世界言語文化図鑑 新訂 の商品レビュー

B.コムリー(著者),S.マシューズ他編(著者)

2010/04/12

図書館から。
バスク語について調べたかった。

「系統不明の孤立語」…お～い（笑）
さらっと書いてあるところによると、地名に影響が残っている所から、かつてはかなり広い地域で話されていた古い言語の可能性があるとのこと。

また、現在話されている言語の大部分が、一世代から四世代後には話されていないとみなさなくてはならないという一文がある。
続けて書かれているのは、言語は家系図のようなもので、言語が絶えることはその家系が消えてしまうことに等しく、言語はいったん話し手がいなくなると戻しが利かないものであるということ。
方言も言語の一部であるなら、確かにそうだろう。現にわたしは故郷の方言が話せない。でも聞き取りはある程度できる。そして「何かこの方言おかしい」もある程度分かる。
ただ、わたしが将来子供を持ったとしても、私の子供は方言を話すことも聞き取ることもできないだろう。

※メモ
アーモンド：ギリシャ語（ラテン語とフランス語経由）
ジャスミン：ペルシャ語（アラビア語経由）
シナモン：ヘブライ語
チョコレート：ナーワー語（スペイン語とフランス語経由）
トマト：ナーワー語（スペイン経由）
ケチャップ：広東語（トマトジュースの意味）
オレンジ：サンスクリット語（ペルシャ語、アラビア語、スペイン語経由）
シュガー：サンスクリット語（ペルシャとアラビア語経由）
ポテト：タイノー語（アラワク士語）
パパイア：カリブ語（スペイン語とポルトガル語経由）
ジャーキー：ケチュア語

声調言語：発音はそのままで、音の高低で判断する言語。日本語には一部の方言だけ。口笛言葉を使う民族もある。

ピジン語：共通の言語を持たない人々の間で意志の疎通が一時的に必要な場合に発生する簡略化された言語形式。
クレオール語：ピジン語の母国語化したもの。