“眠り病"は眠らない の商品レビュー
「睡眠病」という耳慣れない名前の病気を通して、途上国の疾病に対する医療技術の遅れの問題(見捨てられた病気の問題)があることを初めて知った。 そもそも、欧米諸国によるアフリカの植民地化がなかったら睡眠病は一部地域の風土病にすぎず、このような大問題にはなっていない。 しかし、睡眠病...
「睡眠病」という耳慣れない名前の病気を通して、途上国の疾病に対する医療技術の遅れの問題(見捨てられた病気の問題)があることを初めて知った。 そもそも、欧米諸国によるアフリカの植民地化がなかったら睡眠病は一部地域の風土病にすぎず、このような大問題にはなっていない。 しかし、睡眠病の研究が、熱帯医療、微生物学、化学療法といった分野の発展に寄与した部分は小さくないようなので、難しい。 ただ、そのような発展が今後難病の治療に寄与するとしても、自分には、人間が自ら問題を複雑にしているとしか思えなかった。 本の内容に関しては、終盤の生物学的、化学的な部分の解説が自分には難解で、理解しづらかった。 分かりやすい表現が可能かは門外漢の自分には判断できなかったのだけれども、少なくとも、一般の人に分かってもらおうとする配慮に欠けていたように思った。 全体のページ数が少なく、(あとがきを入れても101ページ)一気に読めてしまったのは良かった。
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