真剣師小池重明 の商品レビュー
昔は賭け将棋でメシを喰ってる「真剣師」ってのがいたわけだ。将棋の世界はプロとアマの実力格差がとてつもなく大きい。にも関わらず、この小池重明って真剣師はプロの棋士に連戦連勝し、当時の棋界を震撼させる。強い。そして凄い。で、こういう男にはありがちなんだけれど、一方で欠落している部分も...
昔は賭け将棋でメシを喰ってる「真剣師」ってのがいたわけだ。将棋の世界はプロとアマの実力格差がとてつもなく大きい。にも関わらず、この小池重明って真剣師はプロの棋士に連戦連勝し、当時の棋界を震撼させる。強い。そして凄い。で、こういう男にはありがちなんだけれど、一方で欠落している部分もまたどでかいわけだ。借金はこしらえる。人妻と駆け落ちする。挙げ句の果てに詐欺騒動をやらかして、棋界からは永久追放されてしまう。そんな彼の「弱さ」を「強さ」とともに愛した団鬼六にしか書けない評伝。「買い」です。
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5月に亡くなられた団鬼六先生の追悼読書。追悼ならちゃんと SM 小説を読めという話はあるのだが、代表作である「花と蛇」は気楽に読むには長過ぎるし、一番のお気に入りである「鬼ゆり峠」にしてもまだ長過ぎる。結局、大学時代に読んで手元に置いてあった「真剣師 小池重明」を読み返すことにし...
5月に亡くなられた団鬼六先生の追悼読書。追悼ならちゃんと SM 小説を読めという話はあるのだが、代表作である「花と蛇」は気楽に読むには長過ぎるし、一番のお気に入りである「鬼ゆり峠」にしてもまだ長過ぎる。結局、大学時代に読んで手元に置いてあった「真剣師 小池重明」を読み返すことにした。 圧倒的な強さでトップ・アマはもちろん数多くのプロ棋士を薙ぎ倒した真剣師の生涯を、その晩年を共にした団鬼六が緻密な筆で描く。幾度となく勝ち筋に入りながら、土壇場で一手バッタリの借金、逃亡、駆け落ちを繰り返す小池重明の人生は、その将棋とは裏腹にとうとう逆転の妙手を見つけることなく微か44年という短手数で幕を閉じた。晩年、団鬼六のはからいで再び将棋を指す機会を与えられたときの喜びはいかほどであったろうか。
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生活方面はとんでもなくダメダメ人間だけど将棋だけは強いって、ホントにこんな人がいるんだね。壮絶すぎる。
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最初こそちびちび読みながらもなかなか進まず…そのうち真剣師としての話がはじまったあたりでスイスイとページをめくる手が止まらなくなってしまった。 ハチワンダイバー好きだし。あ、あんまり関係ないかな。 しかし読めば読むほど将棋の鬼というか「マンガの世界のひと」つーかフィクションの方が...
最初こそちびちび読みながらもなかなか進まず…そのうち真剣師としての話がはじまったあたりでスイスイとページをめくる手が止まらなくなってしまった。 ハチワンダイバー好きだし。あ、あんまり関係ないかな。 しかし読めば読むほど将棋の鬼というか「マンガの世界のひと」つーかフィクションの方がしっくりくるような気がするのだけど、実在してしまうのだからすごすぎる。 こんなに太く短く、ひとの記憶に強烈に残るような人生に憧れもありつつ。 こんな「マンガにでてきそう。」ではなく、こういう人がマンガにされるのか、どっちかな。
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新宿の殺し屋の異名を持った最強の真剣師小池重明の軌跡を描いた名著。将棋の天才、いや、賭け将棋の天才と呼ばれ破天荒な生涯を遂げた男、小池重明。彼の生き様を垣間見る事ができる。将棋以外はなんとも人間らしいというか、一芸に秀でてはいるものの妙に人間臭いところが共感を呼ぶ。将棋に明け暮れ...
新宿の殺し屋の異名を持った最強の真剣師小池重明の軌跡を描いた名著。将棋の天才、いや、賭け将棋の天才と呼ばれ破天荒な生涯を遂げた男、小池重明。彼の生き様を垣間見る事ができる。将棋以外はなんとも人間らしいというか、一芸に秀でてはいるものの妙に人間臭いところが共感を呼ぶ。将棋に明け暮れては、女と駆け落ちし、酒におぼれては、路頭に迷う日々。滅茶苦茶な人間だが魅力がある。そんな一人の人間をこの本の中で見れる。
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19年4月 後輩より 将棋士の話。 将棋に関しては天才的な才能があるのに、女性に弱く、破滅的な人生を送る
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痛快、破天荒、将棋以外は全くダメ男の小池重明を、ポルノ小説界の大御所、団鬼六センセが書き上げた怒涛の人生。読み始めたらやめられません。将棋の綺羅星をバッサバッサと破って行くさまはまさに痛快。でも将棋以外はホントにダメ男です。こんな天才、もう出てこないでしょうねぇ。
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ギャンブルに直接絡んではいないが、まさに破滅的人生の生き様を綴った、近年稀にみる傑作だと思う。悲哀、そして愛くるしさ、かっぱエビせんではないが、余りに面白くて、読むことが<止められない、止まらない>僕でした。 (Feb 15, 2000)
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本当にクズでどうしようもない、でも、まばゆい煌きを放ちつづけた純真な男の一生を、一筆入魂で描ききったセミドキュメント。 私は将棋は駒の動かし方を知っている程度の素人ですが、どんどん引き込まれてゆき、何度も読み返してしまいます。 そして、どうしようもないほどの喪失感に圧倒されるので...
本当にクズでどうしようもない、でも、まばゆい煌きを放ちつづけた純真な男の一生を、一筆入魂で描ききったセミドキュメント。 私は将棋は駒の動かし方を知っている程度の素人ですが、どんどん引き込まれてゆき、何度も読み返してしまいます。 そして、どうしようもないほどの喪失感に圧倒されるのです。 作家名で偏見を持たず、是非一読を。 【大傑作】。
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村山聖も子どもの頃指したという将棋の真剣師だが、幸せとは言いにくい人生。天与の才能を勿体無い、と思うのは筋違いかもしれないが。
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