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殺意 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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3大倒叙ミステリの1…

3大倒叙ミステリの1つ。アントニイ・バークリーが別名義で書いた傑作です。ビグリー博士は妻を殺すべく周到な計画を立て実行に移す。法廷で追い詰められていくドキドキの心理描写は秀逸。読者でありながら、一緒にビクビクしてしまいます。そして結末のどんでん返し!やられたぁ。個人的には3作の中...

3大倒叙ミステリの1つ。アントニイ・バークリーが別名義で書いた傑作です。ビグリー博士は妻を殺すべく周到な計画を立て実行に移す。法廷で追い詰められていくドキドキの心理描写は秀逸。読者でありながら、一緒にビクビクしてしまいます。そして結末のどんでん返し!やられたぁ。個人的には3作の中でもベスト1に推したい名作中の名作。

文庫OFF

2022/03/31

倒叙推理小説の傑作といわれる作品だけあって、最後のあまりに簡潔な大どんでん返しに唖然としてしまった。

Posted byブクログ

2021/03/27

ヒグリー博士は妻を殺すべく周到な計画を立てて実行に移す。クロフツ「クロイドン発12時30分」、ハル「伯母殺人事件」と並ぶ三大倒叙ミステリといわれるうちのひとつで、作者はアントニーバークリーの別名義である。そして私の中では、No.1倒叙ミステリである。法廷で追い詰められていく後半の...

ヒグリー博士は妻を殺すべく周到な計画を立てて実行に移す。クロフツ「クロイドン発12時30分」、ハル「伯母殺人事件」と並ぶ三大倒叙ミステリといわれるうちのひとつで、作者はアントニーバークリーの別名義である。そして私の中では、No.1倒叙ミステリである。法廷で追い詰められていく後半のドキドキの心理描写。さらに結末でのドンデン返しが見事な名作中の名作。

Posted byブクログ

2019/08/21

倒叙ミステリの大御所とのこと。本の前半は退屈でページが進まなかったが、後半は怒涛の勢い。犯人の心の動きがなぜにこれほど興味をかきたてるのか。

Posted byブクログ

2018/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長らく積んでいた本をやっとこさ読了した。 アントニイ・バークリー名義の本は一気に読んでしまったのだが、この本はどうも手がつかなかった。倒叙ものが好きではない、というわけではないのだが…。 女癖の悪い医者が、気の強い妻を邪魔だと思って殺す。めちゃくちゃざっくりいえば、こんな筋だろう。しかし、それだけで終わらないのがバークリー(フランシス・アイルズ名義だが)である。 稀代の悪女マドレインと昔の女の夫であるチャトフォードを殺そうとして露見してしまったビクリー博士だが、法廷にて都合の良い展開になっていくのはまた面白い。たぶん、作者から蹴落とされるのだろうなー、とは何となく察しがつく。 しかし、あのオチのつけ方は意表をつくが、唐突すぎないか。

Posted byブクログ

2019/07/28

三大倒叙推理小説のひとつということで、「クロイドン発12:30」と合わせて読みました。もうひとつの「叔母殺人事件」は図書館になくて、残念。 「殺意」の主人公は町医者とはいえ、お医者さんなのに、特に地域の名士というわけでもなく、町の人に尊敬されているわけでもなく、別に見映えが良い...

三大倒叙推理小説のひとつということで、「クロイドン発12:30」と合わせて読みました。もうひとつの「叔母殺人事件」は図書館になくて、残念。 「殺意」の主人公は町医者とはいえ、お医者さんなのに、特に地域の名士というわけでもなく、町の人に尊敬されているわけでもなく、別に見映えが良いとか女性の喜ぶ会話ができる、とかいう描写もなかったけど、複数の女性と不倫できるほどモテてるのが、少し不思議でした。このへんは時代と文化の違いなのかもしれませんが。 主人公の奥さんは我が強くて、夫婦の仲も悪そうな描写が早々にでてくるので、「殺意」のターゲットは奥さんなんだろうな、と序盤では考えましたが、途中で、あれ?もしかしたら違うかも?と思わされる場面もあって、ターゲットが誰か考えるのはなかなか面白かったです。

Posted byブクログ

2014/11/29

倒叙物ミステリー。 アントニーバークリーのこういうオチは大好き。 主人公のキチガイ具合もたまらない。「私が捕まるわけがない。なぜなら私は完全犯罪を実行したからだ」と本気で考えてるあたりがもういかれてるなーと思う。 主人公の周囲の女性達もいかれてるし、ただ誰しも人は理屈に合わない、...

倒叙物ミステリー。 アントニーバークリーのこういうオチは大好き。 主人公のキチガイ具合もたまらない。「私が捕まるわけがない。なぜなら私は完全犯罪を実行したからだ」と本気で考えてるあたりがもういかれてるなーと思う。 主人公の周囲の女性達もいかれてるし、ただ誰しも人は理屈に合わない、いかれた言動をとることが多いもので、この作品はそういった部分を抽出して描写されてるのだと自身で結論を出しました。

Posted byブクログ

2012/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アントニイ・バークリー別名義の作品。 田舎の開業医ビクリー博士が殺人を企む倒叙形式で、三大倒叙物の一つだそうです。 なんといっても主人公のビクリー博士が魅力的。 地域では評判が良く人のよさそうな医師でありながら、実際は愛のない口うるさい妻に憎悪を抱き、複数の女性たちと関係を持つ捻くれた男です。 しかし劣等感と虚栄心と傲慢さとが同居する博士に、ストーリーの上手さもあってどんどん親近感が沸いてきます。 さっきまでのとんでもない自信家が一人きりの夜に泣いて怯えているかと思えば、昨夜のおれはどうかしてたとまた元の傲慢さに戻ったり。 こういった感情の起伏がおもしろく、嫌な奴ですがどこか憎めませんでした。 物語の大半がビクリー博士と周囲の女性達とのいざこざですが、ここの展開が丁寧で詳細であるほどビクリー博士に寄り添うので、最後まで面白く読むのに効果的な展開になっていると思います。 ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 裁判中、ビクリー博士が不安になったり自信を持ったりと不安定な様子に、こちらも有罪か!?無罪か!?とやきもきしました。 そしてほっと一息ついたところからまさかの展開です。 無罪判決に浮かれ気味な博士が可愛く、その後どん底に突き落とされるギャップが良いです。 実際ビクリー博士は殺人犯なわけですから、あまり可愛そうとは思わないのですが、冤罪での死刑という結果には苦いものが残ります。 実に皮肉的なラストです。 別作品のネタバレしてます・・・・・・・・・・・・・・・・ 最後まで読んで「死刑台のエレベーター」を思い出しました。 同じネタですが、「死刑台のエレベーター」は無実の証明の為には別の殺人を告白しなければならないというようなジレンマがおもしろく、最後も驚きよりも運命や因果応報というものを強く感じます。 対して「殺意」はこれまでのビクリー博士の人格と完全犯罪の経緯が詳細で、そのおもしろさに心を奪われていたら全く別方向からの思わぬ展開に驚きと滑稽さを感じました。

Posted byブクログ

2011/07/09

ビクリー博士が殺人を犯すに至るまでと、成功させた後の犯罪者心理を描いた作品です。後半の、犯罪であっても何かを成し遂げたことで生まれる自信、思い通りに事が運ぶことから出てくる自惚れ、しかし元が気の小さい人間だからこそたびたび浮かんでくる不安など、ぐるぐると安定しない心理状態に見事に...

ビクリー博士が殺人を犯すに至るまでと、成功させた後の犯罪者心理を描いた作品です。後半の、犯罪であっても何かを成し遂げたことで生まれる自信、思い通りに事が運ぶことから出てくる自惚れ、しかし元が気の小さい人間だからこそたびたび浮かんでくる不安など、ぐるぐると安定しない心理状態に見事に振り回されました。事態ももどかしいくらい二転三転し、早くどこかに落ち着いてほしいのにまだ終わってほしくないというワクワク感が味わえます。不思議なことに、犯罪者であるはずのビクリー医師に反感はあまり感じません。女遊びも激しく欲も深いし悪知恵も働く。けどどこか可愛げがあって、自分にもこういうところあるな、と思ってしまって、なかなか嫌いになれないんです。犯人が魅力のある人物であることが叙述ミステリの大事なポイントなんですね。最後は一瞬どういうことか分かりませんでしたが、じわじわとパニックが押し寄せ、あえて描かれていないビクリー医師の心理を身を持って体験できました。

Posted byブクログ

2009/10/04

倒叙形式の醍醐味であるキャラクターの言動や心理描写が詳細で、とてもリアル。これはとってもおもしろい!

Posted byブクログ