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逆説論理学 の商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

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2017/12/24

『詭弁論理学』(中公新書)の続編です。 さまざまなパラドクスを紹介し、最後はカントールの集合論からゲーデルの不完全性定理に至るまでの流れをかいつまんで解説しています。 ゼノンのパラドクスについても考察がおこなわれています。哲学者の野矢茂樹もおおむね著者と同様の観点からこの問題...

『詭弁論理学』(中公新書)の続編です。 さまざまなパラドクスを紹介し、最後はカントールの集合論からゲーデルの不完全性定理に至るまでの流れをかいつまんで解説しています。 ゼノンのパラドクスについても考察がおこなわれています。哲学者の野矢茂樹もおおむね著者と同様の観点からこの問題について考察していたのを読んだことがありましたが、本書では言葉の問題と論理の問題の双方にわたって著者自身の考えが示されており、興味深く読みました。

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2015/09/27

矛盾、無限、パラドックスなどをキーに、論理学の普通だとちょっと気がつかないような話を突っ込む。 面白くてなんども読み返しているが、読んでる途中でいつでもどうでも良くなってくるところはある。 ただ、こういうことを考えて生活している人もいるんだというのが一番心に響くかも。

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2013/08/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

ミッション・スクールという言葉がいかに羨望、憧憬を感じさせてきたか。漱石「三四郎」の美禰子、藤村「桜の実の熟する時」の勝子、蘆花「黒い眼と茶色の目」の寿代、花袋「蒲団」の芳子、そして戦後では石坂洋次郎「若い人」の江波恵子などがその系譜になります。美禰子のモデルが後の平塚雷鳥で、実は禅宗に傾倒していったとのこと。キリスト教的な雰囲気を出すことによって田舎から出てきた明治期青年の「西洋」「リベラル・アーツ」に対する憧憬を象徴したということは納得がいきます。それは「蒲団」においてもそうだとのこと。しかし、明治中期の内村たちへのキリスト教への迫害がミッション・スクールにとっての逆境の時代でもあったとのことは初めて知りました。制服を着た「ファム・ファタル」という言葉も初めて知りました。運命の女(フランス語)の意味だそうで、男をその性的魅力で惹きつけ、破滅させるような女とは確かにこれらの小説の女性たちのイメージです。そして戦後の双葉・聖心女子大出身の美智子妃のミッチー・ブーム、田園調布双葉出身の雅子妃らの皇室へ嫁ぐという「やんごとなき」イメージへ。雅子妃の時にはそんなにブームにならなかったのが、あまりにも優秀で完璧な女性過ぎたということが、皮肉でありながら、確かにそうだと思わざるを得ないのも、あの小説のヒロインたちを覚えているからでしょう。京都女子大を舞台にした「女の園」の暗さを引き合いに出しているのには笑えました。女子中・高ばかりを書いているわけではないのですが、文学の世界などに書き及ぶ中では著者自身も女の子に偏らざるを得なかったように思います。

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2012/06/08

読了日不明。あまりに有名なタイムマシンのパラドックスや〈アキレスと亀〉以下、古今東西の様々な逆説が取り上げられている。もちろん、逆説を語る上で欠かせない自己言及についても言及され、カントール・ラッセル・ヒルベルト・ゲーデルという無限論や公理系の無矛盾性云々でお馴染みの面々も顔を出...

読了日不明。あまりに有名なタイムマシンのパラドックスや〈アキレスと亀〉以下、古今東西の様々な逆説が取り上げられている。もちろん、逆説を語る上で欠かせない自己言及についても言及され、カントール・ラッセル・ヒルベルト・ゲーデルという無限論や公理系の無矛盾性云々でお馴染みの面々も顔を出す。個人的に面白いと思ったのはルイス・キャロルの超越的確率論と「世界最小の電子頭脳」ミニアックの項。単純な"誤り"に還元されない逆説の奥深さを堪能できる。

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2012/05/06

 わかりやすく説明しようとして却ってわかりづらくなっている好例。独り善がりな例文、中途半端にエッセイ風の表現にしてみたり、かと思えば急に数学の証明風になったりして落ち着かない。せめてエッセイと数学の証明が節で分かれていればよいが、同じ節に何の前触れもなく混ざっているからたちが悪い...

 わかりやすく説明しようとして却ってわかりづらくなっている好例。独り善がりな例文、中途半端にエッセイ風の表現にしてみたり、かと思えば急に数学の証明風になったりして落ち着かない。せめてエッセイと数学の証明が節で分かれていればよいが、同じ節に何の前触れもなく混ざっているからたちが悪い。この時代の著作は概ねこんな感じであるが特にひどい。それでも「VI逆説論理学」の章はまともなので、もし読むのであればそこだけでよい。

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2011/06/06

調べもののついでに再読.最初に読んだのは多分高校生のときだから,とんでもなく昔である.この本を読んで大学では数理論理学を勉強しようかと思った記憶がある.今,読みかえしても,話題がうまく選ばれていて,十分楽しめる.

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2011/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/11/11

欲しい本。 いっこ前に登録した「詭弁論理学」の著者がもう一冊出していたようです。 手に入るものなら手に入れたい。

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2009/10/07

1. 速断と先入観 2. 自然世界の逆説 3. 数の世界の逆説 4. 無限についての逆説 5. 言葉の世界の逆説 6. 逆説論理学 の6章からなる、『詭弁論理学』の続編。 こちらの方は数学であるから、前作のようにすらすら読むわけにはいかない。  タイトルや目次...

1. 速断と先入観 2. 自然世界の逆説 3. 数の世界の逆説 4. 無限についての逆説 5. 言葉の世界の逆説 6. 逆説論理学 の6章からなる、『詭弁論理学』の続編。 こちらの方は数学であるから、前作のようにすらすら読むわけにはいかない。  タイトルや目次を見ればわかるとおり、矛盾やら逆説にフォーカスしたもの。 ゼノンのパラドックスや論理が破綻した文章(ex.あらゆる法則には例外がある。)のように、常識から考えると間違っていそうだけど別に間違っていなくもないと思えるものや、ん?と思わせるものはたくさんある。 世の中一概に真か偽かを定められるものばかりではない、そんなことを考えた。。

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2009/10/04

『詭弁論理学』の著者による一冊です。 前作と同様、こちらも面白い。有名なパラドクスも多いので、聞いたことがあるものも散見されますが、それでも面白い、と言い切れる一冊だと思います。小難しいというより、頭の体操になりました。電車の中とかで十分読めます。誰もが聞いたことのある「メイビウ...

『詭弁論理学』の著者による一冊です。 前作と同様、こちらも面白い。有名なパラドクスも多いので、聞いたことがあるものも散見されますが、それでも面白い、と言い切れる一冊だと思います。小難しいというより、頭の体操になりました。電車の中とかで十分読めます。誰もが聞いたことのある「メイビウスの帯」(メビウスの輪)は言うまでもなく、サンチョ・パンサの逆説も面白いですし、無限についての逆説はどれも興味深い。最初に出てくる「私の祖父のうちの一人は、私の孫のうちの一人と同一人物」という事例さえも興味をそそります。やはり『詭弁論理学』とともに、オススメの一冊です。

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