1,800円以上の注文で送料無料

世話焼き長屋 の商品レビュー

4.2

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/02/23

 とてもいい物語が5話、ほろり来る話、読後、感慨にふけっています。「世話焼き長屋」2008.2発行。妻の浮気を仕事場に知らせに行き、次の妻を抱こうとすると妻をにらみつけて低くうなった愛猫の「お千代」、猫好きの大工の話。「父上、ぎゅっとして(強く抱いて)」父親と娘のあうんの愛。妻に...

 とてもいい物語が5話、ほろり来る話、読後、感慨にふけっています。「世話焼き長屋」2008.2発行。妻の浮気を仕事場に知らせに行き、次の妻を抱こうとすると妻をにらみつけて低くうなった愛猫の「お千代」、猫好きの大工の話。「父上、ぎゅっとして(強く抱いて)」父親と娘のあうんの愛。妻に愛想をつかれ、どん底を味わったダメな男が再生するプロセスと妻の粋なはからい。老咳の娘を気遣う絵師。男の約束を実行する正直者の夫婦の話。池波正太郎、宇江佐真理、乙川勇三郎、北原亜以子、村上元三の名作が並んでいます!甲乙付け難し。

Posted byブクログ

2013/11/24

市井もの。池波正太郎、宇江佐真理、乙川優三郎、北原亞以子、村上元三による5編。前作『親不孝長屋』より良質のように感じられる。だが裏表紙にある煽り文句『感動必至』ではない。感涙とか感動とかの煽りは不要である。かえって読了後さめてしまう。そんな事は読み手が決めるのだ。

Posted byブクログ

2013/10/20

裏長屋の人たちの人情話。金は無いが、助けられる。人生捨てたものではない。生きてて良かったというラストシーンが温かい。「小田原鰹」が良かった。13.10.20

Posted byブクログ

2013/06/10

各話、それぞれほろりとさせる展開で、良かったです。 仕事や趣味を含む毎日の生活、なんでもコツコツ地道に丁寧に過ごしていけばいいんだなと思える作品集でした。 宇江佐真理さんの「浮かれ節」が明るくて好き。お務めの工事現場での休憩時間、「緊張でささくれだった人の心を癒すのが唄の役目だ」...

各話、それぞれほろりとさせる展開で、良かったです。 仕事や趣味を含む毎日の生活、なんでもコツコツ地道に丁寧に過ごしていけばいいんだなと思える作品集でした。 宇江佐真理さんの「浮かれ節」が明るくて好き。お務めの工事現場での休憩時間、「緊張でささくれだった人の心を癒すのが唄の役目だ」と悟る場面に共感しました。

Posted byブクログ

2011/04/12

2011.4.12(火)。 池波 正太郎「お千代」。 宇江佐 真理「浮かれ節」。乙川 優三郎「小田原鰹」。 北原 亞以子「証」。 村上 元三「骨折り和助」。。。縄田 一男編。

Posted byブクログ

2011/02/01

雰囲気が楽しめるアンソロジー。 小編の中に、人情も風俗もつまっている。 救いがたい男の「小田原鰹」がイチオシ。

Posted byブクログ

2010/06/06

アンソロジーって一編くらい微妙に趣味の合わない作品あるものですけど、この本はどれもこれも面白く、オチもどれも素敵でした。トップバッターが池波先生なのに、続く作品がどれも遜色がないのは凄すぎる…。

Posted byブクログ

2010/05/23

長屋の住生活を描く短編集。 江戸の人情があふれてしかたがない。 日本人って、昔から楽しそうに暮らしていたんだ。 随所に、当時の質素でありながら贅沢な食生活もあり、素朴で磨かれた芸術感性もあり、暮らしがなーんとなく理解できた。 これから古典にシフトしようかな

Posted byブクログ

2009/10/04

全ての作品が文句なしに面白かった。 強いて言えば宇江佐真理の作品には納得いかなかった。 もっと面白い作品が沢山あるのに!!

Posted byブクログ

2011/07/21

読んだことがない作家が読めるので好きなアンソロジー。「お千代」は少しホラーっぽいけど最後がよかった。「骨折り和助」「浮かれ節」が好きだった。

Posted byブクログ