羊をめぐる冒険(上) の商品レビュー
最近の物語が非常にう…
最近の物語が非常にうまい長編にくらべると少し単純で無駄に長い気がしますが、でも初期長編の傑作ですね。文体はほんとに魅力です
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少しSFめいたところ…
少しSFめいたところもありますが、それがこの作品の醍醐味です。村上春樹特有の文体にひきこまれながら、奇妙な冒険にいざなわれていきます。読みやすい構成ですのでおすすめです。
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青春三部作完結編です…
青春三部作完結編です。私はこれが一番おもしろいと思います。はやく下巻も読むべし。この本を読み解くキーワードは「名前」です。
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村上春樹作品に登場す…
村上春樹作品に登場する人物を辿る上で欠かせない一冊です。長編なので読むには労力が必要ですが、その後の展開に期待の持てる作品です。上巻だけでは不足する情報も、下巻を読めば納得できます。
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長編が苦手な人にもお…
長編が苦手な人にもお勧め!面白いです。まさに『羊』をめぐる『冒険』なのですが、メルヘンしてなくて一気に読めます。上、下巻をがーっと読んでみてください。
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再読したい作品
「僕と鼠」三部作の、最後を飾る作品。『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』を読んでから読むと、更に深く楽しめるだろう。「僕」と「鼠」の物語は、何年経っても何回読んでも、読書の新しい喜びをくれる。
abtm
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村上春樹の『風の歌を聞け』『1973年のピンボール』に続く3作品目となります。 1978年7月、大学時代に主人公と関係を持ったことのある女の子がトラックに轢かれて亡くなりました。それは妻と別れた直後の出来事でした。8月の初め、「僕」は耳専門の広告モデルの女の子と知り合い、彼女は「僕」の新しいガール・フレンドとなります。 9月後半の昼下がり、仕事を休み、ベッドの中で彼女の髪をいじりながら鯨のペニスや妻のスリップについて考えていると、ガール・フレンドが言います。「あと十分ばかりで大事な電話がかかってくるわよ」。彼女ははっか煙草を吸いながら、「羊のことよ。そして冒険が始まるの」と続けます。 その後、「僕」が相棒と共同経営している広告代理店に、右翼の大物の秘書が現れます。秘書は相棒に、担当者である「僕」と直接会って話がしたいと伝えます。 数ヶ月前、主人公のもとには鼠から手紙が届いていました。手紙には彼の放浪生活の様子と、二つの頼みごとが書かれていました。一つ目は、ジェイズバーのジェイと、かつて鼠が付き合っていた女性にさよならを伝えてほしいということ。二つ目は、羊の写った写真を人目にさらしてほしいということでした。 「僕」は依頼どおり、かつての街に戻り、ジェイズバーのジェイに伝言を伝えてビールを飲みます。このあたりの文章はとても美しく描かれています。そして、かつての鼠の彼女にも再会します。「僕」はホテル内のコーヒーハウスで彼女と会い、鼠からの二通の手紙を手渡します。その後、その街を去ります。その日は一日中、雨が降り続いていました。 物語は1978年9月に戻ります。「僕」が秘書の男と会うと、会社が制作したPR誌のページを引き伸ばした写真を見せられます。その写真には、星形の紋様のある羊が一匹紛れ込んでいました。それは鼠によって北海道から送られてきた写真でした。出所を尋ねられますが、「僕」は答えることを拒否します。 男は言います。今日から二か月以内に君が羊を探し出せれば、我々は君が望むだけの報酬を支払う。もし探し出せなければ、君の会社も君もおしまいだ。 「僕」は会社を辞め、耳の美しいガール・フレンドと共に北海道へ渡ります。 ー下巻へ続きます。 あらすじを書くのは簡単ですが、この話の魅力はあらすじではありません。 美しい情景描写、感情表現にどこまで共感できるかどうか。 「世界中が動きつづけ、僕だけが同じ場所に留まっているような気がした。一九七〇年の秋には、目に映る何もかもが物哀しく、そして何もかもが急速に色褪せていくようだった。太陽の光や草の匂い、そして小さな雨音さえもが僕を苛立たせた。」 「それ以来、僕にはもう「街」はない。僕にとって帰るべき場所はどこにもない。そう考えると僕は心の底からほっとした。もう誰も僕に会いたがってはいないのだ。もう誰も僕を求めてはいないし、誰も僕に求められることを望んではいない。」 「僕は二十九歳で、そしてあと六ヵ月で僕の二十代は幕を閉じようとしていた。何もない、まるで何もない十年間だ。僕の手に入れたものの全ては無価値で、僕の成し遂げたものの全ては無意味だった。僕がそこから得たものは退屈さだけだった。最初に何があったのか、今ではもう忘れてしまった。しかしそこにはたしか何かがあったの僕の心を揺らせ、僕の心を通して他人の心を揺らせる何かがあったのだ。 結局のところ全ては失われてしまった。 失われるべくして失われたのだ。それ以外に、全てを手放す以外に、ぼくにどんなやりようがあっただろう?」 『離婚してから彼に会うまでの五年間、私はこの街で一人きりで、まあわりに非現実的に暮していたの。知った人も殆んどいないし、たいして外に遊びに行きたくもないし、恋人もいないし、朝起きて会社に行って、図面を書いて、帰りにスーパー・マーケットで買物をして、家で一人で食事をするの。FM放送をつけっ放しにして、本を読んで、日記をつけて、風呂場でストッキングを洗うの。 アパートは海岸にあるから、ずっと波の音が聞こえたわ。 寒々しい生活だわね」 彼女はオレンジジュースの残りを飲んだ。 「つまらない話をしているみたいね」 僕は黙って首を振った。 六時を過ぎて、ラウンジはカクテル・アワーに入り、天井の照明が暗くなった。街には灯がと もりはじめていた。クレーンの先にも赤い灯がついた。淡い夕闇の中に細い針のような雨が降りつづいていた。』 村上春樹の文章はよくナルシストぽいと叩かれるとこともあるけれど、私は本当に好きなんですよ、こういった文章。 だから何度でも読みます。私の『羊をめぐる冒険』の文庫本はもうぼろぼろです。
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ノルウェイの森以来の村上春樹です 上下に分かれた編成で上は冒険に出るまでの話でした は〜〜続き気になる… 早く図書館行きたい! ミステリーっぽさもあり、そしてこの後の展開次第ではファンタジーっぽくもなりそう でも私はそういう物語的要素よりも、村上春樹が描く日常の描写に心を打...
ノルウェイの森以来の村上春樹です 上下に分かれた編成で上は冒険に出るまでの話でした は〜〜続き気になる… 早く図書館行きたい! ミステリーっぽさもあり、そしてこの後の展開次第ではファンタジーっぽくもなりそう でも私はそういう物語的要素よりも、村上春樹が描く日常の描写に心を打たれたね… 『熱いシャワーを浴びて』だの『台所でふたりぶんのコーヒー豆を挽き』だの… 何気ない日常の動きをさらりと書いていて、それがすごく上質で幸せな気分にさせてくれる (vlogなんかが好きな人には分かると思う…!) それと登場人物の女の子達がすごく魅力的 彼女達が素敵というよりも村上春樹が書く女の子が素敵なのかな 冒頭の誰とでも寝る女の子も、21歳の完璧な耳の女の子も、どちらもミステリアスで魅惑的でもっと2人のことが知りたくなる… 恋したような気持ちになったよ…
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1978年、1948年12月24日生まれの「僕」は、今年30歳になる。 大学を出て、翻訳を請け負う事務所を相棒と共同経営している。 その相棒は最近、酒を飲みすぎる。 「僕」は、昔の彼女の葬式に出たり、妻と離婚したり。 苦いことをいくつも経験した。 もう、大人なんだ。 そこへ、急に...
1978年、1948年12月24日生まれの「僕」は、今年30歳になる。 大学を出て、翻訳を請け負う事務所を相棒と共同経営している。 その相棒は最近、酒を飲みすぎる。 「僕」は、昔の彼女の葬式に出たり、妻と離婚したり。 苦いことをいくつも経験した。 もう、大人なんだ。 そこへ、急に飛び込んできた圧力により、ある「羊」を探す使命を帯びる。 原因は、古い友人「鼠」が送って来た写真。 「僕」は大学を出て、つまらないことに心折れそうになりながらもなんとか社会生活を営んで生きてきた。 一方「鼠」は・・・本人はこれだけは他人に言ってほしくないだろうけど、高等遊民みたいな暮らしをしてきた?そしてそれを負い目に思っている様がうかがえる。鼠が、僕と鼠の故郷の街を出てから5年。 「冒険」は何かの比喩なのかと思っていたが、本当に冒険だった。 世知辛い日常を生きている「僕」が、一転して使命を帯びる。 ・・・巻き込まれ型の主人公なんだなあ〜 でもこれ、素質がない人は巻き込まれないもの。
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なんかすらすら頭に入ってくるなあて思ったら2回目やった こういうこと多いな 来年社会人になったらこんな本読む時間がないんだろうなあて思ったらかなしくなってきた
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