総会屋錦城 の商品レビュー
7つの小品。時代背景が、今とは大幅に異なるので、隔世感を持ったまま、同一化は出来ない。働く一人一人にそれぞれの生活、人生がある中で、会社という組織には企業経営がある。それは必ずしも、各人の個別理由を考慮にいれてはくれる訳ではない。葛藤と不条理が淡々と綴られてゆく。
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この本にはいくつかの作品が収められているが、「総会屋錦城」だけを読んだ。 城山三郎の作品は数点読んでいるが、ブクログの本棚にかぎると2冊目になる。 この作品が書かれたのは昭和33年なので、相当古い。 著者が昭和2年生まれなので、30歳そこそこで書かれたということになる。 そして...
この本にはいくつかの作品が収められているが、「総会屋錦城」だけを読んだ。 城山三郎の作品は数点読んでいるが、ブクログの本棚にかぎると2冊目になる。 この作品が書かれたのは昭和33年なので、相当古い。 著者が昭和2年生まれなので、30歳そこそこで書かれたということになる。 そして、この作品は、第40回直木賞を受賞している。 直木賞というのも、昭和33年で40回というのだから、けっこう歴史があるものだな。
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戦後間も無くの混乱期に人々がどのように生きたかの雰囲気がつかめる。 今では考えられないような、その時代特有の葛藤もあれば、現代にも通じる普遍的なものもある。
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短編小説7編。どれも主人公や状況に感情移入でき、スラスラ読める。オススメは「総会屋錦城」と「メイド・イン・ジャパン」。当時の株主総会や日本vs米国の輸出入状況が体験できる。経済小説の先駆けとして一度読んでいただきたい。
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久し振りに社会派ものが読みたくなって、城山三郎の著書を初チャレンジ。総会屋の命がけの暗躍が一番面白かった
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城山三郎の短編集です。7編が収録されています。 城山三郎が経済小説という分野を開拓した人と評されることが分かりました。ここで扱われているのは、まさしく経済関係の話が収録されています。でも、単純に経済の話だけではなく、その人間模様がまたおもしろかったです。よく調べてこれだけのもの...
城山三郎の短編集です。7編が収録されています。 城山三郎が経済小説という分野を開拓した人と評されることが分かりました。ここで扱われているのは、まさしく経済関係の話が収録されています。でも、単純に経済の話だけではなく、その人間模様がまたおもしろかったです。よく調べてこれだけのものを書いたなぁと思います。 この中では「総会屋錦城」が一番面白かった。 でもやっぱり一番は「落日燃ゆ」かなぁ。
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単に経済小説といえない。登場人物の怒り、微妙な気持ちの変化がおもしろいし、文章が読み易い。「事故専務」「プロペラ機・着陸待て」が良かった。13.3.3
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比較的短編だが、一気に読みきった。主人公錦城の冷徹な読み、信念、執念。城山三郎の作品構成と文章のうまさを感じた。
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どれも切ない作品ばかり。 男の哀愁という言葉がふと頭をよぎった。 戦後間もない時代が舞台であるため、 ちょっと新鮮でもあった。
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引き出しを増やしたい人にオススメ☆ 経済小説の先駆者である城山三郎さんの本を読んでみたくて、 まずは短篇集&直木賞受賞作品でもあるこの本を選んでみました。 タイトルになっている総会屋錦城は昭和33年に発行されたものですが、 心にズーンって響いてきちゃいました。 最近読ん...
引き出しを増やしたい人にオススメ☆ 経済小説の先駆者である城山三郎さんの本を読んでみたくて、 まずは短篇集&直木賞受賞作品でもあるこの本を選んでみました。 タイトルになっている総会屋錦城は昭和33年に発行されたものですが、 心にズーンって響いてきちゃいました。 最近読んでいる小説とかみたいにスラスラ読めたわけじゃないど、自分の知らない世界の話ばかりで面白かった! 自分の中の引き出しを増やしてくれそうな一冊でした。
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