さらば国分寺書店のオババ の商品レビュー
私は、品まことが昔書…
私は、品まことが昔書いたエッセイを読みたくてこの本を手に取りました。予想を裏切らない面白さで、私がいちばん好きなのは、表題作の国分寺書店の老婆との使途を描いたものです。ご一読をお勧めします。
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椎名誠氏の衝撃のデビ…
椎名誠氏の衝撃のデビュー作。ここからどんどん椎名ワールドにはまっていきました・・・。世の中のあらゆることに対して、発せられる一言が痛快におもしろい一冊!
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言わずと知れた椎名誠…
言わずと知れた椎名誠の出世作。いつまでもやんちゃな少年のような椎名氏の原点がここにある!男ってかわいい…?
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※このレビューにはネタバレを含みます
あらゆる飲食物のなかで「ビールが一番好きだ」だが、飲食店で冷やしすぎて、水滴の付いたキリンレモンのコップで出されるビールには反感を持つ、食物ではラーメンが好きだが、これは急いで食うことが必要で、読書と相性が悪い。食べつつ、「国分寺書店のオババはなぜ持ち込んだ段ボール箱を一瞥もせず俺(筆者)を無視したのであろうか」 一見とりとめないが、オババは売りに来た若者に「こんな全集の端本ばかり持ち込んでどうするんだい」と冷遇し、店は見渡してみれば全集の全巻揃いがひしめくというハイクラスインテレクチュアル御用達らしかった。 「制服」というものが嫌いなのは、鉄道乗務員が「乗車券を拝見します」と回ってきて、小銭で乗越運賃を取ることや、公務員が安価な官舎に入居していることにも向けられるが、ときには腕力に訴えても秩序を維持する機能は認めている。
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普段の何気ない出来事でも自分の感じたことを掘り下げて細かく言語化すると本になるくらい長い文章になるんだな〜と思った。自分が感じ悪い態度とられて嫌な思いしたのに、それでもオババに敬意を払っているのでえらい。
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著者の中には紺色制服着用職、特に公務員に対する反感と、ジャーナリズムに対する世直しのほのかな期待が同居する。 しかしジャーナリズムに対する期待はとあるパーティーでのウニ寿司攻防戦に敗れたことによって崩壊する。 自らの生活に必要なのはジャーナリズムではなく著者が敵とさえ思っていた紺...
著者の中には紺色制服着用職、特に公務員に対する反感と、ジャーナリズムに対する世直しのほのかな期待が同居する。 しかしジャーナリズムに対する期待はとあるパーティーでのウニ寿司攻防戦に敗れたことによって崩壊する。 自らの生活に必要なのはジャーナリズムではなく著者が敵とさえ思っていた紺色制服着用職の人々であると気づく。 国分寺の古書店の女将はやたらと客を叱り飛ばす嫌な店主であったがしかしそれは真っ当な叱責であり客を大切にする本来の書店の姿なのだとも気づくのだ。 著者自身が名付けた「昭和軽薄体」なる文章には少々慣れが必要だが、体制に牙を向くような若い著者のバイタリティーを感じる。
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何処にでもいる小市民の嘆きと愚痴。この雑文に出てくる岡留安則さんは那覇でスナックをやっている。こんなことってコンプライスに引っかからないのでしょうか。オババは直接実害をを受けることが無くなったので懐かしく正しい人となったのである。センチは道を殺める。
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中学生の頃、ラジオドラマ化されたこのスーパーエッセイを聴き、原作を手に取ったことが読書大好き人間となるきっかけだった。 人生に本は欠かせない。
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文章がくどかった。 国分寺書店についてがメインだと思って購入したが、残念。 初めてエッセイで挫折するかと思った。 本の雑誌血風録が楽しく読めただけに期待してしまったのが仇となってしまった。
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