面白さも相まって手にした一冊。カンタン刑というユニークなネーミングだけれど、内容はかなりグロ。しかも全編に流れるトーンがちょっと古い文学の香り十分。人を選ぶので万人向けではないけれど、乱歩以外にも例えば、平山夢明氏などが好きな人にははまりの一冊だと思われる。
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死刑より怖いカンタン刑。 カンタン刑って何だかふざけた名前だな、とか思って読んでいたら一気に引きこまれてしまった。 もともとはSM作家として活動していたそうで、内容的はちょっとエロい。そしてちょいグロな短篇集。 著者が既に他界されているのが残念でしょうがない。
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著者自身が呼んだ、グロテスクロマン短編が不思議な読後感でよかった。 グロ、少年愛、猟奇、サディスティック様々。 何十年も前に書かれたと思えない。
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表題作で描かれる刑の凄まじさもさることながら、「鉄輪の舞」の結末の惨たらしさたるや。もし4、5年前に読んでいたら恐らく狂喜乱舞して「傑作だ×3」と連呼していただろう。 惜しむらくは、現在の自分ではこの猟奇、淫虐、残酷、変態―そういったもの全てが、刺激が過ぎるようになってしまった...
表題作で描かれる刑の凄まじさもさることながら、「鉄輪の舞」の結末の惨たらしさたるや。もし4、5年前に読んでいたら恐らく狂喜乱舞して「傑作だ×3」と連呼していただろう。 惜しむらくは、現在の自分ではこの猟奇、淫虐、残酷、変態―そういったもの全てが、刺激が過ぎるようになってしまったこと。
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ジャンルとしてはSFなのだと思うけれど、ホラー色のかなり強い短編集。 一番恐ろしいと思えたのは「鉄輪の舞」。「自分がこんな目に遭わされたら」で怖いのは、なんといっても「カンタン刑」ですけどね。「鉄輪の舞」で描かれる心理面の恐ろしさ、ってのは格別です。 別の意味で怖いのは「アイス・...
ジャンルとしてはSFなのだと思うけれど、ホラー色のかなり強い短編集。 一番恐ろしいと思えたのは「鉄輪の舞」。「自分がこんな目に遭わされたら」で怖いのは、なんといっても「カンタン刑」ですけどね。「鉄輪の舞」で描かれる心理面の恐ろしさ、ってのは格別です。 別の意味で怖いのは「アイス・ベイビー」。こういうの、いつかは実現されてしまうんじゃないか、と危惧する気持ちがほんの少しありますよ……まさかとは思うけれどね。未来には何が起こるか分かりませんから。
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表紙と題名に惹かれて衝動買い。 解説を見たら結構昔の人だった。 「カンタン刑」は以前、世にも奇妙な物語で似たような話を見たことがあったので最後の××落ちが途中でわかってしまった。 あと、「ヘッドワイフ」も以前マンガで見たはず。 全体では最近にはない怪奇小説でおもしろかったです。
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久し振りのドハズレ。 読み進めるうち嫌な予感がしたけどその通りやった・・・。 アイデア全てが中高生並。話の展開もオチもイラッとしました。 こういう類のしょうもなさは山田悠介以来。 読む価値無し。 09.04.28
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ただひたすら嫌悪。 視覚、触覚、味覚、嗅覚。あらゆる感覚に訴えて嫌悪感を催す怪作。 言葉にここまで犯されるとは。 うかつにも電車内で読んでしまえば嘔吐の危険あり。 もしくは電車の窓に頭を突っ込みたくなるやも。 とにかく、お気をつけあれ。 式 貴士(しき たかし) 東京都出身...
ただひたすら嫌悪。 視覚、触覚、味覚、嗅覚。あらゆる感覚に訴えて嫌悪感を催す怪作。 言葉にここまで犯されるとは。 うかつにも電車内で読んでしまえば嘔吐の危険あり。 もしくは電車の窓に頭を突っ込みたくなるやも。 とにかく、お気をつけあれ。 式 貴士(しき たかし) 東京都出身の作家。SF作家、官能小説家、占星術師。 式貴士でSF、間 羊太郎で推理小説評論や子供向きの生活雑学やクイズ本、蘭 光生で官能小説、小早川 博で雑学、ウラヌス星風で占星術、と他分野で活躍した奇人。内容の割りにドライな文体が特徴。蘭光生名義では団鬼六、千草忠夫と共に「御三家」と評されていたポルノ界の巨匠。 (収録作品) カンタン刑 首吊り三味線 かわいた子宮 ヘッド・ワイフ おれの人形 マイ・アドニス 血の海 アイス・ベイビー メニエール蝉 塵もつもれば 鉄輪(かなわ)の舞 東上線見聞録 仕置猫
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恥ずかしながら、著者のことは、全然知りませんでした。大分前に書かれた作品なのに新しい感じがします。あと何作品か読んでみたいです。
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