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斜陽(文庫版) の商品レビュー

3.4

18件のお客様レビュー

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2021/04/07

難しい。多分本で読んだら挫折きそうなので、漫画でも読めて良かった。 貴族が貴族であるが故の悩みがあるというのは、今の時代でいうとお金持ちでもどこか幸せになれないといったところか? いつの時代でも、道ならぬ恋というものは陥りやすいものなのかなと思ったり。

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2020/01/04

社会の急激な変化に振り回される女性の葛藤劇。 セリフ回しがいちいち格好いいので太宰治がモテる理由が納得できた。

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2018/01/13

「私は確信したい。人間は恋と革命のために生れて来たのだ。」 太宰治がどんな思いを込めたのか、というところまでは理解できていないまでも、フレーズとして、音の響きとして気にかかるものである。

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2017/10/15

まんがで読破を読破しようシリーズ。 太宰治はこれで2作品目。 戦後の家族の没落と葛藤。 出てくるテーマが、薬物、男女関係のもつれ、自殺と太宰本人をそのまま投影しているっていう印象。 原著を読もうっていう気にはなりませんでした。

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2017/04/19

戦争が終わっての価値の転換、没落貴族のかず子をとりまく4人の人生の滅びの美学的ものが、視覚的に描かれている。 太宰治の代表作の漫画化、それなりに伝えられているのではないだろうか。

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2016/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦争が終わって、私たちの本当の闘いがはじまった…。没落貴族のかず子は、滅びるものなら華麗に滅びたいと、道ならぬ恋に溺れていく。最後の貴婦人である母と、麻薬に溺れ破滅していく弟・直治、無頼な生活を送る小説家・上原。戦後の動乱の中を生きる四人の、滅びの美しさを描く太宰治の代表作を漫画化。 第二次大戦は日本の敗戦を以って終了した。 が、国民にとってはそれからが塗炭の日々だった。 進駐軍が来て、全てが変わった。思想も価値観も有り様も。 日々の糧を得るために元貴族・華族のプライドも捨てねばならない一家。 田舎に移ってのみすぼらしい日々は希望の見出せない長い長いトンネルのようだった。 ちょうど「時代の変わり目」ではこのように新時代に適合できない旧時代の人間は自然に淘汰されていくことがある。 明治維新を迎えて、かつての士族が特権を次々と奪われて没落していったのと同じように。 それを「沈み行く太陽」という意味で「斜陽」と言いたかったのか? しかし、陽はまた上るものであるということも事実。

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2015/12/25

弟の、直治は女や酒に溺れる。同じ著書の人間失格の主人公にソックりである。直治の師である、上原というのに教わった部分も人間失格と酷似している。 直治も人間失格の主人公の葉蔵と同じで純粋な女性が好きである。俺も結婚した女性は純粋な女性である。 話が楽しいより、趣味が合うより、家に帰...

弟の、直治は女や酒に溺れる。同じ著書の人間失格の主人公にソックりである。直治の師である、上原というのに教わった部分も人間失格と酷似している。 直治も人間失格の主人公の葉蔵と同じで純粋な女性が好きである。俺も結婚した女性は純粋な女性である。 話が楽しいより、趣味が合うより、家に帰ってきてホットできる女性。 上原の妻である直治が好きになった女性。上原もきっと最終的に家に帰ってホットできる女性がいいのであろう。上原は太宰治と考えられる。 主人公のかず子も妻もいる上原が好きになるのも文学的なキザな野郎だが人間の中身を見通した男であるからであろう。 文学的なキザな話ができる上原は貴族の高等教育を受けた上原の事を好きになってもおかしくない。なんせ太宰治だから

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2014/12/21

これは良い! ちょっとライトな感じはするけど、 きっと本で読むよりかは理解できた気がする。 太宰治は人間失格しか読んだことなくて、 あの独特な重い世界観に衝撃をうけたんだけど、 その重い世界がマンガらしく、 ライトな感じで伝わってきた感じです。 でもやっぱ本...

これは良い! ちょっとライトな感じはするけど、 きっと本で読むよりかは理解できた気がする。 太宰治は人間失格しか読んだことなくて、 あの独特な重い世界観に衝撃をうけたんだけど、 その重い世界がマンガらしく、 ライトな感じで伝わってきた感じです。 でもやっぱ本で読む方がよりいっそう重みは伝わると思う。 て、当たり前か。 20090509

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2014/10/06

どうすればこんな文章書けるんだろう。 綺麗で、切なくて、官能的。 弟の「僕は、貴族です。」が悲しいね。 青空文庫で再読したけど、上原に会う場面くらいから、昔読んだ古びた文庫本の匂いが蘇ってきました。 お母さまの飲むスープの場面は官能的ではあるけども、味が薄そうで美味しそうで...

どうすればこんな文章書けるんだろう。 綺麗で、切なくて、官能的。 弟の「僕は、貴族です。」が悲しいね。 青空文庫で再読したけど、上原に会う場面くらいから、昔読んだ古びた文庫本の匂いが蘇ってきました。 お母さまの飲むスープの場面は官能的ではあるけども、味が薄そうで美味しそうではないけれど、かず子が食べるおうどんはとても美味しそう。

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2013/05/09

貴族というのは、私にはなじみがないからよくわからないけれど、プライドの塊って感じがする。貴族であるがために我慢するなんて、私には理解できない。私は庶民だ!好きな人の子供を身ごもれば、それで幸せなのだろうか。旦那がいなくても?

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