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さらば国分寺書店のオババ の商品レビュー

3.5

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2011/01/23

 読み終わって得るものは、な~~んもない。けど、それがいい。  テレビ業界ではトリビアの泉以来、「ためになる系」の番組がゴールデンの主流を握っているらしいし、本業界でも「新書ブーム」が起こった。お手軽にためになる情報を手に入れたいという欲求はかなりの人に共有されているようだ。そん...

 読み終わって得るものは、な~~んもない。けど、それがいい。  テレビ業界ではトリビアの泉以来、「ためになる系」の番組がゴールデンの主流を握っているらしいし、本業界でも「新書ブーム」が起こった。お手軽にためになる情報を手に入れたいという欲求はかなりの人に共有されているようだ。そんな中、この本はほっとんどためになることはない。俺は怒ったぞ~!!、ということを「昭和軽薄体」と筆者が名づけた文体で延々と、え~んえ~んと述べていく。それでも読み続けられるのは、文体の軽薄さの奥に筆者の人間性、人徳というものが確かに見えるから。がしかし、そこで早合点してはいけない。この本のメインは決してそこではないから。人間性や人徳なんかは、二の次。とにかくくだらない。そのくだらなさを楽しもう。  なんかよく分からんが、僕はこういうのを楽しめる人とは、きっと仲良くなれる気がする。

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2010/12/25

椎名誠のデビュー作エッセイ。 山とか海、キャンプ、旅、食にまつわる内容ではなく、社会(制服関係の人とか)に対する義憤を椎名誠独特の文章で描かれている。 特にジャーナリスト批判のところが面白かった。一瞬、上杉隆が過ぎったが内容は椎名誠らしく、ナヨナヨした外見や寿司に対する文句だった...

椎名誠のデビュー作エッセイ。 山とか海、キャンプ、旅、食にまつわる内容ではなく、社会(制服関係の人とか)に対する義憤を椎名誠独特の文章で描かれている。 特にジャーナリスト批判のところが面白かった。一瞬、上杉隆が過ぎったが内容は椎名誠らしく、ナヨナヨした外見や寿司に対する文句だったり。

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2009/10/04

ほぇー、面白いエッセイを書く方が身近にいたものだ…と思いつつ読破、あとがきに目を通したときの衝撃は今も覚えています。 まさにどこまでフィクションか分からないノンフィクション小説。シーナさんの原点、ここにあり。

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2009/10/04

岳物語で好きになった、椎名誠。古本屋さんで彼の本を探しててたら見つけた個性的な題名。 椎名誠の視点で国分寺周辺の古き良き街の光景を描き出している。 読んでいると、フッと笑いを誘うような思わず同意してしまいたくなるようなエピソードでいっぱい。

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2009/10/04

「気分はだぼだぼソース」より読みやすくておもしろかった。(それは、プロレスネタが皆無だったから?)何より、著者の実体験に基づいて話が進んでいくので、次の展開にドキドキワクワクする。主人公?の「オババ」なんて、近所の商店街にいても驚かないだろう。でも、その人物にスポットライトをあて...

「気分はだぼだぼソース」より読みやすくておもしろかった。(それは、プロレスネタが皆無だったから?)何より、著者の実体験に基づいて話が進んでいくので、次の展開にドキドキワクワクする。主人公?の「オババ」なんて、近所の商店街にいても驚かないだろう。でも、その人物にスポットライトをあてて、ここまで深く言動の意味を推測したり過去に思いを馳せたり心情を理解しようとするのは著者ならではの視点だ。著者が自分の恥ずかしいエピソードを赤裸々に告白しているところにも共感が持てる。「制服人間」への痛烈批判には戸惑ったが、これも著者なりの愛情表現だと思う。読み終わると爽快感がこみあげてくる、そんな痛快エッセイ。

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2023/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昔、学生時代に読んだことがある。 今回懐かしくなって再び買って読んでみました。 昔読んだときは、読む前の「椎名誠」という人のイメージが、ビールをガブガブ飲んで、野生的でオラオラという感じだったのに、いざ読んでみると文章が「〜だもんねだもんね」だったりとか、おまわりさんに対して「あの、エト」とオドオドしちゃうとか、ものすごいイメージとのギャップを感じて、そこがすごくおもしろくて魅力的だった。 今回は、「○○的○○的」と続く文章がちょっとうるさく感じて、読み飛ばしてしまった箇所もあったけど、椎名誠さんが力説してることは「うんうん、なるほどなぁ」といちいちうなずける。 最後には、さんざん批判してた「制服関係の人」のことを、「でも実は、こうなんだよなぁ」ってちょっと認めちゃったりしてるのも、うなずける。 懐かしくなったから、「銀座のカラス」とかも読み返してみようかな。

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2009/10/04

椎名誠さんの作品は、出向で東京勤務の頃、満員電車の中でよく読んだ。ラッシュにもまれつつ、いつか好きな時間帯で好きな場所へ旅をしてやるぞと思いつつ。まだ実現していないが、徐々に近づきつつあるような気はしている。

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2009/10/04

死ね! なんてストレートに言ってくれる作者にちょっと憧れます。 日常生活で気に入らないヤツに面と向かって言えない言葉を、ペンという最強の武器で言い放つ。 すごいわ!

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2009/10/04

データを見れば自分が生まれた年に出ている本である。なんと。確かに古いところはあるけど、あまり古さを感じさせない。椎名さんの本は読んだことがなくて、出だし、あまりに文体が軽くて好きになれなかったのだけど、国分寺⇔小平、あたりの懐かしい生活区域が舞台で、このどうしようもない怒りの矛先...

データを見れば自分が生まれた年に出ている本である。なんと。確かに古いところはあるけど、あまり古さを感じさせない。椎名さんの本は読んだことがなくて、出だし、あまりに文体が軽くて好きになれなかったのだけど、国分寺⇔小平、あたりの懐かしい生活区域が舞台で、このどうしようもない怒りの矛先の向け方も段々好きになってきて面白かった。

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2009/10/04

著者自ら「昭和軽薄体」と称した軽妙な語り口で,世のリフジンやムジュンに対して毒舌を吐きまくる.個人的には,著者と行動圏や通勤ルートが同じ(西武国分寺線沿線⇔丸の内線)ということで,ローカルネタとしても楽しめた(20年ほど前に著された本だが,警官が自転車を見張っている場所などほとん...

著者自ら「昭和軽薄体」と称した軽妙な語り口で,世のリフジンやムジュンに対して毒舌を吐きまくる.個人的には,著者と行動圏や通勤ルートが同じ(西武国分寺線沿線⇔丸の内線)ということで,ローカルネタとしても楽しめた(20年ほど前に著された本だが,警官が自転車を見張っている場所などほとんど変わりがない)

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