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なぜ人を殺してはいけないのか の商品レビュー

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33件のお客様レビュー

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2009/10/04

気になるタイトルだよね。高校のときに、倫理学に興味を持って現代文のセンセイにお借りしたのが出会いです。当時は難しくてあんまりよく理解できなかったけど、今はわかるようになった気がします。この本はあんまりはっきりとした結論がないのです。方向性は伝わってくるけど、あいまい。やっぱり倫理...

気になるタイトルだよね。高校のときに、倫理学に興味を持って現代文のセンセイにお借りしたのが出会いです。当時は難しくてあんまりよく理解できなかったけど、今はわかるようになった気がします。この本はあんまりはっきりとした結論がないのです。方向性は伝わってくるけど、あいまい。やっぱり倫理学って難しいな。感情じゃなく説明しようとすると大変だよなぁ。

Posted byブクログ

2009/10/04

少し物足りない気がするのは僕だけではないようです。 大学時代の倫理の教科書に使用されていたのですが、実は教科書的使い方をすれば秀逸な出来。 勿論世界にはいろいろな立場がありますので考えようによっては人を殺してもいいことになるという恐ろしい結果にも・・・

Posted byブクログ

2009/10/04

ほとんどの者が悪いと思う行為。だけど「なぜ」と問われれば、よくわからない。そんな問い自体をタイトルとした本ですが、目次を開いてみると、この他にも、どきっとさせられる問いが並んでいます。「第1章 人は何のために生きるのか」「第2章 自殺は許されない行為か」「第3章 『私』とは何か、...

ほとんどの者が悪いと思う行為。だけど「なぜ」と問われれば、よくわからない。そんな問い自体をタイトルとした本ですが、目次を開いてみると、この他にも、どきっとさせられる問いが並んでいます。「第1章 人は何のために生きるのか」「第2章 自殺は許されない行為か」「第3章 『私』とは何か、『自分』とは何か」「第4章 人を愛するとはどういうことか」「第5章 不倫は許されない行為か」「第6章 売春(買春)は悪か」「第7章 人に迷惑をかけなければ何をやってもよいのか」「第8章 なぜ人を殺してはいけないのか」「第9章 死刑は廃止すべきか」「第10章 戦争責任を負うべきか」。これらの問いにどのように答えるものか興味深かったので、手を伸ばした一冊です。しかし、もしこれらの問いに悩む方が何らかの解答を得たいと思うのであれば、期待はずれに終わるかと思います。問いの性質上、やむを得ないのかもしれませんが、一つ一つの問いに著者がはっきりと答えることはありません。問いに対して、著者が導く結論の方向性は呈示されるのですが、そこに理詰めではない部分(表現は悪いのですが「ぼかした部分」)が残っているので、自分の中にモヤモヤとしたものとして残りました。その他にも、章のタイトルに掲げられた形では答えることはできないとして、問題を立て直したりもされますが、これもモヤモヤする一因でしょう。結局のところ、著者が導く結論付けが、読者である自分の望むものであったときはそんなものかなと思い、反対のものだった場合にはその理由付けの甘さに納得がいかない。素人からすると、「やはり倫理的な問題を扱うのは難しい」と認識させられます。随分否定的になってしまいましたが、すべて難解といってよいこれらの問いに真剣に取り組み示唆したという点については、★を3〜4でも良いかと思いましたが、問いの答えを望むという立場から辛口にしてみました。

Posted byブクログ