退職刑事(1) の商品レビュー
刑事を退職した父親が…
刑事を退職した父親が、同じく刑事となった息子の家に遊びに来て事件の話を聞き出す。引退しても現場が忘れられない父親は、話している内に推理を始めて真相を明らかにしてしまう。安楽椅子探偵物が好きな人にはおすすめ。
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現役を引退した元刑事…
現役を引退した元刑事が、現役の刑事である息子の家を訪れ、未解決の事件の謎を解く。連作短編集です。
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1970年代に書かれ…
1970年代に書かれた安楽椅子ものの短編集。今読むと、警察の捜査方法や、登場人物の思考、言葉遣い等にも違和感があり、推理の展開も、それ程、感心したり、唸らされるものも無く、平凡な出来。でも、地下鉄の初乗りが60円など、懐かしい内容も。
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『コージーボーイズ、あるいは四度ドアを開く』のあとがきで言及されていた都筑道夫の短編集です。もう一作、触れられていたアシモフの『黒後家蜘蛛の会』は大・大・大好きだったので、「ヘンリー」へのオマージュとして「茶畑」というキャラクターが描かれたことはすぐわかったのですが、本作はまった...
『コージーボーイズ、あるいは四度ドアを開く』のあとがきで言及されていた都筑道夫の短編集です。もう一作、触れられていたアシモフの『黒後家蜘蛛の会』は大・大・大好きだったので、「ヘンリー」へのオマージュとして「茶畑」というキャラクターが描かれたことはすぐわかったのですが、本作はまったく未知だったので、いそいそと図書館へ。都筑道夫が日本を舞台に「安楽椅子探偵小説」をどう組み立てあげたか、読み口の気軽さとは違う綿密な創作意図を感じました。現役時代の「硬骨の刑事」が定年退職して「恍惚の刑事」になったと弄られながら、やはり刑事になった息子の手がける行き詰まった事件を団地のアパートで話を聞きながら解決するという設定です。有吉佐和子の『恍惚の人』がベストセラーになったのが1972年なので、このシリーズが始まった1973年を考えると時代に対する軽妙さも持ち味のひとつです。それがそれぞれの初出が「問題小説」「小説新潮」「小説CLUB」という雑誌であったこともそのテイストに影響していると考えられます。たぶんその雑誌群は今は存在感のない「中間小説誌」ってジャンルなのかな。ひとつひとつの謎もセックス絡みになっていて当時の読者に対するサービス精神を感じます。そういう意匠で包み込まれる中身のトリックは今でも古びないロジカルなもので、さすが都筑道夫です。ただどれも複雑で、たぶんこういうことだろうな的な予想はまったく効きませんでした。この文庫では作品も面白いですが巻末の法月綸太郎の解説が出色で、やっぱりミステリって面白いと、しみじみ。読むゲームとしてのミステリー短編集読書、ちょっと復活したくなりました。
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かつては硬骨の刑事、今や恍惚の境に入りかけた父親に、現職刑事の息子が捜査中の事件を語ると、父親はたちまち真相を引き出す。国産《安楽椅子探偵小説》定番中の定番として揺るぎない地位を占める、名シリーズ第一集。収録作品 写真うつりのよい女/妻妾同居/狂い小町/ジャケット背広スーツ/昨日...
かつては硬骨の刑事、今や恍惚の境に入りかけた父親に、現職刑事の息子が捜査中の事件を語ると、父親はたちまち真相を引き出す。国産《安楽椅子探偵小説》定番中の定番として揺るぎない地位を占める、名シリーズ第一集。収録作品 写真うつりのよい女/妻妾同居/狂い小町/ジャケット背広スーツ/昨日の敵/理想的犯人像/壜づめの密室 退職をして5人の子供たちのところへ順で回って顔を見に行っている父親が末っ子の家に入り浸るのは、末っ子が現職の刑事だから。捜査に行き詰まった息子は、退職した元刑事の父に、アドバイスを受けるつもりで相談するとたちまちに推理をして犯人を暴いてしまう。 1番面白かったのは、「狂い小町」かな。精神を患ってしまったお金持ちの娘が近所の留守宅で殺害されるという事件。事件の真相は意外だった。まぁ、みんな可哀想なかんじがした。 「妻妾同居」も意外な展開だった。妻と妾と一緒に暮らしており、その情事日記を書いて週刊誌に載った被害者の秘密。えーそんな展開だったの?って感じで面白かった。 物語の時代は結構古いんだけど、それでもなかなか面白い。次があるようだから読んでみるかな。 2022.9.30 読了
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「ミステリなふたりアラカルト」の後ろの広告で。 想いがけず、また古い話だった。 というのも「トム・ホーソンの事件簿」を読んだばかりだったので。 家に帰ったら洋服から和服に着替える位の。 都営地下鉄三田線が都営六号線と呼ばれていた位の。 五人の息子のうち末っ子の現職刑事の家を度...
「ミステリなふたりアラカルト」の後ろの広告で。 想いがけず、また古い話だった。 というのも「トム・ホーソンの事件簿」を読んだばかりだったので。 家に帰ったら洋服から和服に着替える位の。 都営地下鉄三田線が都営六号線と呼ばれていた位の。 五人の息子のうち末っ子の現職刑事の家を度々訪れる退職刑事。 茶飲み話の中で事件を解決していく。 ただし、 その頃のものの考え方が少し疎ましく感じるのは、 自分の文化と他人の文化の差だろうか。 少しだけだが。 ジャケットを二枚手に持った男を目撃したという証言から展開する 「ジャケット背広スーツ」が一番面白かったかな。
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写真うつりのよい女 C+ 妻妾同居 B+ 狂い小町 A+ ジャケット背広スーツ B 昨日の敵 B+ 理想的犯人像 B+ 壜づめの密室 C+ 日本にも安楽椅子探偵の傑作があった。西澤保彦作品は影響されているというのがよくわかる… 狂い小町のホワイダニットが強烈。 オスス...
写真うつりのよい女 C+ 妻妾同居 B+ 狂い小町 A+ ジャケット背広スーツ B 昨日の敵 B+ 理想的犯人像 B+ 壜づめの密室 C+ 日本にも安楽椅子探偵の傑作があった。西澤保彦作品は影響されているというのがよくわかる… 狂い小町のホワイダニットが強烈。 オススメマラソンその⑲ tekunoさんから紹介してもらいました。
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退職刑事シリーズ・第1弾。 退職した刑事が、現職刑事の息子の家に入り浸り、息子から事件の話を聞き、その場で推理していくストーリー。 いわゆる、安楽椅子探偵もの。 短編集で非常に読みやすい。 事件の内容も、なんでだ?どうなってんだ?と思わされるものが多く、面白かった。 古い小...
退職刑事シリーズ・第1弾。 退職した刑事が、現職刑事の息子の家に入り浸り、息子から事件の話を聞き、その場で推理していくストーリー。 いわゆる、安楽椅子探偵もの。 短編集で非常に読みやすい。 事件の内容も、なんでだ?どうなってんだ?と思わされるものが多く、面白かった。 古い小説なので、時代背景や言葉遣いが古臭かったりするが、それはそれで味があって良かった。 ぜひ読破したいシリーズ。
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【写真うつりのよい女】【妻妾同盟】【狂い小町】【ジャケット背広スーツ】【昨日の敵】【理想的犯人像】【壜づめの密室】収録。 退職した元刑事の父親が息子(刑事)の話を聞き事件を解決してしまいます。 父と子の会話だけで構成された典型的な安楽椅子探偵もの。動きがないので盛り上がりに欠け...
【写真うつりのよい女】【妻妾同盟】【狂い小町】【ジャケット背広スーツ】【昨日の敵】【理想的犯人像】【壜づめの密室】収録。 退職した元刑事の父親が息子(刑事)の話を聞き事件を解決してしまいます。 父と子の会話だけで構成された典型的な安楽椅子探偵もの。動きがないので盛り上がりに欠けますが、魅力的な謎とアクロバットな推理が素晴らしいです。中には設定が無理矢理なのもありますが、粒が揃った短編集だと思います。
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4 なるほど“論理のアクロバット”。 後半もう少し息子が異を唱えてやりとりがあっても良かったかと思うが、あまり複雑になるのも本意ではないだろうし、難しいところか。 巻末の法月綸太郎の解説が、とてもしっかりした本来の意味の解説で秀逸。
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