伯母殺人事件 の商品レビュー
アイルズとクロフツは読んだので、三大倒叙の残る1つ。 遺産を手に入れて、田舎から脱出するためにぼくは叔母を殺すことにした… 倒叙は大好きなんだけど、この作品は読むのが辛かった(+_+) まず新訳版ではないので、文体が古くて読みにくい。 そして、主人公のエドワードが何歳だか...
アイルズとクロフツは読んだので、三大倒叙の残る1つ。 遺産を手に入れて、田舎から脱出するためにぼくは叔母を殺すことにした… 倒叙は大好きなんだけど、この作品は読むのが辛かった(+_+) まず新訳版ではないので、文体が古くて読みにくい。 そして、主人公のエドワードが何歳だかわからないけど、自分のことを「ぼく」と言っていて精神年齢からしても若いので、子どものように感じてしまってどうにも憎めない。 でもやってることは叔母さんを本気で何度も殺そうとしている。 いつもなら「早く捕まれヽ(`Д´)ノ」と犯人を憎めるけど、犯人が若い子だと親の目線になってしまって感情が複雑になってしまう。。。 ちなみに乱歩は「無邪気な悪人」と評したと解説にはあった。 エドワードがやっている怖いことと、全編にただよう形容しがたいユーモアな雰囲気がちぐはぐで、私には笑い飛ばせる内容ではなくて、どういう風に読んだら良いのか最後までわからなかった。 内容的にも完全な倒叙ではなく変則的。 読みたいのはこういうのじゃないんだよな。。。 ラストの衝撃の事実はほぼ読めてたので驚かなかったし、私の苦手な動物の辛い話もあり、読後感は良くなかった。 でも、これで三大倒叙が全部読めたので大満足!! そもそも三大倒叙って誰が決めたんだろ?! 三大倒叙 ・1931年『殺意』アイルズ 究極の心理サスペンス倒叙 ・1934年『クロイドン発12時30分』クロフツ リアリティのある倒叙 ・1934年『叔母殺人事件』リチャード・ハル 変則的な倒叙
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バカは死ななきゃ治らないっていう話。 主人公が殺意を持つ必然性の為とはいえ、もう少し伯母を良い人よりに描いても良かったのかなという点と、答え合わせのスッキリ感はあまりなかった。 ただ形式としては1935年当時斬新だったんだろうな、と思った。
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先、というか裏は読みやすい。最後の最後はそこまでするか、と思ったけど、そりゃするか、わたしでもそうするかもしんない。
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三大倒叙。ウェールズ気質とのどかな田舎の自然の風景の中、全編に英国らしいユーモアがちりばめられた倒叙でした。(あっけらかんとゲラゲラ笑うのではなく、皮肉が根底にある類のちょっと斜に構えたユーモア) 「ぼく」は一貫してまじめに伯母さんの殺害計画を練り実行するのに、ことごとくアテが外...
三大倒叙。ウェールズ気質とのどかな田舎の自然の風景の中、全編に英国らしいユーモアがちりばめられた倒叙でした。(あっけらかんとゲラゲラ笑うのではなく、皮肉が根底にある類のちょっと斜に構えたユーモア) 「ぼく」は一貫してまじめに伯母さんの殺害計画を練り実行するのに、ことごとくアテが外れて、滑稽を通り越して気の毒になるぐらい。慣れない分野に手を出すもんじゃないですね。 伯母さんの一言には、声を出して笑いました。さすが!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
叔母であるミルドレット・パウエルを殺害しようと決意したエドワード。犬を仕込んで車の事故を装って伯母を殺害しようとして失敗。愛犬失う。第2の計画、彼の留守中に彼の部屋から出火、薬入れたコーヒーで眠らせた伯母を焼き殺そうとするが・・・。 2009年11月8日購入 2011年4月24日読了
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性格の悪い主人公が好きだ、と日頃言ってるが、一応基準があるらしい。 リチャード・ハル「伯母殺人事件」 は、主人公も伯母も、性格が悪い。それも私の嫌いなタイプに嫌いなもんだから、読むのが辛かった。犯罪者が独白する見込み犯罪、って発刊当時は斬新だったのだろうけど、今読むとなぁ…。...
性格の悪い主人公が好きだ、と日頃言ってるが、一応基準があるらしい。 リチャード・ハル「伯母殺人事件」 は、主人公も伯母も、性格が悪い。それも私の嫌いなタイプに嫌いなもんだから、読むのが辛かった。犯罪者が独白する見込み犯罪、って発刊当時は斬新だったのだろうけど、今読むとなぁ…。最後の伯母の独白はなかなかだった。最後の一言も。名言です。 性格の悪い主人公でも「QUIZ」は、好きなんだよ。筋の通った性格の悪さ?が、好みなんだろうか。さぁ、来週は最終回。顔がわからなくなった遺体は別人って、法則?があるが、今回はどうなんだろう。皆怪しいけど、テロップに役名が出ない人は、少なくとも犯人じゃないでしょ(笑)
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専門的にいうと倒叙推理小説という形式で、最初から犯人が明かされ、犯人の視線で物語が綴られるので、文章や登場人物の設定がつまらないと全く魅力がない。その点これはこの分野の代表作といわれるだけあってとても面白いし、最後のどんでん返しで思わず膝を打ってしまった。
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