少年H(下) の商品レビュー
実際の戦争やそれが終わってからの人々の苦しみというのが身に染みた。Hも最後自殺に追いやられるほどの苦しみを感じていたのは本当に戦争が辛かったからだと思う。昨日原爆が落とされてから76年経ったが今でも忘れてはいけないと思う
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再読。 一気に戦争色が濃くなった下巻。 本作に関して色々事実と違う事や、批判があったらしい。 そうなのかもしれない。 でも、当時の現実の少年の感じ方は、現実は本当にそんなものだったのかも知れないなぁ…と思ったりもした。 小説だしなぁ…とか。 わたしには事実と違う事象よりも、Hと...
再読。 一気に戦争色が濃くなった下巻。 本作に関して色々事実と違う事や、批判があったらしい。 そうなのかもしれない。 でも、当時の現実の少年の感じ方は、現実は本当にそんなものだったのかも知れないなぁ…と思ったりもした。 小説だしなぁ…とか。 わたしには事実と違う事象よりも、Hとその友達の行動力の凄さの方が信じられなかったりしている。 現代なら相当怒られるレベルで、私がHの保護者なら病んでそうだ 笑
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クリスマス前のバタバタでなかなか読書の時間が取れなかった、、、。「少年H」、やっと下巻を読み終えました。 多感な少年期に終戦を迎えた子供たちの中には世の中の変化に順応してたくましく生きられる子もいれば、変化に戸惑い「この戦争は一体何だったんだ」と怒りを覚えるHのような子も多かっ...
クリスマス前のバタバタでなかなか読書の時間が取れなかった、、、。「少年H」、やっと下巻を読み終えました。 多感な少年期に終戦を迎えた子供たちの中には世の中の変化に順応してたくましく生きられる子もいれば、変化に戸惑い「この戦争は一体何だったんだ」と怒りを覚えるHのような子も多かったと思う。 私の両親は終戦時にはHよりも小さい少年少女だった。その頃のことを今度じっくり聞いてみたい。そんな風に思わせる本でした。
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下巻はいよいよ第二次世界大戦も激しくなって、物資不足に学徒勤労、空襲による被災と苦難は続きます。 戦争に対する考え方があの時代には似つかわしくなく、国の方針に従うのも辛い時代だったろうとわかります。 戦中小説はいくつか読んでいるけれど、子どもの視点でかなりいいも悪いも率直な物語で...
下巻はいよいよ第二次世界大戦も激しくなって、物資不足に学徒勤労、空襲による被災と苦難は続きます。 戦争に対する考え方があの時代には似つかわしくなく、国の方針に従うのも辛い時代だったろうとわかります。 戦中小説はいくつか読んでいるけれど、子どもの視点でかなりいいも悪いも率直な物語でした。
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少年Hが、戦争から戦後までの間に感じたり思ったりしたことが、その時代をわかりやすく表現している。 ただ単に戦争の悲しさだけでなく、戦後の人々の感情や生活の変化にも目を向け、そんな状況の変化に戸惑う少年Hは、本当に純粋で自分に正直に生きている。 戦争から立ち直り、少年Hも自分の好き...
少年Hが、戦争から戦後までの間に感じたり思ったりしたことが、その時代をわかりやすく表現している。 ただ単に戦争の悲しさだけでなく、戦後の人々の感情や生活の変化にも目を向け、そんな状況の変化に戸惑う少年Hは、本当に純粋で自分に正直に生きている。 戦争から立ち直り、少年Hも自分の好きな道を歩んでいく、前向きさに力をもらえた。 2013.10.28
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筆者の幼年期から青年となるまでの日記の様な小説。中学生から高校生になる筆者の目線で戦時中の状況が記載されている。 空襲を受け避難する際に血液型を名札に書いていたらしい。そして、血液型占いはこの頃から始まったらしい。と言ったエピソードから、当時の生徒が戦争中どんなことを考え、何をし...
筆者の幼年期から青年となるまでの日記の様な小説。中学生から高校生になる筆者の目線で戦時中の状況が記載されている。 空襲を受け避難する際に血液型を名札に書いていたらしい。そして、血液型占いはこの頃から始まったらしい。と言ったエピソードから、当時の生徒が戦争中どんなことを考え、何をしていたか、戦争に対する天皇陛下の責任はあるか?ということまで書かれている。別の本の影響で、戦争に対する天皇陛下の責任について考えた事があり、当時の雰囲気を知る上で、勉強になりました。
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敗戦前後の、少年Hの精神状態・気持が印象的だった。 いつの時代も、若布のようになれたら、楽なんだろうなぁ。 でも、若布のように見える人たちだって、 いろんな葛藤や混乱を抱えて、それを消化しようとしていたんだ。 戦争は、きついなぁ。
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面白かった。それにしてもHは自分の考えをしっかりもっていて、持ちすぎて苦しむ、みたいなところもあるんだけど、行動力もあり、学校の美術室に隠れ住んだり、すごいなあと思った。Ⅱは中学時代=戦争時代についてだったが、体験談と言う感じでリアルだった。親との関係も書かれていて、面白かった。...
面白かった。それにしてもHは自分の考えをしっかりもっていて、持ちすぎて苦しむ、みたいなところもあるんだけど、行動力もあり、学校の美術室に隠れ住んだり、すごいなあと思った。Ⅱは中学時代=戦争時代についてだったが、体験談と言う感じでリアルだった。親との関係も書かれていて、面白かった。母親との関係が変わったのは、母親を連れて空襲の中逃げた日からだ。とか。父親が、前みたいにはっきりと考えを言わなくなったことに不満を感じるとか。映画をぜひ見たい。
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私はきっと疑いなく時代の流れに乗るし、その上お母さんのように優しくもなれない、ひどくつまらない人間のように思えて、悲しくなった。戦争が近付き、さなか、戦後と、その当時の空気を今までで一番生々しく感じられた。 短編のひとつひとつがそれぞれ面白い。カレーライスや駄菓子屋の話が、下巻を...
私はきっと疑いなく時代の流れに乗るし、その上お母さんのように優しくもなれない、ひどくつまらない人間のように思えて、悲しくなった。戦争が近付き、さなか、戦後と、その当時の空気を今までで一番生々しく感じられた。 短編のひとつひとつがそれぞれ面白い。カレーライスや駄菓子屋の話が、下巻を読んでいてひどく懐かしく思い出されたりして。
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正直、上巻の前半はなぜこれがヒットしたのかと思いながら読んでいたが、下巻を読んで理由がわかってし、あののどかな部分の存在意義も痛いほど、本当に痛いほどわかった。 米軍に似顔絵を描きにいったり、銃を採寸するあたりは 河童が覗いたシリーズの片鱗が見えて面白い。
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