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エリカ の商品レビュー

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30件のお客様レビュー

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すっと背筋が冷える話

美人で有能で、自分のオフィスを持っていて、食うに困らない生活をするエリカ。親友の不倫相手との恋、彼女を一途に慕う男性の存在などを絡めながら、浮き彫りになるのは……静かな孤独と虚無。すっと背筋が冷える話。

yoko

2024/03/07

急逝した親友の愛人から寄せられるアプローチに揺れる主人公の様子を著した「エリカ」は、彼女が抱く微妙な感情の動きが仔細に表現され、数々のサスペンスものを手掛けてきた作者ならではの心理的描写が際立つ。登場人物の関係性はアントニオーニが監督した「情事」にも通じ、シネフィルの小池真理子が...

急逝した親友の愛人から寄せられるアプローチに揺れる主人公の様子を著した「エリカ」は、彼女が抱く微妙な感情の動きが仔細に表現され、数々のサスペンスものを手掛けてきた作者ならではの心理的描写が際立つ。登場人物の関係性はアントニオーニが監督した「情事」にも通じ、シネフィルの小池真理子があの映画をモチーフとしたように思えなくもない。本作の主題とも言える「愛の不毛」を撮り続けたフィルムメーカーがアントニオーニであることを考えれば、両者の繋がりが見えてくる 世の中に溢れる数多の「愛」のなかに、まやかしではない真実の「愛」は一体どれくらい存在するのか。永遠に手には入らないと知りながらも、それを求めて止まないのはきっとエリカだけに限らないだろう

Posted byブクログ

2022/02/15

リーダブルなストーリーと細部まで美しい文章、恋とも言い難い割りきれない感情。 丁寧に書かれた小説でした。

Posted byブクログ

2021/12/31

やめたことはないけど本気でやめようと。 いつからこんなことに。 かなり根深いな。 もう焦がれた真理子さんはいないのかな。

Posted byブクログ

2021/12/28

同じ名前の本なのでいつもは読まないタイプの読んだけど読んでみた。本当の愛を見つけることができない人たちを描いていた。細かく心情が描かれていて共感できるところも割とあった。

Posted byブクログ

2019/04/08

好きな作家なので読み始めたが、登場人物が胸糞悪くて、途中何度も放り出しそうになった。 どんでん返しがあることを期待して最後まで読んだが、正直不快。

Posted byブクログ

2017/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

愛を信じたいが、信じきれない女。愛の成就をプレイないしゲームと考えている男、いびつな形でしか純愛を表現出来ない少年(年齢では違うが、精神年齢では間違いなく少年)。この三者の三角関係にすらならないディスコミュニケーションを描く。大人の二人の関係はやや陳腐、通俗的だが、これが、少年と女の愛のすれ違いを際立たせる効果があった。その意味で、二人の心のすれ違い、少年の傷心をもう少しうまく描いて欲しかったところ。

Posted byブクログ

2014/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初、小池真理子の小説を読みました。 とても良い娯楽になりました。 「神様」というのが人の一挙一動すべてをお見通しの存在だとしたら、盗聴魔は神様に似ているんだなぁという新しい発見がありました。 (盗聴魔宮本君を単純にキモイ悪者にするのではなく、許す感じの筋書が温かくてとても好きです。結論を導くためのファクターとしてそうするしかないかもですが) 主人公の母の恋愛が「本当の愛」であり、最後には主人公もそちらへ向かっていくかのような暗示がありましたが、そもそも母の恋愛に関する描写が少なすぎたために、この暗示に説得力がなかったです。 湯浅さんのような"最低な"人(一見、即時的な享楽だけのために生きているような人)は、何に悩み、何に向かって生きているのだろう?というところに興味を持ちました。こういう人も、人間らしく悩んだりもするのかな?

Posted byブクログ

2014/01/31

恋愛小説読みたいなって思って適当に借りたんですけど、イマイチ。 40代女性、しかも経営者なのにあんな風に口車に乗って恋に落ちちゃうの?なんて思ってしまいました。 シビアかしら。

Posted byブクログ

2013/09/10

亡き親友の不倫相手との不倫。タイミングなんだなーと思った。それにしても不倫する男の言葉巧みなこと!旅行にあんだけルンルンしてたエリカ。悪いのは相手なのに、ルンルンしてた自分に落胆。気持ちがわかりすぎた!

Posted byブクログ