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九月が永遠に続けば の商品レビュー

3.1

643件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    163

  3. 3つ

    270

  4. 2つ

    97

  5. 1つ

    35

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2024/05/06

高校生の一人息子にゴミ捨てを頼んで そこから帰ってこなくなってしまう 主人公の愛人の事故死とそこから次々に起こる不幸 読んでてハラハラと不安しかなくなってくるけど ひきこまれてすぐ読んでしまった〜 沼田まほかるさんのデビュー作 ホラーサスペンス大賞 受賞作だけど 全くホラー要...

高校生の一人息子にゴミ捨てを頼んで そこから帰ってこなくなってしまう 主人公の愛人の事故死とそこから次々に起こる不幸 読んでてハラハラと不安しかなくなってくるけど ひきこまれてすぐ読んでしまった〜 沼田まほかるさんのデビュー作 ホラーサスペンス大賞 受賞作だけど 全くホラー要素はない気がする。 明るい内容じゃないから気持ち沈むかも。笑 でもこれでデビュー作は凄い。

Posted byブクログ

2024/02/27

取り返しがつかないほど恐ろしいことが、身の回りで起こってしまったら。 そしてそれが自分の過失によるものではなく、原因も分からないままにただ立ち尽くすことしかできないとしたら。 後悔する理由も見当たらず、眠れない夜に何度も寝返りを打ちながら思うかもしれない。あのときの報いを今、こう...

取り返しがつかないほど恐ろしいことが、身の回りで起こってしまったら。 そしてそれが自分の過失によるものではなく、原因も分からないままにただ立ち尽くすことしかできないとしたら。 後悔する理由も見当たらず、眠れない夜に何度も寝返りを打ちながら思うかもしれない。あのときの報いを今、こういう形で受けているのではないだろうかと。 高校生の息子が突然姿を消してしまう。すぐ近くのゴミ捨て場に行った息子は、寒い夜に軽装で、サンダルで、財布も持たずにいなくなってしまった。 文彦の母である佐知子の胸にまず最初に訪れたのは、信じられないという気持ちだ。何がなんだかよく分からない。それから不安。追いかけるように焦りがやってきて、やがて諦めと絶望に飲み込まれてしまう。 文彦は自らの意思でいなくなったのだろうか。でもそれだったら、もっとちがうタイミングでもいいような気がする。誰かに拉致されたのか。誘拐なら犯人からなんらかの接触があるはずだ。怨恨によるものだったら、もしかしたらもう文彦は。。。 佐知子の気持ちが痛いほど伝わってくる。食事のシーンや雨のシーンなどに絡めた表現力が見事だと思った。近所に住んでいる服部という男の存在も、善い人なのかそうでないのか、どっちつかずで引っ張り続けるところも上手いなと思った。 ホラーだとは知らずに読み始め、読み終わった今でもこれはホラーなのだろうかと迷っている。できれば詳しいあらすじなどは読まずに、佐知子の身に起こることを驚きと共に読んだほうがいい。 佐知子の別れた夫の雄一郎、雄一郎が再婚した亜沙実、亜沙実の娘の冬子、それ以外にも様々な人間が徐々に姿を見せ始め、やがて思いもよらない真実に辿り着く。途中、不快になる描写もあったが、わたしはとてもこの本に満足している。 『九月が永遠に続けば』とは、なんて悲しい願いなんだろう。 自分の幸せを望めば、誰かが不幸になってしまう。 ずっとこのままでいたいと思えば、大切な人が壊れてしまう。 だけど救いのあるラスト(それは僅かなのだけど)だとわたしは理解し、それに少しほっとしたのだ。

Posted byブクログ

2024/01/21

サスペンスホラーと言うことで、怖いのが苦手な私はちょっと構えて読んでたんですが、幽霊系ではなくてほっとしました(笑)面白かったです。まぁ、ちょっと異常な登場人物が多いだけに読んでて気持ちのいい内容ではなかったし、もう1度読もうって気にはならないけど。ページを捲る手が止まらなかった...

サスペンスホラーと言うことで、怖いのが苦手な私はちょっと構えて読んでたんですが、幽霊系ではなくてほっとしました(笑)面白かったです。まぁ、ちょっと異常な登場人物が多いだけに読んでて気持ちのいい内容ではなかったし、もう1度読もうって気にはならないけど。ページを捲る手が止まらなかったのは久しぶり。息子の失踪に愛人の死…。緊張感漂う世界の中で、時々出てくる服部のおじさんが私の中で唯一の救いでした。なので終わり方がすごく好きです。

Posted byブクログ

2024/01/11

デビュー作と知って驚いた。 生々しくてグロテスク、心情表現が細かくて秀逸で、読者の周りにドロドロした感情と情景が絡みつく感じ。 ドグラ・マグラのような息苦しさと中毒性。

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2023/09/20

まさかこの本、不倫のお話?と思いきや、息子が行方不明になるわ元夫の奥さんの過去の話しとその娘の現状、その彼氏といろいろなことが次から次へと気になることばかりが出てきて一気に読めた作品でした。 途中嫌な描写もあったので気持ち悪いのと怖いのもありました。 最後が少し分からない感じで終...

まさかこの本、不倫のお話?と思いきや、息子が行方不明になるわ元夫の奥さんの過去の話しとその娘の現状、その彼氏といろいろなことが次から次へと気になることばかりが出てきて一気に読めた作品でした。 途中嫌な描写もあったので気持ち悪いのと怖いのもありました。 最後が少し分からない感じで終わったので私的にうぅ〜んって感じでした(^_^;)

Posted byブクログ

2023/08/06

沼田さんの作品は何作か読んだ事があるけど、今回も何とも言えない気持ち悪さ。愛情とか憎悪とかいろんな感情が渦巻いて、不穏で不気味でとにかく気持ち悪かった。 全ての出来事を知ってしまったら元に戻る事なんて出来ないんだろうなあ。この人達はこれからどうやって生きて行くんだろう。 あと、何...

沼田さんの作品は何作か読んだ事があるけど、今回も何とも言えない気持ち悪さ。愛情とか憎悪とかいろんな感情が渦巻いて、不穏で不気味でとにかく気持ち悪かった。 全ての出来事を知ってしまったら元に戻る事なんて出来ないんだろうなあ。この人達はこれからどうやって生きて行くんだろう。 あと、何かとでしゃばってくる服部親子に苛々しました。何なら嫌悪の対象でしかなかった。

Posted byブクログ

2023/07/31

ドロドロした内容で 描写がリアルでグロくて読むのに時間がかかった 事件の真相、ことの成り行きを知ってしまった登場人物全員に 昔のような日常は戻らない これからそれぞれはどうやって生きていくんやろう イヤミスやった

Posted byブクログ

2023/05/31

沼田さん作品は『ユリゴコロ』でハマり、『アミダサマ』、『彼女がその名を知らない鳥たち』に続き、4作目。 相変わらず、じっとり、ねっとり、だが不思議とクセになる描写。ここは好き嫌い分かれると思うが、今のところ副作用なし。 ただ、普通のなんてことないシーンですらそう感じてしまうか...

沼田さん作品は『ユリゴコロ』でハマり、『アミダサマ』、『彼女がその名を知らない鳥たち』に続き、4作目。 相変わらず、じっとり、ねっとり、だが不思議とクセになる描写。ここは好き嫌い分かれると思うが、今のところ副作用なし。 ただ、普通のなんてことないシーンですらそう感じてしまうから、中毒にはなってる模様。 今まで読んだ沼田さん作品を思い返しても、愛情や繋がりがテーマになってるのが多く、そろそろ沼田さんわかってきた感が出てきた。 このワールド、共感者少ないんじゃね? さて、「相変わらず…」というフレーズで始めたものの、これがデビュー作らしいのです。衝撃だわ。 デビューからすでに出来上がっていたんかね。 こういう描写や内容って、根っこからそういう感性を持ってないと書けないと思うのよ。 まともに受け止めたら病む気がするし、達観してるというか、地に足がついてるというか…。 本なんて書いたことないから知らんけど。 沼田さんでググってみたら、僧侶になったこともあるらしい。 そして56歳で作家デビュー。 そんな経験があってこその作品と考えると、逆に納得した。 本作を表現すると『渇望』って感じかな。希望ではなく渇望の方がしっくりくる。 『彼女がその名を〜〜』の感じも良かったが、本作も違った感じの読後感の悪さがとても良かった。 精神的に余裕がある人はぜひ読んでみてください。 有意義な読書タイムをありがとうございました この読後感を噛み締めつつ イヤミスというと湊かなえさんが定番になってきてるけど、俺の中では桐野夏生さんと沼田まほかるさんの方が嫌悪感強いと思う。 多分、強すぎて一般層をターゲットにマーケティングできないのかも…

Posted byブクログ

2023/05/19

息子の失踪から始まった色々なことが繋がっていき佐知子を翻弄していく。自分の行動によって引き起こされてしまったと思い込み息子の行方を必死になって探す。少しづつ過去が分かっていく過程で複雑な人間関係も絡まっていく。ホラーとも思える語り部分があったりで想像力が必要な部分もあり読了してど...

息子の失踪から始まった色々なことが繋がっていき佐知子を翻弄していく。自分の行動によって引き起こされてしまったと思い込み息子の行方を必死になって探す。少しづつ過去が分かっていく過程で複雑な人間関係も絡まっていく。ホラーとも思える語り部分があったりで想像力が必要な部分もあり読了してどっと疲れた。デビュー作で話題になった作品のようだけれど自分にはちょっと合わない作風だったかな。

Posted byブクログ

2023/04/10

物語が大きく動くというよりかは、主人公とその周りの過去や感情の描写を嗜む小説というイメージ。その割には曖昧な描写であるところも多く、総合的にどこを主張したいのかイマイチつかめなかった。

Posted byブクログ