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なぜ人を殺してはいけないのか の商品レビュー

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33件のお客様レビュー

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2010/06/29

[ 内容 ] あらゆる論理学的な主題を根源から問い直す! 人倫のタカが緩んだ「退屈と空虚と焦燥の時代」に考えるべきこととは何か? 殺人、自殺、売買春、私、愛、死刑、戦争……すべて人間の生き方の根幹に触れるものばかりである。 時代の無意識が提示してくる問いに、現在の具体的状況を生き...

[ 内容 ] あらゆる論理学的な主題を根源から問い直す! 人倫のタカが緩んだ「退屈と空虚と焦燥の時代」に考えるべきこととは何か? 殺人、自殺、売買春、私、愛、死刑、戦争……すべて人間の生き方の根幹に触れるものばかりである。 時代の無意識が提示してくる問いに、現在の具体的状況を生きるひとりとして真っ正面から答える新しい倫理学の試み! [ 目次 ] 第1章 人は何のために生きるのか 第2章 自殺は許されない行為か 第3章 『私』とは何か、『自分』とは何か 第4章 人を愛するとはどういうことか 第5章 不倫は許されない行為か 第6章 売春(買春)は悪か 第7章 人に迷惑をかけなければ何をやってもよいのか 第8章 なぜ人を殺してはいけないのか 第9章 死刑は廃止すべきか 第10章 戦争責任を負うべきか」。 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2010/01/20

[主な内容] 人を殺してはいけない、という当たり前のことを もう一度検討してみようという本です。 [おすすめの理由] 当たり前のことを「当たり前」だからという理由で 受入れるのではなく『もう一度』考えるきっかけに なる本だから。

Posted byブクログ

2009/10/04

死刑の意義についての部分は考えさせられた。 刑法の機能としての予防的機能の部分からすると死刑ってあんま意味ないと個人的には思う。(要するに「死刑が抑止力たりうるか」という問題) ただ、応報的機能の部分としては「死をもってしか償うことの出来ない罪がある」という考えはあってもいい...

死刑の意義についての部分は考えさせられた。 刑法の機能としての予防的機能の部分からすると死刑ってあんま意味ないと個人的には思う。(要するに「死刑が抑止力たりうるか」という問題) ただ、応報的機能の部分としては「死をもってしか償うことの出来ない罪がある」という考えはあってもいいのかなとは思う。とすると死刑という「概念」の存在については肯定できないこともない。 ただ、その「概念」を現実化させる権利は、国家にも司法にもないと思うんだよなぁ。 てなことを考えると、刑法典の中から死刑を削除しないで、執行を停止するっていうのは、なかなか妥当な落ち着かせ所のような気もしなくはないんだが。

Posted byブクログ

2009/10/04

なかなか面白い本。思想家の名前を用いて解説することなく上手くコンセプトだけを抽出して平易に述べられている。ある問いをより意味のある問いへと巧みに研磨していくプロセスは模倣したい。 死刑存廃の章に関しては概ね同意見で驚いた。特に冤罪の扱い方については疑問が残るし、もっと掘り下げてみ...

なかなか面白い本。思想家の名前を用いて解説することなく上手くコンセプトだけを抽出して平易に述べられている。ある問いをより意味のある問いへと巧みに研磨していくプロセスは模倣したい。 死刑存廃の章に関しては概ね同意見で驚いた。特に冤罪の扱い方については疑問が残るし、もっと掘り下げてみる必要はあるが。あと面白かったのは「売春は悪か」の章。陳腐な批判だろうが、心情的に”言いたいことは分かる(分からなくはない)”ものの上手く理論化できていない。 頷くところもあり、やや無理があると反駁したいところもあり、よい叩き台として用いたい。 「人に迷惑かけてないんだからいいじゃん」という理論で援助交際を行う女生徒たちに対して、筆者は「迷惑」の範囲を画定しながら、「他人の迷惑にならないことでも人間関係を毀損することがある」と答えている。何故人間関係を毀損してはいけないのか?という最も根本的な問いには、答えていない。話が複雑になるのであえて触れなかったのかもしれないがそこが引っかかる。そもそも、人間関係の維持が自分の生存(あるいは何か別の究極的な目的)にとって肝要であるという感覚が希薄であるところに彼女たちの行為が成り立つのではないのか?そもそも、ここで問題になる「人間関係」とは何なのか?筆者は結局「俺と同じ感覚を持て」と言っているだけだ。 少なくとも彼女たちは「人の迷惑になる」ことは避けるべきと思っている(と読み取れる)のだから、「援助交際は実は人に迷惑をかける」として彼女たちの倫理観の中に問題を繰り込む方が意味のある答え方だと思う。方向性としてはね。 ところで、「”普通”の感覚」とは違う感覚を持つ人々(この場合なら援助交際する女生徒たち)を「おかしい」といって端に排斥するのは好みではない。「悪」ではなく、「共感はできない」に留めておきたい。思想の正しさは、それがリアリティを持つかどうかにかかっている。彼女たちにとっては、「人に迷惑かけてないんだからいいじゃん」の方が「親/教師の言うことを聞き、他人からの批判を恐れるべき」よりリアリティを持つというだけなのだから。「自分(たち、だけ)は尋常で健全である」「自分が”普通”である、自分がスタンダードである」という無垢な思いこみが大嫌いだから。 そういえば援助交際って最近あまり問題にされなくなったね。テレビとかで見ないというくらいの意味だけど。

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2009/10/04

大学受験生にお勧めの一冊です。 文章構成が分かりやすく、評論を読む練習になります。 受験科目に現代文がある方は是非読んでおくといいです。

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2009/10/04

頂いた直後は、筆者の考えを押し付けられる教訓的な本かと開くのを躊躇したが、そんなのことはなく、俗にいう「ためになる本」です。 筆者なりの結論みたいなものは書かれているが、 そこまでの論のたてかたは興味深い。 「なぜそもそもそんな問いがうまれるのか」 という人間の根本的考...

頂いた直後は、筆者の考えを押し付けられる教訓的な本かと開くのを躊躇したが、そんなのことはなく、俗にいう「ためになる本」です。 筆者なりの結論みたいなものは書かれているが、 そこまでの論のたてかたは興味深い。 「なぜそもそもそんな問いがうまれるのか」 という人間の根本的考え方をつつくので、面白い。 10章あるのだが、残念ながら後ろのほうに行くたびに内容が中途半端になる。 売春は悪か? 不倫は許されない行為か? という章を読んだ今の私は、人身売買や男女差別に対して新しい見解が持てた。 読みやすいです。 薄いからって読み飛ばすのはよくないかと思います。

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2009/10/04

タイトルにある問い以外に、色々な問いに応えた本です。「自殺は許されない行為か」「人を愛するとはどういうことか」。なので、端的に「なぜ人を殺してはいけないのか」について知りたい人は、じれったさを感じるでしょう。また、それぞれの問いに対する応えも、結構投げやりだったり問い自体が変わっ...

タイトルにある問い以外に、色々な問いに応えた本です。「自殺は許されない行為か」「人を愛するとはどういうことか」。なので、端的に「なぜ人を殺してはいけないのか」について知りたい人は、じれったさを感じるでしょう。また、それぞれの問いに対する応えも、結構投げやりだったり問い自体が変わったりしているので、不満を覚える方もいらっしゃるかと。でも、戦争責任についての著者の考えには「なるほど」と思いました。それと同時に、責任を負うということがどのようなことなのかがわかりました。

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2009/10/04

「なぜその問いに至ったか」と質問返しばかり。 この本は「根底から問いなおす新しい倫理学」を目的としたらしいので、選ぶ本を間違えたあたしが悪かったんだな。

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2009/10/04

友達に借りて読んだ本。筆者が賢いこと、そして、私は倫理学の本はあまり好きではないことがよく分かった。

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2009/10/04

10の質問を考察する形で進んでいく。 ちゃんと答えているものもあれば答えていないものもあり、疑問が残る。特に売春の話では決め付けが多いと感じた。 ○なぜ人を殺してはいけないのか ○死刑は廃止すべきか ○戦争責任をどう負うべきか の3つの質問の答えに関しては、すべて賛同するわけで...

10の質問を考察する形で進んでいく。 ちゃんと答えているものもあれば答えていないものもあり、疑問が残る。特に売春の話では決め付けが多いと感じた。 ○なぜ人を殺してはいけないのか ○死刑は廃止すべきか ○戦争責任をどう負うべきか の3つの質問の答えに関しては、すべて賛同するわけではないが、著者の考え方に納得できた。

Posted byブクログ